2時間遅れでコンサート開始のマドンナ、訴訟が取り下げられる

「セレブレーション・ツアー」ブルックリン公演の開始時間が2時間遅れたとして、マドンナとプロモーターのライブ・ネイションが訴えられていた裁判が、原告側により取り下げられた。原告は、この件で再び訴訟を起こすことができない。マドンナとライブ・ネイションの代理人は、和解により取り下げられたものではないと明確にしている。

この訴訟は、1月17日（以下、現地時間）にマイケル・フェローズとジョナサン・ハッデンがニューヨークで起こしたもの。昨年12月にブルックリンのバークレイズ・センターで行われたコンサートを訪れた原告の2人は、開始時間が8時半と宣伝されていたにもかかわらず、実際は10時半すぎにスタートしたのは虚偽広告や不当表示にあたるとして提訴。コンサート終了時間が深夜1時を過ぎたことで、交通手段が限定され、多額の費用が生じた、また、翌日仕事などがあるために睡眠時間を削ることになったと訴えていた。

マドンナとライブ・ネイションの代理人は、6月19日に声明で「和解金を得られないことが明確になり、また我々が提出した修正訴状却下の動議に対し、反論する必要があることが明らかになったため、原告らはこの訴訟を取り下げたのです」とコメント。これは「根拠のないストライキ訴訟」であり、「原告側と被告側がそれぞれ裁判費用や経費を負担すべきだという原告側の立場に同意しない」と強気の姿勢を見せた。

Text: Tae Terai