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着ない服でパンパンにならない!プロ伝授。クローゼット整理4つのコツ

  • 2024.6.20

毎年衣替えの時期になると「服がない」ということが起きていませんか。嗜好の変化や年齢を重ねるにつれて、「似合う服」「好みの服」の傾向も変わってきます。今の自分に似合わないものをクローゼットに押し込んだままだとパンパンになり、コーディネートもちぐはぐな印象に…。まずはクローゼットの中から見直し、今の自分を知ることが大切です。整理収納アドバイザーの佐々木奈美さんが衣替えの際に行っている服の見直し方をご紹介します。

洋服はそんなに持たなくてもいいという考え方

私は少し前まで、洋服をあれこれ買うのが楽しみだったのですが、近頃は、自分の好きなものにフォーカスして、似合う服を数着だけ取り入れるようになりました。
この方法に「いつも同じような洋服に偏ってしまわないか」「おしゃれじゃなくなるのではないか」「飽きてしまうのではないか」と不安もあったのですが、そんな不安をよそに、むしろ洋服選びがラクに、楽しく感じられるようになったのです。
枚数を少なくすることで、洋服一枚一枚への愛着は増していきます。

一枚一枚の選び方や、費用のかかり方にも変化がありました。愛着のある洋服を持つために、妥協をしない一枚を選ぶようになったのです。枚数をたくさん持っていた時は、安価な洋服を多種類持っていたのに対し、今は上質で長く着られる洋服を厳選して選べるようになりました。結果的に、洋服にかかるコストは減りました。
皆さんも自分の好きにまっすぐに向き合い、今の自分が本当に満足できる、似合う服を見つけてみましょう。その見つけ方をご紹介します。

1. まずはクローゼットを色別で並べて傾向を知る

まず、クローゼットに並ぶ、自分の持っている洋服すべてに目を通します。それらをカテゴリー別に分け、さらにその中でカラー別に並べていきます。そうすると、何色の洋服をどのくらいの枚数持っているのかが見えてきます。

「どの色が好きですか?」
「どの色が似合っていますか?」
「どの色の洋服を着ている時がご機嫌な自分でいられますか?」

そんなことを自分に問います。
自分の持つすべての洋服を客観的に見た時に、少し自分のことが分かってくるような感覚。好きな色の洋服を着てみると、自分の好きがわかり、心が満たされていきませんか。
そうでない色の洋服に目を向けると、使いこなせていない自分への後ろめたさや、捨てるのがもったいないという理由で、持っているだけの状態になっている洋服があることに気づきます。

「過去に買った洋服が、今も似合うとは限らない」
「持っていても、着ていないことがもったいない」
「着なきゃ…という呪縛は手放していい」
こんなふうに自分に問うのもいいですね。
使いこなせていない洋服たちを眺めていると、申し訳なさが芽生えてきますが、それは「手放していい」という自分からのサインです。


2.好きな色、似合う色を知って、洋服の色数を絞り込む

私は自分のクローゼットを見て、黒と白とベージュが好きなことに気づきました。
雑誌を見て挑戦したカラーや、好きな色が売り切れているからとその時の満足を満たすために買ったカラーは、結局思うように使いこなせていないことにも気づきました。
買い物意欲を満たしただけの洋服は、自分が着こなせるかどうかとはまた違うのだと感じています。それからは、好きな色の洋服だけを着るようにしています。

流行りの色だからと買わない。
自分に似合う色かどうかで判断する。

たくさんの色の洋服を持っていることが、ファッションを楽しんでいることなのかと問うと、そうではないと思うようになりました。
そういった色選びを楽しいと思う時代もあったのですが、現在は自分に似合うものを追求し、自信を持ってその洋服を纏う方が、ずっと自分にとって心地いいファッションだと気づいたのです。
何より、自分の好きな色、似合う色がわかるというのは、決着がついたようなすっきりした気持ちになります。あとはその色を軸に、ファッションを纏うことを楽しむだけです。

3.今の自分が洋服に求めるものを言語化する

色が絞れたら、次は、自分に似合う洋服の形を絞り込みます。色と同じく形も、流行ではなく、自分に似合うかどうかを見極めます。それは、髪型や体型にも大きく影響しますので、今の自分にフォーカスしてしっかり見つめることが大切です。

「腕を見せたくないな」
「ウエスト周りはリラックスしていたいな」
「首が詰まった洋服は今の髪型に合わないな」

という「洋服の形×今の自分が洋服に求めるもの」を掛け合わせて考えます。
今の自分の条件にぴったりな洋服こそ、着やすい洋服です。
似合わないことにネガティブになるよりも、似合う洋服だけ残して、ポジティブでいられる洋服を大切にしたいですね。

4.色で悩まない「ワントーンコーデ」を選択

自分に似合う色が分かってからは、ワントーンコーデという方法を楽しんでいます。ワントーンコーデとは、トーンを統一したファッションコーディネートのこと。例えば、トップスもボトムスも同じベージュ系のものでコーディネートを構成すると、ワントーンコーデが完成します。
これは、今まで「上下カラーは別々であるべき」と勝手に思い込んでいましたが、色の組み合わせで悩むことがなくなります。

私はホワイト系が好きなので、トップスをホワイトに、ボトムをホワイトにして、あとはファッション小物でブラックを添えたり、アクセサリーでゴールドを加えたりします。
オールインワンやワンピース、セットアップコーデのような感覚で、手持ちの洋服を組み合わせて楽しむことができます。

writer / 佐々木奈美 photo / 佐々木奈美

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