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赤字から黒字へと転換したJLPGA!JPGAとJTGOの“新”会長の手腕はいかに?

  • 2024.6.21
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ハロー、エブリバディ! 世間さまは入学式、入社式と新人がワクワク・ドキドキと社会へ飛び出していくシーズンだ。プラス、プロゴルフも男女ともに。大リーグやプロ野球も開幕と、まさにスタートの季節であ〜る。新たなスタートといえば、日本のプロゴルフには2協会、1機構の3つの団体があるが、新たな会長が誕生したのをご存知だろうか?

男子ゴルフ界の2人の新会長≫立候補しての会長と頼まれての会長

日本プロゴルフ協会(以下・JPGA)、日本女子プロゴルフ協会(以下・JLPGA)、そして日本ゴルフツアー機構(以下・JGTO)の3つが存在する。本来であれば2つで十分だったが、1999年JPGAから米国のように、ツアー部門を独立させ〝スポーツの素晴らしさとスポーツによる感動を提供する責務〞(JGTO HPより)を目的として創設されたのがJGTO。

また2つのプロゴルフ協会の主な目的は、プロゴルファーの創出とプロとして〝ゴルフの正しい普及・発展という責務を果たすため、優秀な指導者の養成を行なうこと〞(JPGA HPより)、〝女子プロゴルファーの資質の向上ならびにゴルフの技術、ルールおよびマナーの研究・指導を行なうこと〞(JLPGA HPより)などと謳っている団体だ。

この3つの団体に共通している点は『法人』であること。JGTOとJLPGAは一般社団法人、JPGAは公益社団法人の違いはあれど、会員、ツアーメンバーは社員であり会長を選出し選択する権利が生じるのだが……。

今回の会長選出では、JPGAの明神正嗣会長が全国に広がる各地区PGA代議員の投票により選出され、初の会長職に就くことになったが、問題は低迷続きのJGTO会長選。社員総会へ出席する移動中の車中で〝会長に〞といわれた経緯で、諸星裕会長の誕生となったわけだがぁ〜。選という以上、選ぶということになるはずが、立候補もなければ選挙にもならない、誰もやりたがらないお粗末な結果での選出となった。

一方で、昨年7期連続14年間続く長期政権会長としてJLPGAの小林浩美会長は放送権問題、主催権の協会移行と経営手腕も発揮中。今春、赤字経営から黒字への転換を発表したワクワクの会見となった。

会長職ひとつとってみても、こんなにも変わるモノ。JPGAには約5000人のメンバー、JLPGAには約1200人が存在し、入会金、年会費、資格認定、権利などでの収入源が安定し潤沢であり、はっきりしている一方でJGTOは予選会など収入源が乏しく、機構運営自体も選手の賞金からトップオフを続ける状況下にあるほど経営は苦しい。

新人の春。JPGAの明神会長とJTGOの諸星会長の船出はどうなるのか? 立候補しての会長と頼まれての会長と両極端の会長職。果たして2年後の改選はどうなるのか? 忘れずに注目したい。

いかがでしたか? JLPGAJPGAとJTGOの新会長の手腕を見守っていきましょう。

タケ小山
●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)、ラジオ「Green Jacket」(InterFM897)ほか、多数メディアで活躍。

イラスト=北沢夕芸

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