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「すべてがクマに見える」真っ暗な山道、クマの鳴き声…夫婦は無事に帰れるのか【実話マンガ③】

  • 2024.6.20

妊娠中、足腰の筋肉をつけなきゃ!と向かった登山。
クマと出会うかもしれない…とは、考えていませんでした。

イラストレーター・まるいみさきさんが、自身の体験をもとに描いたマンガ、第3話です。

連載「クマさん、ここまでよ」番外編
「妊娠中にクマにあった話」③

【第1話: 「山をなめきってた」妊娠中の登山でクマに遭遇……”大丈夫じゃない”状況に】
【第2話: 「きょう死ぬの⁉」おなかに赤ちゃん、近くにクマ…全力で逃げた日の話】

下山中に夫がクマの鳴き声に気づき、全力で来た道を戻ったまるいさん夫婦。
声が聞こえなくなるまで登ったけど…どうする?
あたりはもう真っ暗で何も見えない…。

Sitakke

警察に電話しますが…

Sitakke

警察「そうですか…頑張ってください」「我々としてもできることがないので…」

Sitakke

(まるいさん「当時電話対応してくれた警察官の方、お忙しいところすみませんでした」)

Sitakke

クマの鳴き声を聞いたのとは別のルート、最初に登ってきた道から下山することにしたまるいさん夫婦。

真っ暗で、草木の茂みすべてがクマに見えました。

あとはもう運に任せるしかない…
ここでまたクマに会ったら、そのときは本当の「終わり」だと、ひたすら神に祈り続けました。

Sitakke

クマ鈴を持っていなかったのも反省点。
下山中はずっと家のカギを振り回しながら、むりやり鳴らして歩きました。

まるいさんは、「ただ祈りながら、真っ暗な闇の中を歩いている状態は、体験したことのない新しい感覚で、後半はほとんど瞑想のようでした。自分が今どこにいるのか、地に足がついているようで浮いているような不思議な感覚でした」と振り返ります。

Sitakke

やっと街の灯りが見えたとき。
すれ違う人がクマではないことに感謝するほどでした。

「自分の無力さを痛感しながら、無事、街の灯りにたどり着いたときに、生きている生というものを強く感じました」と振り返ります。

Sitakke

人がいる明るい時間に登るべきだった。クマ鈴も持っておくべきだった。
まるいさんは、「『自分の身は自分で守るもの』というとても大切なことを教わりました」と話します。

山にはクマがいる!!

マンガは次回に続きますが、クマ連載担当から、対策ポイントをご紹介します。

北海道の山には、ヒグマがいます。たとえ明るい時間に登ったとしても、「いつクマに出会ってもおかしくない」という意識を持つのが大切です。

今回、まるいさんの夫が鳴き声に気づいたのはすごい!
クマの鳴き声…登山や山菜採りに夢中になっていたら、気づけない人も多いのではないでしょうか。

鳴き声や、けもののにおい、フンや足跡などの痕跡に敏感になりましょう。
気づいたとき、近くにクマの姿が見えなかったからといって、油断してはいけません。
「引き返す」勇気を持ちましょう。

「クマに出会わない」ための対策、それでも「クマに出会ったら」の対象法など、くわしくは、専門家監修の「クマここ」をご覧ください。

まるいさんは、「人生と山をなめすぎていて、不快に思う方がいたら申し訳ない」と言いながらも、反省をマンガにして公開しました。
この反省には、クマ対策のポイントが隠れています。次回は、まるいさん夫婦の登山のその後です。

続きは連載「クマさん、ここまでよ」で

暮らしを守る知恵のほか、かわいいクマグッズなど番外編も。連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。

漫画:まるいみさき

新十津川町出身・札幌在住のイラストレーター。2011年にイラストレーターとして本格的に活動を始め、さらにパン屋と経理の仕事を掛け持ちながら、家事育児のワンオペも続いたことで、いつの間にやらキャパオーバーに。「母や妻として〇〇しなければ」という思考に縛られ過ぎていたことを反省。以降は「母の頑張り=家族の幸せ」ではないということを合言葉に、“がんばりすぎない暮らし”をモットーにした家族との日常をInstagram で発信中。

編集:Sitakke編集部IKU

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