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死後の世界にあるのは天国でも地獄でもない「あの世タウン」!? 視える占い師が教えるあの世事情

  • 2024.6.20
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あなたはあの世についてどれくらい知っているだろうか。天国があるところというイメージがあるくらいで、具体的な知識がある人は少ないだろう。『あの世の社会科見学 死後に備える基礎知識編』(安斎かなえ、流光七奈:協力/竹書房)は、そんな死後の世界について詳しく学べる作品だ。あの世の基礎知識がわかりやすく紹介されているので、あの世や霊などに興味のある人におすすめしたい。

あの世について教えてくれるのは、視える占い師の流光七奈先生だ。本作では、先生があの世で暮らす亡くなった夫・ハカセさんとの交流や、仕事での霊視を通して得た知識を教えてもらえる。意外なことに、生き物が死んだら天国に行くのではなく、“あの世タウン”という街のようなコミュニティで生活しているのだという。さらには、“霊道”というあの世とこの世をつなぐ道を通って、霊はあの世とこの世を行き来しているそうなのだ。こうした話を聞くと、想像よりはるかにポップな死後の世界のことを「もっと知りたい!」と思えるのではないだろうか。

人間には必ず死ぬ日が来る。しかし、それは予想できないことの方が多い。先生は死を迎えたときに大切なのは「素直に死を受け入れること」だという。人生にやり残したことがあったり悔いが残ったりしているとお迎えに気づけなくなり、不成仏霊になってしまうらしい。だからこそ、悔いの残らない生き方が大切で、毎日を大切に生きるべきだと教えてくれる。

普通に生きていると、死後のことまで考える機会は少ないだろう。しかし、霊能力がある人からいわれると、悔いの残らない人生についてちゃんと考えようと思えるのだから不思議だ。突然明日死を迎えるかもしれないのだから、すんなり成仏するためにもやりたいことは早めに叶えておこうと思えるようになってくる。

あの世に行くために、生きている間に考えておいた方が良いことがあるという。それは、あの世に行くための「乗り物」だ。なんと、初めてあの世に旅立つ魂は、何でも好きな物に乗ってあの世に行けるというのだ。龍などの伝説の生き物はもちろん、憧れの乗り物やSFチックな乗り物でも何でも良いらしい。しかし、好きな乗り物に乗るためには、想像力が必要なのだ。乗り物の見た目や色、質感などを具体的にイメージできなくてはいざというときに困ってしまう。だからこそ、生きているうちに自分があの世に旅立つときに乗りたい物を決めておいた方が良いのだそう。

あの世に着いてまずやることは、ひとりきりで「自分の一生」というタイトルの映画を鑑賞することだという。客観的に自分の一生を振り返る反省会をして、死後の世界のコミュニティ・あの世タウンへ向かうのだ。この反省会は、死にかけた人が見る走馬灯と同じものだという。死んでも反省会をすることになるのかと思うと、少し鬱々とした気持ちになってしまう。死後の世界で自分が羞恥心で苦しまないようにするためにも、毎日まっとうに生きていきたい。

本作は、こうしたあの世の基礎知識が盛りだくさんの1冊だ。本当に社会科見学しているような感覚で、あの世について学んでいける。本作を読んであの世が本当にありそうだと感じたなら、あの世に旅立つときの乗り物を決めつつ、悔いの残らない人生を送ってもらいたい。

文=ネゴト/ 押入れの人

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