1. トップ
  2. グルメ
  3. 「炎」が舞い「縁」を繋ぐ「宴」の場。フォーシーズンズホテル京都「エンバ・キョウト・チョップハウス」で五感を刺激する食体験を

「炎」が舞い「縁」を繋ぐ「宴」の場。フォーシーズンズホテル京都「エンバ・キョウト・チョップハウス」で五感を刺激する食体験を

  • 2024.6.23

食事の時間って大切なひととき。家族や友人はもちろん、初めましての人とだって、一緒に卓を囲めば心ひらくものがある。この人とはもっと親しくなりたいな、そんなときに訪れたいのが、フォーシーズンズホテル京都の中にあるステーキ&シーフード「エンバ・キョウト・チョップハウス」。ここは、自家製熟成肉のステーキやシーフード、フレッシュな京野菜を炭火焼きのグリル料理で堪能できるレストラン。世界的にも牛肉料理が有名なアルゼンチン出身のシェフが腕を奮う、今、京都で注目の食スポット。

まず、待ち合わせから心躍る!

ラグジュアリーホテルならではの非日常感

「エンバ・キョウト・チョップハウス」はフォーシーズンズホテル京都の中に位置するので、当然ホテルを訪れることになるわけだけど、まずその空間がとてつもなく心地いい。位置するのは寺院仏閣が立ち並ぶ京都・東山の静かな一角。私が訪れたときは滞在客の8割ほどが海外からという状況なこともあり、一歩足を踏み入れるとゆったりとした空気が流れ、閑静なリゾート地を訪れたかのような非日常感が味わえるのが魅力的。
なかでも必見なのが、敷地内にある池泉回遊式庭園「積翠園(しゃくすいえん)」。平安時代末期の武将・平重盛の別邸「小松殿」の園池と伝えられるこの庭園は、平家物語にも記された貴重な文化遺産。早めに到着して鯉が遊ぶ池、そのまわりを彩る四季折々の植物の息吹を感じて散策したり、テラス席でゆったりアフタヌーンティーやアペロを過ごすのもおすすめ。
 
「エンバ・キョウト・チョップハウス」は、このお庭に面していて、天井まで届く高い窓が開放感たっぷり。インテリアは奥ゆかしい和の美意識とモダンさが調和。席に着くまでの心躍る体験が、食事への期待度をさらに高めてくれる。

アルゼンチン出身のシェフが手掛けるシグネチャーは

自家製熟成肉のステーキ

30日間熟成した鹿児島県産和牛のT ボーンステーキ シェア用 1kg (32,000円)。肉料理はベアルネーズ、マッシュルーム、燻製マスタード、サルサヴェルデ、バーベキュー、赤ワイン、ガーリックコンフィ、ボーンマロウ、山椒、胡麻、わさびバター、ウィスキー山崎ソースといった12種類のソースより、好みのソースを3種選べる。

「エンバ・キョウト・チョップハウス」のシグネチャーは、自家製熟成肉のステーキ。というのも、料理長を務めるセバスチャン・バルクデス氏は、バーベキューへの情熱が国民のDNAに刻みこまれているアルゼンチン出身。
 
料理好きの母の影響もあり、5歳から食に関心を持ち始めた彼は、17歳で料理の世界へ。ミシュラン一つ星のレストラン「アル・ムンタハ」や「カット バイ ウルフギャング・パック」(アラブ首長国連邦/ドバイ)で研鑽を積み、「シャングリ・ラ ドーハ」(カタール/ドーハ)でアルゼンチン料理レストランの料理長に就任。その後、「マンダリン オリエンタル クアラルンプール」(マレーシア/クアラルンプール)などで成功を収め、直近では有名な肉職人“ダリオ・チェッキーニ”が手掛けるステーキハウス「SLS バハマール」(バハマ/ナッソー)で料理長を務めるという、輝かしい経歴の持ち主。
 
そんな肉のプロフェッショナルを驚かせたのが和牛。「日本のように肉の産地や出荷のタイミングが選べる国はありません。その細やかな仕事に感銘を受けました。ベストな状態で仕入れた肉を、店内にあるエイジングルームで特性や部位によって熟成の方法を変えて提供しています」と語る。
 
鹿児島県産黒毛和牛や熊本県産あか牛など、日本が誇るかずかずのブランド牛はもちろん、最高品質のアメリカ産プライムサーロインやオーストラリア産ラムチョップなど、世界各国のブランド肉が揃う。彼が最高の技術とセンスで熟成し、焼き上げたステーキは絶対に食べてみてほしい一皿。舌の上でとろける脂、熟成された丸みのある旨味、濃厚なのにすごく上品!
 
フレンチフライ、マッケンチーズ、ほうれん草のグラタン、京野菜のグリルなどサイドディッシュも充実。一つのテーブルで家族や友人と一緒に楽しみながら食事ができる、そんなコンセプトになっている。

ヴィーガンやペスカトリアンなど食の多様性にも対応!

毎月更新されるワインリストの充実ぶりにも注目を

シーフードプラッター 牡蠣・車海老・蟹・イイダコ・雲丹・帆立・ロブスター 2名用(22,000円)

肉料理だけと思うなかれ。「エンバ・キョウト・チョップハウス」は、ヴィーガンやペスカトリアンなど食の嗜好が異なるメンバーもみんなと一緒に楽しく過ごせるよう、新鮮な魚介や旬の京野菜の魅力を最大限に引き出したメニューが多いのも魅力。
 
また、食事と共に楽しみたいお酒、とくにワインにも力を入れている。毎月更新されるワインリストでは、通常ボトルでしか提供していないレベルのワイン(例えばイタリアの有名な高級ワイン、サシカイアのような)をグラスで提供しているのも特徴。食事に合わせたペアリングの相談はもちろん、ひとりで訪れても最高のワインを楽しめる。

カリフラワーの炭火焼き ミントヨーグルト胡麻ソース(3,800円)

本鮪中トロのタルタル 金柑コンフィ アボカド 柚子胡椒(6,000円)

ロブスタースープ 九条葱 京都産きぬひかり キャビア(4,200円)

店名の「EMBA(エンバ)」に込められた思いとは

セバスチャン・バルクデス料理長。母国アルゼンチンは世界1、2位を争う牛肉消費国。肉の塊を炭や薪で豪快に焼き上げる伝統的な“アサード”と言われるバーベキュー料理が有名。

「アルゼンチンの家には、大抵バーベキュースペースがあります。それは一軒家に限らず、さまざまな人や家庭が生活を共にするアパートメントハウスにもです。共有部分にはバーベキューができる場所があり、そこで一緒に肉を焼き、食事を共にすることで仲間になります。同じテーブルを囲むことで、大きな家族になるのです」
 
そんなセバスチャン・バルクデス料理長の話から、ふと頭に浮かんだのは、「同じ釜の飯を食う」という日本語。
 
そこにリンクするかのように、店名の「EMBA(エンバ)」には、食を楽しむ「宴」の場となり、焼き上げる「炎」が芸術的に舞う場であり、「縁」を繋ぐ場であれたらという、三つの「宴・炎・縁」への思いが込められているのだそう。
 
気の置けない仲間や家族と、また、ここで出会う一期一会の人たちとテーブルを囲み、いつまでも思い出を馳せる場になれたら、そんな気持ちが詰まったレストランだから、居心地がよく、また大切な人と訪れたいと思うのかもしれない。

EMBA KYOTO CHOPHAUSE
住所:京都府京都市東山区妙法院前側町445-3 フォーシーズンズホテル京都1F
TEL:075-541-8288
営業時間:ランチ11:30~14:30、ディナー17:30~22:00(21:00L.O.)無休
席数:88席(テラス席34席含む)※テラス席の利用は、宿泊ゲストを除き有料。
※表示価格はサービス料15%込み

元記事で読む
の記事をもっとみる