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鎌倉の細い路地にたたずむ昔ながらの甘味処「納言志るこ店」でほっと一息♪

  • 2024.6.24

毎朝大きな羽釜でコトコトと小豆を煮てつくるおしるこが看板商品の「納言志るこ店」。70年以上もの間地元で愛され続ける老舗で、古き良き昭和のなごりを感じる数少ないお店です。ノスタルジックな雰囲気に包まれてのんびり過ごしてはいかがでしょうか。

鎌倉の細い路地にたたずむ昔ながらの甘味処「納言志るこ店」でほっと一息♪
鎌倉の細い路地にたたずむ昔ながらの甘味処「納言志るこ店」でほっと一息♪

古都の情緒を感じる昔ながらのおしるこ屋さん

鎌倉の細い路地にたたずむ昔ながらの甘味処「納言志るこ店」でほっと一息♪
鎌倉駅から徒歩約3分

昭和28年に創業した歴史ある甘味処「納言志るこ店」は、今のオーナーが先代から受け継いだ方法で煮るふっくらとした粒あんを使った甘味が人気です。地元で多くの人々に親しまれ続ける老舗で、鎌倉文士の大佛次郎も通ったといわれています。

鎌倉の細い路地にたたずむ昔ながらの甘味処「納言志るこ店」でほっと一息♪
月ごとに変わる暖簾

店先にかけられる暖簾は、毎月常連さんから届けられるもの。月ごとに色柄が変わります。季節のお花と屋号が染められ、鎌倉の四季も感じられますよ。

昭和の時代から受けついできた素朴な味わい

鎌倉の細い路地にたたずむ昔ながらの甘味処「納言志るこ店」でほっと一息♪
煮る時間は仕入れた小豆の様子を見ながら少しずつ変えていく

大きな羽釜で毎朝炊く粒あんは、北海道産の大粒な小豆を使い、シンプルな素材だけでつくるレシピは創業当時のまま変えることなく受け継いでいます。何度もヤカンで水をつぎ足し、途中で上白糖も加えて玉じゃくしでかき混ぜながら、つきっきりでぐつぐつと煮詰めること約1時間半。その時間帯にお店の近くを通ると、小豆を炊くいい香りが漂います。

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創業時から変わらないレトロな雰囲気の漂う店内

しっかりとした木のカウンターや茶室などで見かける竹を網代に組んだ天井など、店内は和の趣を感じさせます。散策途中に立ち寄ると、心が和むひと時を過ごせます。

緑茶と一緒に楽しむ昔ながらの味にほっこり

鎌倉の細い路地にたたずむ昔ながらの甘味処「納言志るこ店」でほっと一息♪
「田舎しるこ」(700円)きゃらぶき付き

お椀の蓋を取ると姿を現すのは色艶のいい粒あんたっぷりのおしるこ。ふっくらと炊いた粒あんの中にこんがりと焼いたお餅が埋もれるように入り、老舗らしいほっとする味わいです。粒あんの「田舎しるこ」のほか、こし餡がお好みなら「御前しるこ」をぜひ。
「田舎しるこ」はテイクアウトもできて、近所の常連さんは持ち帰ってトーストしたパンにつけていただくことが多いのだとか。

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手にしっくりとなじむお椀

創業時からずっと使い続けるお椀やお盆も味のうちです。お椀の外側は木の風合いを生かした繊細なラインが彫られ、蓋とぴったり合う丸いラインも素敵です。蓋の内側は黒地に縁起のいい金色の稲穂模様の山中塗りで、塗り直しながら大切に使い続けています。

まかないの発想から生まれた隠れた名物

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「抹茶あんみつ」(600円)※こし餡に変更も可

「あんみつ」や「ところてん」など甘味も種類豊富で、なかでも人気なのが粒あんをアイスクリームのようにトッピングした「抹茶あんみつ」です。旨味のある抹茶に弾力のある寒天をうかべ、その上に粒あんをのせたスタイルは、スタッフが休憩時間に好みの素材を盛り付けて楽しんでいたものがいつしかメニューになったのだそう。

ひんやりとした夏の風物詩をオーダー

鎌倉の細い路地にたたずむ昔ながらの甘味処「納言志るこ店」でほっと一息♪
「氷宇治金時」(700円)

アジサイが咲き始める時期に登場するのがかき氷です。シャリシャリとした昔ながらのかき氷は、粒あんとの相性も抜群。古都の散策で立ち寄って、老舗の味を堪能してくださいね。

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