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表慶館を舞台にその絆を振り返る。「カルティエと日本 半世紀のあゆみ『結 MUSUBI』展」が開催中

  • 2024.6.20
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© Cartier
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カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」は、左右対称の構造をなす表慶館を舞台に、メゾンと日本を結ぶさまざまなストーリーを通して、カルティエと日本、そしてカルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解く展覧会だ。

美へのまなざしを共有する日本とカルティエは、これまで1世紀半にわたってさまざまな物語を紡いできた。表慶館右側に位置する本展の第一部では、「カルティエ コレクション」(メゾンのヘリテージコレクション、1983年創設)の作品やアーカイヴ資料、現代アーティストの作品など、170点を超える展示品を通して、この長きにわたる対話に光を当てる。

日本におけるカルティエの最初のブティックが東京・原宿のパレ・フランスにオープンしたのは1974年だが、カルティエと日本文化との対話の始まりは1898年にさかのぼる。同年に、父とともにメゾンの事業経営に参画したルイ・カルティエの時代から、最新の作品に至るまで、カルティエのクリエイションにおける日本からのインスピレーションの重要性が示されるほか、1988年以降に日本で開催されてきたカルティエの展覧会を振り返りながら、当時展示された「カルティエ コレクション」の作品のなかから、最も貴重かつ象徴的なピースを選び、再び紹介する。

展示室のひとつでは、これまで半世紀にわたり、常に変化を続ける日本の歴史をともに歩み、生き生きとした日本の創造性に触れながら、その好奇心を研ぎ澄ませてきたカルティエの軌跡を紹介している。

また、カルティエと日本との関係を探るには、1984年に設立されたカルティエ現代美術財団と日本人アーティストとの密接な関係を抜きにしては語れない。カルティエ財団は、創設以来、日本人アーティストの発掘や再発見のパイオニアとして新しい道を開拓し、探求する自由を彼らに提供しながら、ヨーロッパの観客に作品を紹介。展覧会から出版まで、またコミッション(委託制作)からコレクションの購入に至るまで、カルティエ財団は日本のアーティストたちとの真のコミュニティを築き上げ、現在も対話を続けている。

同展では、絵画、写真、建築デザイン、あるいは映像など、さまざまなジャンルのクリエイションを結びつけるカルティエ財団のユニークな才覚を、120 点を超える財団所蔵作品、あるいは本展のためにアーティストやギャラリーから借用した作品を通し、万華鏡のようなビジョンで表現する。

© Cartier
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カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話

会期/~7月28日(日)

会場/東京国立博物館 表慶館 東京都台東区上野公園13-9

休館日/月、7月16日(火)

・7月15日(月祝)は開館

開館時間/9:30~17:00

・金土は~19:00

・入館は閉館の30分前まで

観覧料/一般 1,500円、大学生1,200円

お問い合わせ/050-5541-8600(ハローダイヤル)

https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=11080

Text: Aya Hasegawa

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