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整形女子たちのホンネって?「他人には分からなくても…」 目的は“モテ”じゃない、自分を満足させたいだけ

  • 2024.6.23

国内外で加速する「整形のカジュアル化」

悩みを抱える若い女性のイメージ
悩みを抱える若い女性のイメージ

美容整形をする人が増えています。2023年に国際美容外科学会(ISAPS)が発表したレポートによると、新型コロナウイルスの影響で手術数が減っていた2020年に比べ、2021年に世界の美容整形手術が19.3%と大幅に増加しました。

もちろん、日本も例外ではないようです。「東京イセアクリニック」が2024年3月に行った調査によれば、2021年、美容整形肯定派は9割で、この数字は2年前の2019年に比べ1.4倍増となっています。

美容整形の増加は、インスタグラムやTikTokなどSNSの影響が大きいと言われています。「整形 = バレたくない/触れちゃいけない」といったかつてのイメージとは異なり、最近では、SNSで整形を公表する人が増えているもよう。

中には「今から二重手術に行ってきま~す!」と自撮り動画を投稿したり、ダウンタイム中の経過を載せたりする人も。それらの投稿に多数の“いいね”が寄せられバズる今、美容整形のハードルは決して高いものではなくなっているようです。

さらに注目すべきは、整形の低年齢化も進んでいること。美容クリニックのSNSでは手術(施術)のビフォーアフター動画に中学生が登場することもあるほか、電車内の広告に制服を着た女子生徒が起用され、物議を醸した例もあります。

このように広がりを見せる美容整形は、より身近なもの、カジュアルなものとして現代に浸透しつつあると言えそうです。

整形のカジュアル化……なぜ整形をするのか?

整形の“カジュアル化”により、さして抵抗なく施術に踏み切る人が増加しているとみられる昨今、では、彼女たちはどのような理由で整形の道を選んでいるのでしょうか。

「コンプレックスを解消したい」「魅力的になって異性にモテたい」「自己肯定感を上げたい」「自己満足」「理想に近付きたい」「メイクをもっと楽しみたい」……、美容整形をする理由はさまざまです。

著者の周りにも、二重まぶた埋没法という二重のラインを作る施術を受けた友人がいますが、理由は「何年もアイプチを続けてきて、まぶたがかゆいし、毎朝面倒くさいから」というものでした。

施術後は「化粧がすごく楽」と喜んでいましたが、少なくとも彼女に限っては施術後「自己肯定感が上がった」「モテ出した」といった極端な変化はないようでした。

整形女性たちのリアルな言い分とは

美容施術のイメージ
美容施術のイメージ

実際に美容整形をした女性たちの感想をさらに見ていきましょう。X(旧ツイッター)を検索すると、

「他人から見たら分からなくても自分ではすごく変われた。毎日鏡を見るたびうれしい」「やっとコンプレックスが解消された。整形して本当に良かった」「ダウンタイムはつらかったけど手術して良かった。昔の自分の画像見て心からそう思う」

といった声を知ることができます。

やはり「周囲の人当たりが良くなった」「恋愛でうまくいき出した」などの大きな変化はなくとも、自分自身の気持ちの変化に満足しているようです。

もしかしたら現代の整形希望者たちの多くは、人生の一発大逆転をしてやろうとか、圧倒的な美貌を手に入れて周囲を見返してやろうとか、そんな劇的な変化を求めて整形しているわけではないのかもしれません。

自分自身でうれしい変化があるのであれば、本人にしか分からない長年のコンプレックスを解消できたのだとすれば、それは一つの“成功”と言えるのではないでしょうか。

後悔しないか?十分な熟慮が必要

とはいえ、施術の出来映えに満足できず修正を繰り返す人や、「1か所変わると今度は他の箇所が気になり出した」という人も、一部ですがいるようです。

整形の“カジュアル化”で整形のハードルが低くなりつつあるとはいえ、「するんじゃなかった」と後悔する可能性は誰にでもあります。もちろん、ずっと先に「やはり整形しておけばよかった」と悔やむ可能性も。

何が“正解”かは人それぞれです。どちらの可能性についても十分に熟慮し、納得のいく選択をしてください。

(渡邊倫子)

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