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服をよみがえらせる! 「白服」を制する洗濯術

  • 2024.6.24

汚れを気にして白服を敬遠している人も白服が黄ばんでしまったという人もおうちで賢くケアをすれば大丈夫!
「白服」をすっきりキレイによみがえらせるコツを洗濯のエキスパートのハナさんに教わりました。
ぜひマスターして、爽やかに白をまといましょう!

教えてくれた人
おうちクリーニング研究家
ハナさん
年間100以上の洗濯グッズを自費で購入し実際に試した検証結果を公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。関西圏を中心にテレビ出演も多数。
https://bloghana.xyz/

洗剤の使い分けとつけ置きで白物の汚れは落としやすい

「白い服は汚れが目立つからと、普段着としては敬遠している人もいるでしょう。しかし実は、汚れを落としやすいのも白い服です」とハナさん。
なぜなら、塩素系漂白剤や蛍光増白剤入りの洗剤で、汚れがついたものを白くすることができるから。

「白物衣類は、製造段階で蛍光剤が使われているものがあり、洗濯するたびにそれが落ちてくすみます。だから、蛍光増白剤入りの洗剤で洗えば、最初の白さを取り戻せるのです」。

反対に、生成りなど微妙な色合いのもののシミを落とすときに、蛍光増白剤入りの洗剤を使うと白っぽくなってしまうので、洗剤選びには注意が必要です。

皮脂や汗、メイクの崩れなど、やっかいな汚れが増えるシーズン。

「黄ばみ汚れはもちろん、頑固なシミも、洗剤の使い分けと、つけ置き洗いで対処することができます」。白物洗濯のワザを学んで、衣類の白さをキープしましょう。

普段の洗濯を見直し! まずは洗濯のキホンのキ

洗濯桶マークなら洗濯機OK。中の数字は水の温度の上限、下の線は水流の強さを示す。
傍線が多いほど水流を弱く。左の例は40度以下の水でおしゃれ着洗いモード推奨という意味。

洗濯機で水の力で浮いた汚れをはがしとる

1. 「洗い」時の水量は多めに

汚れをはがすために大切なのが水量。
「洗濯機で自動設定される水量より1段上の水量を選びましょう。ドラム式の場合は最大の水量にします」。

2. すすぎは2度注水モードがおすすめ

「すすぎ1回の洗剤が増えていますが、おすすめは2回以上。白物は、すすぎ1回では皮脂汚れが落ちない場合があるからです」。すすぎながら水をくわえる、注水すすぎモードも便利です。

3. 脱水は1分でOK

「脱水時間が長いと、大切な衣類が傷んだりシワになります。
天日干しをするなら脱水1分でOK。部屋干しなら、2分くらいを目安にしましょう」

洗濯機はたっぷりの水で洗える「縦型」がおすすめ

「ドラム式が多い欧米の水は硬水で洗剤が溶けにくいため、叩きつけて洗うドラム式が主流。日本は軟水で、洗剤がよく溶け泡立つので、水をたっぷり使う縦型が合います」

つけ置き&手洗いは、ぬるま湯で洗浄力アップ

このマークは手洗い可。使う洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤がおすすめ。
脱水のみ洗濯機を使うと便利です。

1. 40℃のお湯で押し洗い

デリケートな衣類は中性洗剤を使用。
40℃のぬるま湯に洗剤を溶かしたら、衣類を入れて押し洗いをします。
シミなどがある部分は、もみ洗いを。

2. 40℃のお湯が理想的 冷めないように緩衝材を

洗剤が溶けやすいのは40℃のぬるま湯。熱すぎると衣類が縮みます。
つけ置き中に湯温が下がらないように、緩衝材などをかけておくと◎。

3. つけ置いた衣類はいったん脱水

つけ置きが終わったら、そのまま衣類を洗濯機に入れて1分脱水を。
脱水のときの力で汚れがはがれ落ちます。

4. 「すすぎ→脱水」を繰り返す

そのあと、洗面器ですすぐ→1分脱水を2回繰り返したら完了。
シワを伸ばして干します。

洗浄力は粉末洗剤に軍配!

現在は扱いやすくて手軽な液体やジェルの洗剤が主流に。
でも、白物をキープする洗浄力を考えると…。「粉末洗剤がおすすめです。
粉末洗剤は界面活性剤の量も多く、皮脂汚れに強い弱アルカリ性。さらに蛍光増白剤入りで衣類を白く仕上げるのが得意です」

早く乾かして雑菌を増やさない「干しワザ」

1. トップスは肩を合わせる

2. ボトムスは空気が通るように

ウエスト部分が乾きにくいので、ピンチハンガーで胴体に空気が通るように干します。

3. ニットは平干しで形崩れ防止

伸びたり、形崩れしやすいニットは、平干し用のネットに広げて、陰干しします。

4. 裏返すと早く乾く

表側で干すと、裏側の縫い代部分が乾きにくいので、裏返して干すのが合理的

シワになりやすいシャツは、肩幅を合わせて干します。伸縮するハンガーが便利。

部屋干しはサーキュレーターなどで時短!

部屋干しは、衣類の間に風が通る角度で、サーキュレーターを下から当てます。

月に1度は洗濯機を洗浄!

洗っても洗濯物が匂う場合は、洗濯槽の汚れが原因かも。
月に1度は洗濯機の洗浄を。
「おすすめは塩素系の洗濯槽クリーナーです。カビを分解しながら落とすので、時短できます。酸素系クリーナーは汚れが浮いてくるのはいいのですが、それをすくったりすすぐのが手間です」

撮影/かくたみほ 文/田中絵真 協力/PIXTA

大人のおしゃれ手帖2024年6月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事の監修者

おうちクリーニング研究家 ハナ

ハナ

年間100以上の洗濯グッズを自費で購入し実際に試した検証結果を公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。関西圏を中心にテレビ出演も多数。

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中! ※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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