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キュレーションは森山未來、六甲山の自然で生きる伝説が舞う

  • 2024.6.23
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神戸・六甲山一帯で開催されるアートイベント「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」で、運営メンバーの1人・森山未來(AiRK)キュレーションの舞台『秘儀―GOLD SHOWER』が、オープニングイベントとして上演される。フランスのトップクラスのダンサー、フランソワ・シェニョーと、舞踏界の生きる伝説・麿赤兒が作り出す異世界は、ダンスマニアならずとも一見の価値ありだ。

『神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond』のオープニングイベントとして、2024年8月24・25日に『Kobe Rokko Meets Art × Artist in Residence KOBE ー山頂でのオープニングパフォーマンスー《秘儀 – GOLD SHOWER》』が上演される(写真は2021年公演より、撮影:川島浩之)

『GOLD SHOWER』は、2020年に制作され、2021年には日本でも上演。バレエのポワント(つま先立ち)を多用した、非常にテクニカルな振付&両性具有的な美しさで世界を魅了するシェニョーに、麿が「彼の美貌に惚れてしまって」(本人談)共同制作をオファー。2人がお互いの得意技を駆使して、エロスとタナトス、聖と俗、スリルとユーモアを体現した世界は、「最高にセクシーでキャンプで変態だけど美しい」「エロもオフザケすらも最高」など、日本・フランスの両国で絶賛された。

撮影:川島浩之

劇場版は、水の張られたプールという舞台美術が、官能的かつ劇的な世界を作る大きな効果となっていたが、六甲版は新池(トレイルエリア)に展示される川俣正の野外作品《六甲の浮橋とテラス》が舞台に。スティーヴ・エトウ(パーカッション)と井原季子(鳳笙)の演奏に乗せて、屋外空間ならではの特別バージョンで見せるという。

川俣正《六甲の浮き橋とテラス》2023年 撮影:高嶋清俊

麿は「この舞台を観た未來君から『ぜひ(上演を)』と言われました。池の上のステージという、金では買えないような装置がある、六甲山の自然のなかでどうやるか? そこにすでに、物語があるような気がします」と意気込みを語る。わかりやすい設定やドラマがなくても、2人の天才的なダンサーがただ戯れるだけで、夏の夜の夢のような空間が立ち上がる。おそらくは二度とないと思われる特殊な機会だけに、ぜひ山上まで足を運んで欲しい。

上演は8月24日(土)・25日(日)。開演時間、チケット料金&発売日は、後日公式サイトで告知される。また本公演に先駆けて、麿が率いる舞踏集団「大駱駝艦」の代表作『クレイジーキャメル』が、7月13日に「神戸文化ホール 中ホール」(神戸市中央区)で上演されるので、そちらも要チェックだ。

文/吉永美和子

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