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「私も行くわよ!自分のことだもの!」⇒なのに、母はその足で帰宅…!?<母の認知症介護日記>

  • 2024.6.24

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。先日受けた胃カメラの検査でピロリ菌が見つかり、除去をするために薬を飲み始めた母・あーちゃんでしたが、インスリン注射のために行った病院で、おなかが真っ赤になっていることに気づきました! 慌てて近くの皮膚科を受診したところ、アレルギーだろうとのこと。しばらく様子を見て症状がひどくなれば入院と言われました。いたって元気で食欲もあるように見えていますが、ワフウフさん姉妹は、いろいろな感覚が鈍っていることを目の当たりにしました。

その後、ピロリ菌の薬のアレルギーはひどくならずに無事に回復。予定通り、インスリン注射を打ちにいつもの病院に行ったところ、看護師さんからワフウフさん姉妹を「最近ようやく見分けられるようになった」と言われました。あーちゃんは、その言葉を自分とワフウフさんが似ていると言われているものだと勘違いしてうれしそうにしていましたが、その姿を見て困惑してしまうワフウフさんでした。

たった1度だけなのに

アレルギーの症状は治まっているので、血液検査の結果を聞きに皮膚科に行く必要はないと言い張るあーちゃん。

説得しても無理そうだったので皮膚科に連絡を入れると、本人抜きでも血液検査の結果は教えてくれるとのこと。仕方がないので、ひとりで行くことにしましたが……。

気が変わったようで、一緒に行くと言いだしたあーちゃん。

しかし、トイレから戻るとさっきまでの会話は忘れてしまったようで、迷わず最寄り駅へ向かうバス乗り場へ……。

黒い感情がこみ上げてきますが、説明するのも面倒なので、あーちゃんにはそのまま帰ってもらいました。

結局、「問題なし」という検査結果を聞くのに3時間待ち。交通の便が悪く、疲れは倍増です。

あーちゃんがいたら大騒ぎだったと思うので、ひとりで来てよかったかもしれません……。

看護師さんにそう言われ、付き添いが始まってから早いもので1年4カ月が経過していました。

たった1度だけ、2人の都合がつかずにひとりで通院してもらった日の翌週は混乱が見られたものの、なんとか乗り越えてきたと思っていたのですが……。

ここ最近、毎回のようにこんなことを言われるように……。前日には、ちゃんとメールで確認しているので、そう伝えても理解してもらえません。

とにかく、2人から付き添えないと言われた、という主張を変えません。

たった1度行けなかっただけなのに、よりによってそれが頭に残っているなんて、むなしすぎます……。

インスリン注射の付き添いを終え、先日駆け込んだ皮膚科に血液検査の結果を聞きにいこうとしていたのですが、あーちゃんは「もう治ったから行かなくていい」と言います。たしかにアレルギーの症状は治まっていますが、血液検査の結果は聞きにくるように言われていました。仕方がないので私ひとりで行こうとすると「自分のことだから、私も行く」と言いだしたあーちゃん。しかし、お手洗いに立ち寄って自分の言葉を忘れたのか、そのまま帰宅してしまったのです……。

早いもので、あーちゃんが認知症と診断されてから、1年4カ月。この間、1度だけどうしても2人の都合がつかず、あーちゃんひとりで通院してもらったことがありましたが、それ以外は必ずどちらかが付き添っていました。

しかし、そのたった1度のことが強く印象に残っているようで、ここ最近は「今日は2人とも来られないんじゃなかったの?」と繰り返して言うようになりました。今までやってきたことより、1度だけやってあげられなかったことのほうが覚えられているのは、むなしくなります……。

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お互い家庭を持ち、仕事を持ちながらも、なんとか助け合って病院や用事の付き添いを続けてきたワフウフさん姉妹。たった1度だけの「やってあげられなかったこと」だけ、いつまでも覚えられているのは、つらいですね。症状が進むにつれて、こういうつらい思いを何度もすると思うと、介護は身体的な負担だけではないと痛感します。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!


著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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