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クロックスがフォーマルウェアの仲間入り? カジュアルシューズの代表格の向かう先

  • 2024.6.22
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2024年のトニー賞でモニーク ルイリエのガウンとクロックスのオールイエローコーデを披露したブルック・シールズ。
Celebrity Sightings In New York City - June 16, 20242024年のトニー賞でモニーク ルイリエのガウンとクロックスのオールイエローコーデを披露したブルック・シールズ。

とても手の届かないような高いシューズを好むキャリー・ブラッドショーを嘲笑するのは簡単だ。しかし、私よりマシだとついこの前、結婚式やイベントのために買い揃えた自分のハイヒールの山を見て思った。少なくとも彼女は、持っている靴をすべてちゃんと履いている。私はというと、足の痛みに対する耐性があまりにも弱すぎて、どのヒールも一晩はおろか、たった数時間しか履いておらず、毎回どこかの時点で脱いできた。

それに気づくと、うんざりした。なぜ私は痛みにとらわれて、友人の結婚式も満足に楽しめないようなヒールに手持ちのないお金を使い、フォトグラファーが退散するとすぐ違う靴に履き替えているのだろう。そう思い、最近の私はオケージョンシューズにも履き心地のよさを求めている。そうして私の中でついにクロックスCROCS)がフォーマルウェアに昇格した。トロントを拠点とするデザイナーに、パールと貝殻のカスタムメイドのジビッツ™️チャームを作ってもらうほど、個人的にはれっきとしたフォーマルシューズだと思っている。それもあり先日、トニー賞にモニーク ルイリエ(MONIQUE LHUILLIER)のガウンに、お揃いの鮮やかなイエローのクロックスという出で立ちで出席したブルック・シールズを見たとき、いろいろと考えさせられた。

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大のクロックス愛好家の私だけだと偏見のない評価ができないので、信頼できる同僚のファッションエディターたちに、シールズのレッドカーペットルックをどう思うか聞いてみた。

「どうしてもクロックスを履きたいのであれば、せめてプラットフォームタイプでないと決まらないと思う」とハナ・ジャクソンがいう一方で、クリスチャン・アレールは「クロックスは大大大好きで、この先もずっと好きだけれど、フォーマルウェアとしてはどうだろう」と付け加えた。「強いていうなら、シモーン・ロシャSIMONE ROCHA)とのコラボモデルかな」とも。

「ブラックのシモーン・ロシャのクロックスなら、ドレスに合わせたら何ら問題ないフォーマルルックになる気がするけれど」と支持派だったのはリビング・エディターのリアム・ヘス。クリストファー ケインCHRISTOPHER KANE)とのコラボデザインもフォーマルな場面には適していると語ったが、バレンシアガBALENCIAGA)のヒール付きタイプで線を引く。そしてクロエ・マーレは「唯一オケージョン向きなのは、パールがあしらわれたものだと思う」と意見を述べた。

残念ながら、自前の白いハイヒールタイプのクロックスをカスタムのチャームで装飾するのを楽しみにしている私も、今回ばかりは彼らと同意せざるを得ない。少なくとも、シールズが履いていたような一番シンプルなフラットタイプは、フォーマルなアンサンブルにマッチするとは言い難い。とはいえ、周りの意見など全く気にしないというシールズの明らかなスタンスには、どこか魅力を感じる。私はうまく履きこなせないと思うが、次回はぜひ「メガ クラッシュ クロッグ」などを履いてみてほしいものだ。

Text: Emma Specter Adaptation: Anzu Kawano

From VOGUE.COM

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