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【神崎恵】40代の下着選び「40過ぎからワイヤー入りはほぼ着けていません」【酸いも甘いもオンナの醍醐味】

  • 2024.6.22

可憐な佇まいの奥に、強くてしなやかな自分軸を持った美容家・神崎 恵さん。その生き方や考え方を同世代とシェアする連載「神崎 恵の酸いも甘いもオンナの醍醐味」がウェブに登場! 今回は、下着について。


【身につけるもので、いちばん肌に近いのが下着】

知り合いに「パンツは、いつなんどきも、絶対、赤!」という人がいます。赤いパンツをはいていると、元気と勇気、パワーが湧いてきて、1日中ハッピーに過ごせるらしい。これ、すごくわかります。実際、東京・巣鴨にも赤いパンツ専門の有名なお店があって、大盛況ですよね。昔から、「色の力」は絶対あると思っていて、特に下着はそれが顕著に表れると思います。なぜなら、身につけるものの中で下着はいちばん、肌に近いから。肌との距離が近いぶん、体や心に与える影響は大きいんです。

☑愛用のレースショーツはきれい色がずらり

「伸縮性があり、はき心地抜群のショーツ。空港でまとめ買いすることも」(神崎さん)。シグネチャー レース ボーイショーツ各5830円(ハンキーパンキー/ピーアンドティートレーディング)

【自分にがっかりしない下着】

シックな黒いワンピースを身に纏う時と、ふんわりとした花柄のスカートをはく時、クールなジャケットを羽織る日……、洋服によって気持ちは違いますよね。同じく、赤いリップをキリリとひいた時、可憐なピンクのグロスを重ねた時、ヌードなリップで素顔のように仕上げた日……、メイクによっても、気持ちや表情までも変わってくる。
身につけるものや色が与える影響は、本当に計り知れないんです。 特に下着は、他人には見えません。どんな素材の、どんなデザインの、どんな色の下着を身につけているかは、〝自分だけが知っている〞。これが、洋服やメイクと大きく違うところ! ちょっとヨレた年季が入った下着だろうと、総レースの繊細な下着だろうと、他人からは見えません。でも、自分だけは知っている。
だとしたら、美しくて心地よいもの、自分にがっかりしないもの。そんな下着を身につけた方がいい。

☑海外の映画やドラマの下着を参考に

AND JUST LIKE THAT... シーズン2 / セックス・アンド・ザ・シティ新章 ©2023 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO Max™ is used under license.

「身につけていて心地いいもの」は大前提。その上で気持ちの上がるデザインをチョイス。海外の映画やドラマの素敵なランジェリーコーデを参考にするのもおすすめ。「GLOW世代なら『AND J UST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』のメインキャストたちのランジェリー姿が参考になると思います。大人の体にフィットした美しいランジェリーにうっとり」(神崎さん) ※U-NEXTにて見放題で独占配信中

☑後ろ姿が変わる、ガードル

「お尻のためにもガードルははいてほしい。最近のガードルは全然苦しくないので、試してみる価値大です」(神崎さん)。左:SUHADA肌リフトSTEP6160円~、右:重力に負けないヒップケアガードル6380円~(ともにワコール/ワコール お客様センター)

【定期的に下着を入れ替え、アップデート】

下着に気を使うということは、自分の体も大切に扱うということだと、歳を重ねるほどに実感します。若い頃は、パーンと張った肌や健康的なラインで、どんな下着も着こなせます。でも、歳を重ねてくると、どうしたって全体的にゆるゆるっとしてくる上、身につけるものの肌触りも気になります。私の場合、40才を過ぎたあたりから、ワイヤー入りのブラジャーはほぼつけなくなりました。そのぶん、ホールド力がありながら包み込んでくれるようなデザイン、シルクやレースといった素材や肌をきれいにみせてくれる色にこだわるようになりました。
そんな風に、自分の心と体の声を聞きながら下着を選び、身につけると、自然と姿勢もよくなって、ふわりと自信も湧いてきて、気持ちが上がります。それに、下着にこだわると、身につける時、しっかりと自分の体もチェックするようになるから不思議。全体のライン、肌のハリなど、日々の健康のバロメーターにもなるんです。私は、定期的に下着を総入れ替えしています。中には(お高くて)もったいないなぁと思うものがあっても、今の自分の体、気持ちに合わないものは思いきって、感謝とともにサヨナラする。下着をアップデートすることは、自分をアップデートすること。たかが下着、されど下着。見直してみませんか。

ジレ3万5200円(ウィム ガゼット/ウィム ガゼット ルミネ新宿店) 黒トップス2万3100円(CABaN/キャバン 丸の内店) パンツ3万5200円(カオス/カオス丸の内) メガネ4万7300円(モスコット/モスコット トウキョウ) ブレスレット5400円(アビステ)

かんざき・めぐみ。1975年生まれ。美容家。最新刊『神崎恵のおうちごはん—さあ、なに食べる?』(扶桑社)、『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)が人気、ほか著書多数。多くの女性誌で連載を執筆。3人の息子を持つ母。


撮影=彦坂栄治〈まきうらオフィス〉 スタイリング=石関靖子 ヘア=工藤由佳〈Un ami〉 インタビュー=田中美保 ※GLOW2024年6月号より。

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