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市原悦子さん主演ドラマ「岸壁の母」、BS松竹東急にて放送スタート 息子を想い続ける母親の姿に感動…

  • 2024.6.21
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「岸壁の母」より (C)松竹
「岸壁の母」より (C)松竹

【写真】雨に濡れて途方にくれる市原悦子“端野いせ”

市原悦子さんが主演を務めるドラマ「岸壁の母」(全40話)が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて6月24日(月)の17時より毎週月~金曜で放送を開始する。1人息子を女手一つで育てる、強くたくましい母親の姿を描いた本作のあらすじや見どころなどについて紹介していく。

“子を待つ母”の波乱万丈な人生を描く「岸壁の母」

「岸壁の母」は、1977年11月~1978年12月にかけて、TBSの「花王 愛の劇場」枠で放送された。もともとは息子の帰りを待つ母親を描いた同名タイトルの流行歌や、1974年に発行された端野いせの手記「未帰還兵の母」が原作となっている。

そんな本作では、主人公・端野いせ(市原さん)が酒乱の夫に先立たれ、1人息子の新二(少年期・中野健、青年期・大和田獏)を連れて故郷の函館を後にし、上京するところから物語がスタートする。

いせは生活するために働こうとするものの、不景気で失業者があふれており、数カ月たっても仕事に就けずにいた。いつしか食べ物も底をつき、“いっそ新二と2人で…”と東京湾の岸壁に立つほどだった。そんな時、新二の担任教師である三浦(山本耕一)から、ある工場の寮の下働きの口を紹介される。こうしていせは必死で働き、新二と新たな生活を始めるため、小さな家を借りるまで稼ぐことに成功する。

そんな中、新二が赤痢に罹ってしまったり、新二の友人が突然亡くなったりと様々な困難が訪れるが、2人は力を合わせて必死に生きていく。

しかし、そんな生活も戦争の波で一変してしまう。いせが“1日も遅い招集”を望む中、新二は友人がどんどん招集されていくのに自分だけが残っていることに苛立ち始め、なんと自ら志願し満州に出向くのだった…。

いせは新二の恋人・のぶ子とともに新二を待ち続けるも、2年たっても音沙汰がない。いせは息子の生還を信じ、舞鶴港に通っては息子の消息を尋ねる毎日を送っていた。そしていせが70歳半ばを迎えたある時、“中国で新二を見た”という噂が立ち――。

新二の生還を待ち続けるいせの悲痛な叫びが伝わる…「岸壁の母」の見どころ

本作における最大の注目ポイントは“いせの子を想う気持ち”だろう。未亡人となったいせは、義母からの再婚の勧めを振り切って、逃げるように2人で上京している。さらに、新二の赤痢による入院費で貯金が底をつき、内職先の主人からもう一度再婚を勧められることとなる。

しかしいせは、新二の“亡き父親への想い”を知ることで、2人だけで生きていくことを決意。あくまでも新二の気持ちを優先するいせからは、底知れぬ家族愛が垣間見える。

また、日本が戦争に破れたことで新二のいる部隊が全滅したと聞かされたいせ。それでもなお、息子の死を信じることができないいせの様子も見どころの一つだ。生還を信じてやまないいせの悲痛な叫びは、胸をえぐられるものがある。子を持つ母親はもちろんのこと、多くの視聴者の感動を誘うシーンとなっている。

ちなみに、いせ役を演じた市原さんは、「火曜サスペンス劇場」(日本テレビ系)や「土曜ワイド劇場」(テレビ朝日系)の「家政婦は見た!」シリーズなど、サスペンスドラマへの出演が多いイメージだが、本作では息子をひたすら待つ慈母を情感たっぷりに演じている。

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