1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 駅のエスカレーターで「あんた関西人? 左に寄りなさいよ!」【怒鳴る客】に → 駅員がピシャリ!

駅のエスカレーターで「あんた関西人? 左に寄りなさいよ!」【怒鳴る客】に → 駅員がピシャリ!

  • 2024.6.23

昔からマナーだと思って守っていたことが、実は間違っていたと知って驚いた経験のある人もいるのではないでしょうか。今回は筆者本人が経験した、守っていたマナーが実は危険につながる行為であると知るきっかけになったある出来事のお話です。

画像: 駅のエスカレーターで「あんた関西人? 左に寄りなさいよ!」【怒鳴る客】に → 駅員がピシャリ!

駅のエスカレーターで

ある日私は電車で移動する用事があり、目的の駅で降りてから改札に上がるためのエスカレーターに乗りました。

特に急いではいなかったので、いつものように左側に寄って立ち止まります。私の右側を、急いでいる人が数人歩いて上がっていきました。

「あんた関西人? 左に寄りなさいよ!」
私がゆっくりとエスカレーターで上昇していたところ、いきなり前方で女性の大声が響いたので声のした方を見上げました。

「あらら……」
皆エスカレーターの右側を空けて乗っているのに、ひとりだけ右側に立っている若い女性がいたため、歩いて上がろうとした中年女性が怒鳴りつけていたのでした。

エスカレーターを歩いて上がる人のために、関東地方ではエスカレーターの右側を空け、関西地方では左側を空けるのがエスカレーターのマナーであると、中年女性は大声でその若い女性に言いました。

正しいエスカレーターの乗り方とは

「あんたがぼーっと右側に立ってるから、急いでる人が通れなかったんだからね!」
エスカレーターを降りてからも中年女性に責められ、若い女性は困り顔でうつむいています。

「お客様、何かありましたか!?」
騒ぎを聞きつけた駅員さんがあわてて駆け寄って来ます。
「この人がエスカレーターの反対側に立って道をふさいでたのよ! そんなことされたら、急いでる人が追い越せないわ! ほんと最近の若い人は、エスカレーターのマナーも知らないんだから」
中年女性が得意げに駅員さんに説明します。すると駅員さんの口から出たのは、思いがけない言葉でした。
「失礼ですがお客様、エスカレーターを歩く行為は転倒などの事故につながるため、鉄道会社としては危険なので推奨していません。お急ぎの際は階段をお使いください」
「ええっ!?」
「このように、注意喚起もしています」
駅員さんは「エスカレーターでは立ち止まろう」と描かれたポスターを指さしました。
「なによ、もっと早く言ってよ!」
中年女性は顔を真っ赤にして、その場を足早に立ち去りました。

エスカレーターで歩く行為が推奨されていないことを知ったのは私も初めてだったので、これからは安全のため、エスカレーターでは立ち止まろうと思った一件でした。

エスカレーターは、身近に利用するものですが、近年痛ましい事故が増加傾向にあります。片側を空けて乗る習慣は、急いでいる人が追い越せるようにという配慮で生まれたそうですが、見直すべきなのかもしれません。片側を空けて乗ることは、厳密にはマナー違反ではありませんが、その横を歩いてしまうのは、現代ではマナー違反と捉えられるかもしれません。急いでいる時はエスカレーターを歩きたくなる気持ちもわかりますが、エスカレーターは、左右どちらかの手すりにつかまり、黄色い線の内側に立って、立ち止まって安全に利用しましょう。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

元記事で読む
の記事をもっとみる