夏のバミューダショーツ、今っぽいスタイリングの秘訣は？ 最新のランウェイルックをチェック

蒸し暑い日が続く今、スマートかつ涼やかに見せられるボトムスの最適解は？ そのヒントを教えてくれたのは、先月シドニーで開催された2025年春夏オーストラリアン・ファッション・ウィークだ。

ショーの2日目、90年代ミニマリズムの雰囲気が漂うコンテンポラリーブランド、ビアパーク（BEARE PARK）のショーが始まるのを待っている間、ふと周りを見渡すと、バミューダショーツをはいている女性が多いことに気づいた。お揃いのジャケットを羽織ったり、カウボーイブーツや小さめのトップ、オーバーサイズのシャツを組み合わせたりと、そのスタイリング方法は実にさまざま。

そしてショーが幕を開けると、カーディガンの下にセーターを重ね着し、ボタンダウンシャツをのぞかせたルックが登場した。レイヤリングはやや凝り過ぎのようにも思えたが、それでもそこに合わせられたナチュラルなブルーデニムショーツがルックを引き締めていた。

アルバス ルーメン（ALBUS LUMEN）でもアシッドウォッシュのバージョンが登場し、シグネチャーであるスリークなスタイルから一転、ボーホーのムードを漂わせていた。一方のヴァーナー（VERNER）は、オーストラリアのサーファースタイルを想起させるプレイフルなデザインを提案。シャネル（CHANEL）でもリゾートコレクション全体を通じてさまざまな素材、丈、フィット感のそれが発表されているように、バミューダショーツが今夏のイット・アイテムとなることに違いはないようだ。

今っぽく見せるための秘訣はというと、それは少し大きめのシルエットにある。バギーにはきこなすことでカジュアルになるのではなく、ミディスカートのようなきちんと感が生まれるため、オフィスシーンにも◎。さらにポインテッドトゥヒールやフェミニンなフラットシューズを合わせれば、ディナーや夜のお出かけにも最適だ。

2024年春夏シーズンのミュウミュウ（MIU MIU）に登場したボードショーツや、ドリス ヴァン ノッテン（DRIES VAN NOTEN）のプレッピーなテーラード風のショーツのスタイリングをぜひ参考にしてみてほしい。

バケーションはもちろん、スタイリング次第ではオンオフ問わず活躍するバミューダショーツ。暑い夏をスマートに、そして涼やかに乗り切るためにも、一本は押さえておきたい。

Text: Laia Garcia-Furtado Adaptation: Motoko Fujita

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