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あえてお酒を飲まない「ソバーキュリアス」を軽井沢で体験。美容ジャーナリスト鵜飼恭子がレポート

  • 2024.6.24

食も美容もダイエットも、ウェルネス思考がトレンドを経てあたりまえの考え方になった今、「あえてお酒を飲まない選択」をするひとも増えてきました。レストランに行くと、ノンアルコールやモクテルのドリンクメニューがあり、飲み会でもお酒を強要されることがほぼなくなりつつありますよね。その、あえてお酒を飲まないライフスタイルを「ソバーキュリアス」といいます。言葉の生みの親はイギリスの作家でありジャーナリストのルビー・ウォーリントン。著書に『飲まない生き方、ソバーキュリアス』があります。トレンドは欧米から始まり、USではアメリカ人の約4割がソバーキュリアスなライフスタイルを実践している、という調査も。近年では日本でも浸透しつつあります。
ちなみに飲みたいけれど我慢するネガティブな印象の「禁酒」とは意味が異なるようです。ソバーキュリアスは「あえて飲まないほうがかっこいいよね」というスタンス。
「なぜ飲むか?」
「飲むことでどう感じるか?」
を自分に問い、「健康のこと」を考えたうえでの選択で、「酔わない、眠くならないから自分時間を有効に使える」メリットも。禁酒とはその動機や心理的に大きな違いがあります。

軽井沢の夏、睡眠の質を上げる!?

「ブレストンコート ユカワタン」のソバーキュリアスガストロノミー

ウッドデッキでウェルカムモクテルを。ソバーキュリアスガストロノミーのはじまり。

プライベートでも何度も訪れている星野リゾートの軽井沢。今回、顧客やメディア向けにソバーキュリアス・ガストロノミーが開催されました。まず屋外で種類豊富なアペロ、ウェルカムモクテルが。その後、レストランのユカワタンへ移動し、着席してコースをいただきます。※通常メニューは、屋外のアペロは着席して行います(天候により変更あり)
 
さて、本題です。
あえてお酒を飲まずにフランス料理を愉しもう!  ついでにキレイになったら嬉しいな、ということで、軽井沢の星野リゾートの一軒家レストラン「ブレストンコート ユカワタン」で「ソバーキュリアスガストロノミー」を堪能してまいりました。
 
ソバーキュリアス = あえてお酒を飲まないライフスタイル
ガストロノミー = 食事をカルチャーやアートとの関係から考えること
 
ということは、
王道のフランス料理に合わせてオリジナルで創作したノンアルコールドリンクをペアリングで愉しめるだけでなく、ひと皿ひと皿が、そしてペアリングされるドリンクまでが食材の産地や文化的背景、さらには栄養や心理的なアプローチまで考えた構成だということです! アルコールを摂取しないことで、睡眠の質まで期待できるとも言われています。
365日朝昼晩、自分の変わり映えしない手料理に飽き飽きしていた鵜飼はもう胸が高まり、この日のために近くにある「星のや軽井沢」に前泊したほどの意気込み。いつもより早く目が覚め、深呼吸ストレッチのアクティビティにまで参加しちゃいました。

「星のや軽井沢」宿泊者のアクティビティ「のびのび深呼吸」は東京ドーム4個分の広大な敷地、軽井沢星野エリアゆかりのイチイの丘で朝7:00から。トレーナーの方による呼吸法とストレッチ法で、カラダの中に澄んだ空気が通ったように清々しい。

感性が研ぎ澄まされる

アイデアにあふれた料理と

モクテルのマリアージュ

東に軽井沢高原教会、南に石の教会 内村鑑三記念堂が位置する、ブレストンコート ユカワタン。森を通り抜けた先の一軒家レストラン。小鳥のさえずりや青々とした木々の動きに敏感になり、感性が研ぎ澄まされていきます。もうこれだけで細胞がキレイになった感覚よね? ただし標高1,000mということで、太陽には近い。日焼け止め対策はしっかりと。
 
軽井沢の森にのびのびと天を仰ぐ白樺の木。森の中での屋外アペロ。ウェルカムタイムは、白樺の器に白樺樹液とカカオをきかせたドリンクやオリジナルモクテルを。星野リゾート全体で取り組むSDGsの一環として、廃棄食材のアップサイクルがあります。たとえば通常は捨てられる、桃の種と皮、ルバーブ、レモン、杏の種などをモクテルのシロップとして漬け込んでおいしく生まれ変わらせています。
※アペロの写真は顧客とメディア用に立席ですが、通常メニューでは屋外で着席になり、アミューズやドリンクはサービススタッフがお持ちします。天候により変更します。

このモクテルはじめ、コースの料理に使われるすべての食材は、星野リゾートのスタッフが森を、市場を探し、生産者と信頼性を築き、料理に工夫をこらしたひと皿で、スタッフの「ひとつも無駄にできない」という緊張感と「食材のストーリーまで伝えたい」という愛情がひしひしと感じられ、ソースの一滴まで感謝の気持ちでいただいたのでした。

コースは9つの料理構成。

モクテルのペアリングは

驚きの連続でした

愛らしいハーブの数々。好きなハーブを選んでハーブティに。鵜飼はレモンバーベナとミントを。

ソバーキュリアスガストロノミーのコースは、アミューズからデザートまで9品。それぞれにモクテルのペアリングのマリアージュ。
※通常メニューはコース11品で、モクテルペアリングとワインペアリング、その他豊富なドリンクが用意されています。
 
もうね、目から鼻から耳から、次々とサプライズが続きます。
 
軽井沢の緑の濃淡に映える、ビーツや仔山羊の赤。
ブイヨンや煮込んだソースの奥ゆかしい香り。
8割がナッツというパンを削るザクザクという音。

軽井沢の緑の濃淡に、赤が映えますね。前菜は、軽井沢といったら、の鯉。清流で育つ鯉はどこまでもみずみずしくコリっとした食感。モクテルはビーツやコリアンダー、白ブドウ。パワーチャージ。

乳飲み仔山羊のブランケット。王道のフレンチ好きにはたまらないのでは。あ、ワイングラスにあるのは赤ワインではないですよ。マツブサという木の実の味わいを移した白ワインに、少量のピノノワール果汁と煮詰めたマデラワインを加えたモクテルです(ワインのアルコールは飛ばしています)

野菜畑をイメージしたひと皿。竹炭パンのなかにナッツが8割!なんとドレッシング代わりにざくざく削ってサラダにトッピング。香ばしいです。

モクテルは、サルナシにほおずき、ベルガモットにメイヤーレモンにきはだをブレンド。食べる宝石とも言われるほおずきは、アロエのような香りです。

ひと皿に添えられるモクテルは、料理と調和しつつお互いを高める味わいと香り。料理とモクテルでひとつの時間を奏でている感じで、毎回そうきたか! と想像以上のサプライズ。そんなアイデアは、シェフやスタッフが食材をよく理解しているからできることなんだと感じました。いやほんとに、何を質問しても深いストーリーがあって、会話がとても楽しいんです。

お酒好きでも満足できるか?

答えはYES!

推しのライブ的感覚です

鵜飼自身、普段家飲みはせず(以前は大好きでしたが、近年すぐ眠くなり生産性が落ちるため)、外で大人だけで食事をするときに1〜2杯アルコールをいただくのが愉しみとなっている今、お酒を飲まずに満足を得られるのか? と少々不安ではありました。しかし、ユカワタンのソバーキュリアスガストロノミーは、次々と訪れる五感のサプライズにより、席に着く前から席を立つまで酔いしれられたのでした。まるで瞬きさえ惜しい推しのライブを観ているように。
 
軽井沢へは東京から新幹線で1時間。
鵜飼はもともと平日、半日時間が空くと、数ヶ月に一度は、えいっ!と美容仲間とともに軽井沢に向かい、娘の帰宅時間に合わせて帰路という束の間のトリップを愉しんでいました。トンボの湯につかりにいったり、ハルニレテラスで丸山珈琲のモカソフトクリームをほおばったり、アウトレットをパトロールしたり。

ユカワタンの料理とモクテルをゆっくり味わうために前泊した「星のや軽井沢」。お散歩がこんなに楽しいなんて。

ソバーキュリアスガストロノミーは、アルコールをいただかないのでドライブがてら気軽に立ち寄ることもできますが、せっかくであれば1泊して、ソバ-キュリアスや温泉など軽井沢の夏を楽しみませんか?

星のや軽井沢の朝食のお重。とにかく野菜が甘い。土地柄、発酵食品も多くカラダも軽いです。

鵜飼は一泊の滞在で、心身ともにリフレッシュしました。軽井沢の地の川のもの、山のものをたっぷりいただいたおかげか、ともに連れてきた全身のむくみはとれ、温泉効果もあってか肌もふっくらツヤツヤ。キレイになるおもてなしが揃っているので、軽井沢の旅にはスキンケアアイテムは最小限で済みました。シートマスクとオールインワン美容液、この2アイテムで過ごせましたよ。

ブレストンコート ユカワタン

星のや軽井沢

Information
長野県・軽井沢 星野リゾート「ブレストンコート ユカワタン」にて開催する 「ソバーキュリアスガストロノミー 〜ブレストンコート ユカワタンで味わう軽井沢の夏~」※8/31までの限定メニュー
ランチ・ディナーともに通常コース¥27,500(税込・サービス料別)
モクテルペアリング ¥5,800~(税込・サービス料別)

text:KYOKO UKAI

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