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シャマラン父娘が放つ“覗き見”ホラー『ザ・ウォッチャーズ』をネタバレなしで予習!

  • 2024.6.22
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『シックス・センス』(99)、『オールド』(21)、そして『ノック 終末の訪問者』(23)と、世界中に驚きを与え続けてきたM.ナイト・シャマランがプロデューサーを務め、彼の実の娘であるイシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビューを飾った『ザ・ウォッチャーズ』が公開中だ。

【写真を見る】毎夜現れる“監視者”の正体は、まさかの●●●●…

地図にない森のなかに佇むガラス張りの部屋を舞台に、そこに閉じ込められた4人の男女が、毎晩やってくる謎の“監視者”によって監視される恐怖を味わうという本作は、父親譲りの徹底した“秘密主義”で予告映像の段階からさまざまな憶測が飛び交ってきた。そこで本稿では、“サプライズ”に満ちた展開をより楽しむため、イシャナ監督がキャスティングの秘密を語るコメントと共に、4人の超重要キャラクターについて紹介していこう。

森に迷い込む孤独なアーティスト:ミナ(ダコタ・ファニング)

“天才子役”がすっかり大人に。森に迷い込む孤独なアーティストを熱演 [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
“天才子役”がすっかり大人に。森に迷い込む孤独なアーティストを熱演 [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

本作の主人公であるミナは、28歳の孤独なアーティスト。ペットショップで働く彼女は、ある時黄金色の鳥を届ける途中で“地図にない森”に足を踏み入れる。日没が近付き、周囲に不穏な空気が立ち込めるなか、どこかから聞こえてきた「扉が閉まるまであと5秒」という声に導かれて、ガラス張りの部屋へ。そして彼女は、3人の見知らぬ男女と共に“監視者”の恐怖に直面することになる。

ミナ役を演じるのは、5歳で芸能界入りを果たし、7歳の時に出演した『アイ・アム・サム』(01)で天才子役として脚光を浴びたダコタ・ファニング。その後も「トワイライト」シリーズや『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)などハリウッドの第一線で活躍してきた彼女の出演作を、イシャナ監督は幼い頃から観ていたとのことで、「ミナ役として私の頭のなかにあったのはダコタでした。どうしても欲しかった人材だったのです」と熱烈オファー。その希望が叶ってタッグが実現した。

夫と離れ離れになった若妻:キアラ(ジョージナ・キャンベル)

ガラス張りの部屋には見知らぬ男女が… [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
ガラス張りの部屋には見知らぬ男女が… [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

夫のジョン(アリスター・ブラマー)と共に森に迷い込み、ガラス張りの部屋にたどり着いた20代の若妻キアラ。見えないなにかに監視されるという異様な状況に戸惑うミナにも優しく寄り添う、慈悲深い性格の持ち主。ジョンはキアラを残し、一人で森の外へと助けを求めに行ったというが…。

キアラを演じたのは、サイコスリラー『バーバリアン』(22)で注目を集めたジョージナ・キャンベル。「彼女と会った時に、私は彼女のなかにキアラを見たんです。とても愛らしくて、柔らかな印象で、美しくて、私がキアラにこうあってほしいと思っていたすべてのものを持っていました」と振り返るイシャナ監督。「すばらしい出会いになりました」と、すっかり彼女のかもしだす雰囲気に惚れ込んでいるようだ。

衝動的な性格の青年:ダニエル(オリバー・フィネガン)

4人のなかで最年少のダニエルは、衝動的で未熟な19歳の青年。劣悪な家庭環境から逃れるために家出をしたというバックグラウンドがあり、その道中で森に迷い込むことになったという。

【写真を見る】毎夜現れる“監視者”の正体は、まさかの●●●●… [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
【写真を見る】毎夜現れる“監視者”の正体は、まさかの●●●●… [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

ダニエル役を演じたオリバー・フィネガンは、ロンドンのシルビア・ヤング・シアター・スクールで演技を学び、少数の優秀な俳優にだけ授与されるアンドリュー・ロイド・ウェバー奨学金を授与された経験のあるエリート中のエリート。「彼は驚くほどいい役者です。本当にたくさんの才能あふれる若い俳優たちとオーディションで出会い、そのなかにはこの役を演じられそうな俳優がたくさんいました。でもオリバーがテープを送ってきた時、彼がダニエルだと思ったんです」と、イシャナ監督はその群を抜いた存在感と個性に魅了されたことを明かす。

“ガラス張りの部屋”のリーダー:マデリン(オルウェン・フエレ)

3つのルールを一つでも破ると死に至る…4人が取る行動とは [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
3つのルールを一つでも破ると死に至る…4人が取る行動とは [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

そして、長い期間ガラス張りの部屋で生き続け、リーダー的な役割を担う60代の女性マデリン。望んでこの森へと足を踏み入れたという彼女を演じるのは、芸術家として国際的に活動しているオルウェン・フエレ。俳優として『きっとここが帰る場所』(11)や『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』(22)などに出演する一方、自ら共同監督を務めた短編映画で国際映画祭のグランプリに輝くなど、マルチに活躍する実力派。

「彼女はとても素敵な人です。オーディションに来てくれたけれども、実はその前に何人かが彼女の名前を挙げていました」と語るイシャナ監督。「とても幽玄な印象と、別世界から来たような雰囲気を持ち合わせており、この映画の本質を象徴するような人です。彼女はこの映画の雰囲気を作りだすために完成させなければならないパズルの最後のピースになってくれました」と称賛。彼女の存在なくして本作は成し得なかったのかもしれない。

『ザ・ウォッチャーズ』は公開中! [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
『ザ・ウォッチャーズ』は公開中! [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

それぞれ心に闇を抱えた彼ら4人は、ガラス張りの部屋でどんな体験をすることになるのか…。謎に包まれた“監視者”の正体と、そこに隠された驚くべき真実を、劇場で目撃してほしい。

文/久保田 和馬

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