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「人生終わった…」恋愛で失敗しがちなこじらせ女性の「NG行動と対処法」

  • 2024.6.20

「彼に嫌われたかも!」そう思ったら、不安で何も手につかないってことはないですか。実はそれ、心が過剰に反応している証拠かもしれません。確かに彼に嫌われたら一大事ですが、周りが見えなくなるほど不安になるなら、心の仕組みを知り、ゆっくり整えていきましょう。

「彼に嫌われたかも!」頻繁に起こる恋愛不安の片付け方と向き合い方

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 258

好きな相手からは、誰だって嫌われたくないものです。でも感情が暴走し、些細な出来事から「嫌われたかも」と不安な気持ちになることがあります。
これは経験がまだ浅い10代、20代の女性ほどよく起こることです。しかし人によっては年齢かかわらず、ちゃんと大人になった後でも、感情のクセとして出現し、その人を苦しめることがあります。

突然現れるやっかいな「嫌われ不安」の感情。今回はこの不安感はなぜ生まれるのか、どう対処していったらよいかをご紹介します。

「彼に嫌われたらどうしよう」心のざわつきを生む正体

些細な出来事をキッカケに、心がざわつきはじめてしまう。気づけば頭の中は最悪の展開ばかりを考え、「どうしよう」「ダメかも」「きっと嫌われた」「もう別れるに違いない」と、同じところをグルグル回ってしまうものです。
こうした不安感の正体を、まずは説明していきたいと思います。

原因の大きさに対して、大きすぎる不安感が出てくるとき、それは心が反射的に「守り」に入っている証拠です。
恋愛シーンであれば、彼から傷つけられたり、自分がすごく悲しい気持ちになったり、立ち直ることができないくらい落ち込む可能性が出てきたときは、現実にその展開になる前に、先に感情が大きく揺れ、本格的に傷ついたりダメになったりするのを防ごうとする働きが作用します。

ここで注意したいのは、この時湧く負の感情の大きさは、客観的に見ると過剰なケースが多いことです。
例えば、「彼から冷たい態度を数日取られた」といった事実に対し「もうダメだ。別れるしかない。私は終わりだ」と、確認もせずに悲観的になってふさぎ込むケースがあります。
客観的に見れば最悪別れたとしても大した問題ではありませんし、そもそも彼に真意を確認しないと、冷たくされたという解釈自体が間違っていることもあります。
しかしそうした冷静な判断をせず、「私は終わり」と、生命の危機レベルの恐ろしさを抱いてしまうのが、この仕組みのやっかいなところです。

大きすぎる不安感が出来上がる仕組み

こうした負の感情は、人によって抱く感情やそのサイズ感は違います。ではなぜ、自分だけが恋愛に対して過剰反応してしまうのでしょう。

先に答えをお伝えすると、人によって出来事に対する感情の大きさが異なるのは、子供の頃の経験や、そこから得た感情のクセが違うからです。

例えば、小さい頃に「勉強したら抱きしめてもらえる」といった、条件付きの愛情を親から与えられていた子どもがいたとします。こうした子は、大人になっても、「大切な人からは、自分が相手のなにかを満たさないと愛されない」といった発想になりやすく、常に相手のなにかを満たそうと頑張ります。

しかし相手の機嫌が悪かったりすると、自分が間違ったことをしたのではないかと不安になり、幼少期の反応がそのまま、大きな不安感として湧いてくるというわけです。

嫌われ不安に振り回されダメになる例

ここからは、筆者が過去に見てきた、不安感の大きさから関係をダメにしたパターンをいくつか紹介します。ご自分も似たような経験がないか、振り返ってみてください。

不安感から激詰めする彼女
A子さんの彼は、もともとLINE無精で、あまりマメに返事をくれるタイプではありませんでした。待ち合わせもふわっと約束するため、いつも予定通り動けることはなく、イライラが募ったり、せっかくの外出中にケンカになったりすることもあったとか。
しかしA子さんの1番の悩みは、彼が真面目な話になると、ウヤムヤにしてやり取りをフェードアウトしてしまう事にあったといいます。
彼的には、ただ面倒事から逃げているだけなのですが、A子さんの解釈は違いました。
「彼に嫌われたかも」という不安感に始まり、「なんで返事くれないの?」「ちゃんと返してよ」と、だんだんと不安は怒りに変わり、気づけば彼を毎回鬼のように詰めてしまっていたそうです。

どちらにも原因はある話ですが、結局彼女は自分のむき出しになる負の感情が嫌すぎて、彼とはお別れしたそうです。

問題は常に仕事と同じくタスクを切って1人で解消
続いては、負の感情からつい仕事のように対処しすぎて、関係を壊してしまったバリキャリのB子さんのお話です。

彼女の当時の彼氏は、自分の思った通りに仕事も打ち込みたいマイペース男子でした。お互い仕事をバリバリ頑張るため、度々感情面での衝突もあったといいますが、そのつど不安に襲われるB子は、不安の払拭のため、「問題定義」と「解消のためのタスク整理」を行い、彼に決定事項を伝えるようにしていたそうです。

これ自体は素晴らしい能力なのですが、そもそも負の感情を払拭するには、タスクの前に自分の感情を消化させることが大切です。
結局2人の関係は、だんだんとプライベートなのに仕事モードな色が強くなり、あげく彼からは「女性として見られない」と言われてしまったといいます。

ここでの最大の問題は、彼との間で起きる負の感情を、論理力や物理的な行動といったパワーでねじ伏せたことにあります。
それでうまくいくときもありますが、結局関係を窮屈にしてしまい、恋愛の終わりを誘発することに繋がるのです。

大きな不安感が現れたら、どうする?

恋愛中に湧き上がる得体の知れない大きな不安感。それが湧いたとき、変な行動や発言をしないためにも、適切な対処をしていく必要があります。

では一体、どういった付き合い方をすることが正解なのでしょう。ここでは2つ対処法をご紹介します。

感情に気づき、落ち着くまで待つ
不安感は、その高まりに合わせて行動に起こすと大体が失敗します。
不安で死にそうなときは、一旦深呼吸をして小休止。自分が落ち着くまで待ちましょう。
待ちながら自分の不安感をそのまま感じて、だんだんと感情の波が小さくなっていくことを目指しましょう。

不安感から失敗してしまうタイプの女性の多くは、この感情に飲み込まれ、消化する前に行動を起こしてしまうことが失敗原因です。
つまり、収まるまで行動は起こさないこと、その上で、落ち着いたら正しい対応方法をもう一度検討しましょう。

事実と解釈と感情を書き出す
感情が大きくネガティブな方向に振れたとき、そこには過剰な解釈が挟まっています。
そこで、一旦冷静になる意味でも、思考の力を使って状況を整理しましょう。
やってほしいのは、今の状況を「事実(出来事)」と「解釈(自分の考え)」と「感情」の3つに分けて書くことです。

「彼とデートしたらすごくそっけなくて、ちょっと怒っているようにも感じた」場合を例にあげます。

事実:彼とデートの時に雰囲気が悪くなった
解釈:彼がそっけない。彼が怒っていた。私がなにかしたのかもしれない。私の一言にカチンと来たのかもしれない。もう絶対怒られる。嫌われた。
感情:すごく不安。嫌われたかもしれないのが怖い。

こんな感じで、状況を書き分けられるかもしれません。
この時、文字として起こすと、自分の考えを一歩引いて見ることができ「あれ、過剰な解釈では?」といった気づきを得ることができます。
気づくことができれば、そこを起点に冷静な判断ができますので、暴走して失敗するといったことは避けられます。

2つの対処法をご紹介しましたが、皆さんはどちらから取り組めるでしょうか。は感情の整理から入るやり方で、は思考の整理から入るやり方です。どちらも方法は異なりますが、負の感情に飲み込まれた嵐を収めることは可能です。
ぜひやってみてください。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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文・おおしまりえ

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