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江口のりこ×内田慈×古川琴音が乱闘!? ⻘山フォール勝ち「女の人、怖っ!」って思いました

  • 2024.6.24
江口のりこ×内田慈×古川琴音が乱闘!? ⻘山フォール勝ち「女の人、怖っ!」って思いました
(C)2024 松竹ブロードキャスティング

『お母さんが一緒』の完成披露上映会で“大変だった”撮影振り返る

橋口亮輔監督の9年ぶりとなる最新作『お母さんが一緒』の完成披露上映会が開催。橋口監督に江口のりこ、内田慈、古川琴音、⻘山フォール勝ち(ネルソンズ)が、上映後の舞台挨拶に登壇した。

映画の中では江口、内田、古川の3姉妹が、温泉旅館で激しい乱闘も繰り広げていたが、撮影現場の様子はどんな感じだったのか? 3人の本当の仲は?と尋ねると、江口は「とにかく、あの一室に閉じこもって、何日も何日もやってたので、とても大変でした…」と苦笑を浮かべつつ、「何もないところで、朝から晩まで一緒にいると、どうしたって仲良くなるんですよね」と大変な撮影を通して共演陣と絆を深めたと明かす。

内田は乱闘シーンについて「とにかくケガだけはしないようにと思いつつ、一生懸命やりました」とふり返り、古川は「乱闘シーンに関して、あまり記憶はないんですが、映画を見て、もっと土くさく映っているかと思っていたら、意外と⻘春に見えたので驚きでした」と語る。

現場では橋口監督らスタッフ陣がまず見本を見せたそうだが、⻘山がレスリング元日本代表ということもあり、橋口監督は信頼を置いて任せていたそうで、「ケガがないように僕らがやって、あとは『⻘山くん、頼んだ!』という感じでした」と述懐。⻘山は自身も参加したこの乱闘シーンについて、「内田さん、結構強かったです(笑)。圧倒されましたね。『女の人、怖っ!』って思いました(笑)」とふり返っていた。

乱闘以外でも、姉妹たちの遠慮のない強烈な言葉のやり取りが繰り広げられる。特に響いたセリフや心に刺さった言葉について江口は、「(⻑女の)弥生としては、たくさんありますけど『うまくいかないのを全部、お母さんのせいにしてる。お姉ちゃんがブサイクなのは、根性がブサイクなんだ』と言われるのは、なかなかすごいことですよね…(苦笑)」と語った。

このセリフを口にする次女・愛美役の内田は、「あれはたしかにすごいセリフですよね。言いながら、思ってました」と納得。橋口監督も「撮影しながらみんな『いま、一線を越えたよね。他人同士だったら関係が壊れてるよね』と言ってました(笑)」とうなずく。

古川は「内田さんが『不潔かよ!』と言われた時のあの表情が…。たしかに姉妹から『不潔』って言われたら相当ショックだろうなと思いました(笑)」と語り、内田は「初めて読んだ時、笑っちゃいましたもん。この人、家族に『不潔』って言われるんだって(笑)」と明かす。

古川は橋口組初参加となったが、「リハーサル初日の本読みの後、監督がした話が忘れられないです。役者の自己紹介の話で『事務所は〇〇で、いまこういう作品をやっていて…』という話じゃなく、あなたはどういう人間かが知りたいんですということをお話しされて、それを聞いた時、私たちも、どういう人間なのか常に見られているってことだなと思って、この作品に入る時は腹をくくらなきゃとプレッシャーと覚悟を感じたの覚えてます」と思い出を明かす。

さらに古川は「私がこの作品を読んだ時、最初に思い出したのが母親のことでした。母と母方のおばと祖母の3人が、この3姉妹のようで、集まるとどうしてもケンカが起こるんです。3人とも『私はお母さんに似てない』とか『お姉ちゃんに似てない』と言い張ってるけど、私は3人の中にちゃんと3人がいるなと思っていて、『だからあなたたちは家族なんだよ』と心の中で思ってたんですけど、いま、私が母に似てるんじゃないかという気持ちがどんどん芽生えてきて、何か失敗したりすると『あぁ、お母さんがこういう性格だから私もこうなっちゃった』と思ったりして、そこでハッと『私もお母さんだわ…』と気づいたり、自分の中に清美、愛美、弥生がいるなって思いました」としみじみと語る。

江口も同様に映画の3姉妹の姿を通じて気づかされる部分があったようで、「妹に対してあれやこれやと言うところは、共通してるところがあるかも…」と明かしつつ、「反省はしてないです!」と力強く言い切り、会場は笑いに包まれる。

内田も、劇中の姉妹たちと同じように、家族に感情を抑えきれずに怒りをぶつけた経験があることを明かし、「この映画で好きなのは、修正不可能なくらいぶつかっても、自分の意志で再生しようと戻ってくるところ。それは『家族だから』とも言えるけど、家族はすごく近いけど他者だってことをみんなが一回、理解して、再生しようとする。自分の家族とも、そういう距離感で接することができたらいいなと思います」と語った。

舞台挨拶の最後に江口は「私はこの映画がとても大好きなのでいろんな人に宣伝してもらいたいです」と呼びかけた。橋口監督は「いつもの私の映画とは趣が変わって、楽しくて笑えて、そしてちょっと切なく痛いところもある、軽快な物語になっていると思います。本当にこの4人の出演者が、奇跡的にスケジュールが合いまして、去年の9月に撮影に入れたことが幸運だし幸せなことでした」と本作への強い思いとキャスト陣への感謝を口にし、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

『お母さんが一緒』は7月12日より全国公開。

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