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レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。

  • 2024.6.24
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レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。
レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。

Text by カゴノブアキ

23日に行なわれたJFL第13節、ヴィアティン三重対レイラック滋賀FCの試合は1-1の引き分けとなった。

昨年の最終節では、勝利すればJリーグとの入れ替え戦に出場できるレイラック滋賀FCが2ゴールを先制するも、ヴィアティン三重が2点を取り返して同点に追いつくという結果だった。

レイラック滋賀FCにとっては因縁深い相手とスタジアム。直近3試合で1分2敗と苦しんでいることもあり、ここでなんとしても勝利がほしいゲーム。

ところが先制したのはヴィアティン三重。後半スタートからまもなく、梁賢柱の左CKからファーポストに篠原弘次郎が飛び込み、ヘディングを決めた。

しかしそれから数分後、久保田和音のCKからこぼれてきたボールを小松駿太がミドルシュートに持ち込み、ゴールに突き刺す。レイラック滋賀FCがすぐに追いつき、試合を降り出しに戻した。

レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。
レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。
レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。
レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。

だがこのあとスコアは動かず、1-1の引き分けで試合は終了。ホームのヴィアティン三重、アウェイのレイラック滋賀FC、J昇格を狙う両者にとってほろ苦い結果となった。

レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。
レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。

課題は出たが「ネガティブには捉えていない」勝点1

試合後の記者会見に臨んだレイラック滋賀FCの菊池利三監督は、この内容と結果について以下のようにまとめていた。

レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。
レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。

「今日も我々を応援してくださる多くのサポーターの方がたくさん来場していただきました。またこのスタジアムの雰囲気を作ってくださったヴィアティン三重の関係者の方々には本当に感謝したいと思います。

後半の入りのところで失点してしまいました。気を付けてはいたんですけども、すごく精度の高いプレーで仕留められてしまった。ただ選手たちがそこから崩れずに同点に追いついたところや、前に出たりゴールに向かうという点に関しては、相手を上回ることができたのではないかと思います。

今までのゲームでいくと、先に取られて、追いつけなくて、2点目を取られて…という流れが多い中で、今日はほんとに気持ちの入ったゲームができたと思います。ただ、勝利に導けなかったところがとても残念な結果だったかなと思います。

この地で昨年は引き分けという結果になりました。今日は絶対に勝利したいというところから、再び引き分けで試合を終えました。

我々の目的、目標がスタートした場所なので、なんとか勝利したかったです。ただ相手あってのスポーツなので、しっかりとまた次のゲームに向けて準備したいと思います。

お互いに勝点3を取りたいゲームであったことは間違いないです。それはホームもアウェイも関係ありません。その点ではやはり…ゴール前の精度と言ってしまえるものなんですけども、そこに至る形作りであったり、フィニッシュへの持ち込み方という部分に関しては、 ある程度やれた部分もあります。一方でシュートを決めるという部分に関してはここ数試合における課題が出たと思います。

ネガティブには捉えていませんし、決定機という点に関しては数多く作れましたし、ゴール前でも人数多く迫る場面も出てきています。あと『もう少し』というところかなと思います。

前回の試合から特別なにか違ったトレーニングをしたわけではありませんが、選手たちが現実を受け止めて、前向きに真摯に取り組んだ結果が今日のプレーにつながったと思います。あとはこれをさらにパワーアップさせたい。そのパフォーマンスを導いていかなければいけないのが私の仕事なので、次の試合で勝ちきれる準備をして行きたいなと思います」

また、菊池監督は30日に戦うラインメール青森との試合に向けて以下のように想定を話していた。

「(青森の)戦い方とすれば、本当にパワーがあって、タフで、運動量が豊富で、球際が強く、粘り強くやってくる。あとは巧みなセットプレーですね。多種多様なアイデアやバリエーション、精度という部分に気をつけたいと思います」

フォーカスするのは「ゴールを取ること」「クリーンシート」

失点直後のコーナーキックからレイラック滋賀FCに同点ゴールをもたらした小松駿太選手は、引き分けであったものの内容に一定の手応えを感じていたようだ。

レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。
レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。

「前半からシュートチャンスが何本かあって、あれが4本目かな。うまくこぼれてきたボールに合わせられてよかったです。バウンドしていたので、とにかく枠に飛ばしたらなんか起こるだろうなということで、特にどこを狙うとかではなく枠に飛ばそうという意識で打ちました。これが滋賀での初ゴールだったので、嬉しい気持ちはありましたけど、もう1点獲って勝ちに行くんだという方が強かったです。

あの場面はセットプレーでしたけど、試合の展開として押し込めていないとあのようなところにボールは転がってこないと思います。そこはチームとしてゾーンまで相手を押し込めている証拠だと思うので、 あのようなゴールがこれから増えていけばいいし、もっとクロスからの得点を増やしていければいいなと思います。

この2試合をそれ以前と比較すると、勝点を落としたという印象の方が強いかもしれないですけど、内容的にはとても前進しています。あと2試合で前半戦が終わりますが、しっかりベースアップしてやっていけていますし、サポーターの皆さんもそれを感じてくれていると思うんで、それを結果に結びつけたいですね。

僕は今年滋賀に入りましたが、ここで行なわれた去年の最終戦でどういうことが起こったのかというのは、新加入の選手もみんな理解しています。そして去年もいた選手はなおさら強い思いを持って臨んだ試合だったと思うので…勝点1じゃなくて、3を取りたかったなというのが素直な思いです。

今月はまだ勝利がないので、次はホームで勝点3をとるところを見せて、サポーターの皆さんが喜んでる顔を見たいです。ゴールをとるところにフォーカスして練習して、より多くの得点を見せたいなと思います」

また、この試合でスーパーセーブを連発して滋賀のピンチを救ったGK伊東倖希は、次の青森戦に向けて以下のように話していた。

レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。
レイラック滋賀が“因縁の三重の地”へ…小松駿太の超シュートで手にした「ベースアップの勝点1」。

「ここ最近勝てていない状況が続いているので、こんな雨の中でも応援してくれてるサポーターの皆様に申し訳ない気持ちがあります。率直に、早く勝ち試合を見せたい、みんなで喜びたいです。

今日は雨でピッチコンディションもあまりよくなかったので、本当に何が起こるかわからない状況でした。もちろんそれはお互いに同じだったと思うんですけど、僕個人としては普段ならキャッチに行くところをシンプルに…というところは意識していました。その点ははっきりできたのかなと思います。

(ピンチを防ぐスーパーセーブを振り返ると)そこは僕の持ち味ですし、このようなゲームをものにするためには、あのようなキーパーのプレーはとても大事だと思います。そこで流れを持ってこられればよかったんですけど、 サッカーはそんな甘くないですね。失点してしまったので、GKチームやコーチと話して、改善練習からしていきたいです。

青森は去年シーズンダブル(2敗)を唯一されてしまったチームなので、試合に対する思いは僕個人としてもありますし、青森のゴールキーパーは後輩(※廣末陸選手と伊東倖希選手は同じFC東京U-15深川出身)なので、絶対負けたくない。

今日はセットプレーでやられましたけど、僕ら自身としてはその場面の守備も強みではあると思うので、そこは修正して、次こそクリーンシートで終われればなと思います」

レイラック滋賀FCはこのあと6月30日に布引グリーンスタジアムでラインメール青森との対戦を控えている。

青森は22日に行われたヴェルスパ大分とのホームゲームで4-0と大勝しており、しかもその中でセットプレーから3ゴールを決めている。昨年はセットプレーが強みであったレイラック滋賀FC。30日の試合は両者がそのストロングポイントをぶつけ合う対戦になるかもしれない。

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