1. トップ
  2. どうぶつ
  3. 人のために働いてくれた犬たち 引退後の姿に「涙で記事が読めない」(アメリカ)

人のために働いてくれた犬たち 引退後の姿に「涙で記事が読めない」(アメリカ)

  • 2024.6.25
  • 27071 views

アメリカでは、警察犬や爆発物探知犬などとして多くの犬が日々活動しています。

そのような犬たちは仕事を引退後、犬の世話役であるハンドラーの家族になったり、新たな里親のもとで暮らしたりしています。

ペンシルベニア州にある『K-9 Hero Haven』は人間に奉仕した犬たちが落ち着いて暮らせる場所を提供し、里親探しをする保護施設。

しかし、この施設にいる犬たちは穏やかな引退生活を送るどころか、想像を絶する環境にいることが分かったのです。

かつて『ヒーロー』と呼ばれた犬たちが…?

2024年、州の動物に関する行政機関が『K-9 Hero Haven』の定期的な立ち入り検査を行いました。

そこで職員が目にしたのは、犬たちの安住の地とは真逆だったのです。

犬小屋は排泄物と血にまみれ、飲み水は不衛生で緑色になっていました。

かつては引き締まって力強かった犬たちの体は、治療を受けていない病気によりすっかり弱っていたといいます。

※画像はFacebook上で閲覧できます。

30匹近くの犬が助け出される

行政機関から知らせを受けた動物保護団体『ペンシルベニアSPCA』は数か月に渡って、30匹近くのジャーマン・シェパードやラブラドール・レトリバーを保護しました。

その間もスタッフは、犬たちが負った身体的、精神的な傷を癒すために全力を尽くしたそうです。

こうして保護された犬たちの健康状態は徐々に回復し、里親探しがスタートしました。

この悲しい出来事は多くの人たちに驚きと怒りをもたらし、投稿にはたくさんのコメントが寄せられています。

・人のために働いてくれた犬たちがこんな扱いを受けていたなんて。悲しくてうんざりする。

・涙で記事が読めない。どうしてこんな残酷なことをするんだ?この人物を犬たちと同じ目に遭わせてやりたい。

・このかわいそうな犬たちが全員、愛される場所を見つけられますように。

同年6月23日時点で、まだ里親が決まっていない犬は7匹いるとのこと。

助け出された犬たちの多くは、すでに新しい家族の元で暮らしています。

中には以前のハンドラーに引き取られた犬もいるそうです。

『K-9 Hero Haven』の経営者は動物虐待の罪を認め、施設の営業許可は取り消されたということです。

さらに多くの動物虐待容疑で、地方検事局に告発されているといいます。

保護された犬たちは全米の警察当局で仕事をした犬もいれば、戦争で荒廃した国の最前線で活躍した犬もいるのだとか。

文字通り、人を守るために命をかけて働いた犬たちが、こんなひどい扱いを受けていたなんて言葉を失います。

すべての犬に新しい家族ができて、穏やかな余生を送れるように願わずにいられません。

[文・構成/grape編集部]

元記事で読む
の記事をもっとみる