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ウエディングドレス&ベール選び、自分らしさが詰まった「運命の一着」に出会うまで【稲垣啓太・稲垣貴子のウエディング日記 vol.2】

  • 2024.6.20
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ドレス選びは、自分の体に合う形を見つけることからスタート

ハツコ エンドウ ウェディングス 銀座でヴェラ・ウォンのドレスをフィッティング。数ある中からこの1着をチョイス。
ハツコ エンドウ ウェディングス 銀座でヴェラ・ウォンのドレスをフィッティング。数ある中からこの1着をチョイス。

トップモデルとして数々のランウェイを歩き、撮影でも数えきれないほどたくさんの服を着用してきた稲垣貴子さん。そんな彼女は自身のための特別な一着を、どのように選んだのだろう。

「最初は、ドレスをオーダーメイドすることも考えました。ですが現実的にスケジュールの面で難しかったことに加えて、ドレスに関しては自分の中で絶対にこれでないと嫌だというこだわりがなくて。まずはウェディングドレスが揃っているサロンで、自分に合う形を知ることから始めようと思いました」

胸もとのカッティングと、遠くから見ても華のある袖の装飾のバランスが美しい。
胸もとのカッティングと、遠くから見ても華のある袖の装飾のバランスが美しい。

177cmという高身長でスタイル抜群の貴子さんだが、それ故にドレス選びでは苦労する点もあったという。「とあるブランドのドレスを数着試着させていただき、自分も周囲も意見が一致する一着があったのですが、既に少し丈が切られていたもので実際に着用するとやや短いことが気になり。候補として検討しつつ海外から同じデザインのものを取り寄せるか悩んでいた際に出合ったのが、ヴェラ・ウォンVERA WANG)でした」

こちらも同じくヴェラ・ウォンのドレスだが、悩み抜いた結果、今回のドレスを選ぶことに。
こちらも同じくヴェラ・ウォンのドレスだが、悩み抜いた結果、今回のドレスを選ぶことに。

モードな感覚とウェディングドレスならではの美しさを見事に融合し、常に最先端の存在であり続けるヴェラ・ウォン。貴子さんも10着ほど試着した上で、前回にも増して自分にしっくりと馴染む感覚があり、このブランドのドレスを着用することに決めたという。

「ヴェラ・ウォンのドレスを着用させていただいた際に一番自分らしくいられる感覚があったので、迷いなく決まりました。具体的なお話をすると、最初に仮押さえさせていただいたドレスは胸もとのカッティングが深く、少しボディコンシャスな印象でした。マーメイドラインがとても美しかったのですが、自分らしさという観点からはどこか100%ではなくて。当初からシンプルなものをイメージしていたので、ヴェラ・ウォンのミニマムで洗練されたドレスに惹かれました」

貴子さんがドレス選びで最もこだわったのは、体のラインを美しく見せてくれること、そして自分らしくいられること。「今回最終的に選んだ1着は、まだ丈が切られていない長い状態のものだったということにも、ご縁を感じました。周りの方々にもアドバイスを頂きながら、シチュエーションや空気感も考慮した上でベストな1着に出合うことができました」

透け感のあるシンプルなベールで、ドレスの美しさを引き立てる

後ろ姿も美しい長めのフェイスアップベール。華美な装飾はないものの、研ぎ澄まされた美しさにセンスが光る。
後ろ姿も美しい長めのフェイスアップベール。華美な装飾はないものの、研ぎ澄まされた美しさにセンスが光る。

ドレスの美しさを引き立てるベール選びもまた、花嫁姿を完成させる上で大切な工程の一つ。数種類の候補の中から今回貴子さんが選んだのは、オーソドックスなフェイスアップベールとマリアベールの二種類だ。

「ヴェラ・ウォンのフェイスアップベールは、ベールダウンした状態の長さが普通よりもやや長いので、神秘的な雰囲気を感じられるところに惹かれました。私は身長が高いので、少し長めのベールの方が全体のバランスとしても合っていたと思います」

ベールが長く、ダウンをすると神秘的な印象に。
ベールが長く、ダウンをすると神秘的な印象に。

フェイスアップベールは、披露宴の演出を考えた上でも最適解だった。「今回は夫が先に会場にいて、私が後から父と一緒に入るという流れでした。このベールにすると、夫がベールをあげるディスカバリーという儀式を組み込むことができるというのも、決め手になりました」

マリアベールは写真撮影のためにチョイス。
マリアベールは写真撮影のためにチョイス。

当初から頭にあったマリアベールも諦めがたく、写真撮影のために借りることにしたという。「長く残る写真のことを考えると前髪とのバランスでマリアベールも素敵だなと思い、どちらも借りることにしました。ただ、それで会場に登場するには少しドラマティックになりすぎるかな?と思い、二種類をそれぞれ違うシチュエーションで付けるというのが一番いい折衷案になりました」

美しいレースがあしらわれたドラマティックなデザインも最終候補に。
美しいレースがあしらわれたドラマティックなデザインも最終候補に。
最終候補に残ったトリムがポイントのフェイスアップベール。構築的なシルエットが都会的なムードを醸し出す。
最終候補に残ったトリムがポイントのフェイスアップベール。構築的なシルエットが都会的なムードを醸し出す。

ジュエリーは、母親から受け継いだ思い入れのあるものを

和装同様、ドレスとベールもシンプルな中に自分らしさを滲ませるチョイスが光った貴子さん。「モデルというのは、自分自身の本質で勝負をしなければいけない職業。自分らしさとは何かを考えたときに、色々と飾り立てるというよりもシンプルなスタイルに行きつきました。ジュエリーも、母から譲り受けた小さなパールのピアスのみ。母は10年前に他界してしまっているので残念ながら花嫁姿を見せることはできなかったのですが、母のジュエリーを身につけることで母を感じながら当日を臨める喜びがありました」

Text: Airi Nakano Editor: Kyoko Osawa

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