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【語学学習のヒント】韓国在住コーディネーター・東山サリーさんが影響を受けた書籍2選

  • 2024.6.20
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InRed世代に読んでほしい書籍をご紹介!今回は、『本当は秘密にしたいソウルのおいしいもの巡り 2024-2025』(産業編集センター)を出版した、韓国在住コーディネーター・ライターの東山サリーさん推薦の2冊です。

語学は人生を豊かにする魔法のようなツール

コロナをきっかけに30代で留学、韓国語を本格的に勉強し、今はソウルの現地企業に務めているため、chikaさんの著書『北欧をこじらせた私のサバイバル英会話』はとても親近感の湧く内容だった。語学学習は億劫だし取得するまでが本当に難しい。日々忙しく働いていたらなおさらだ。私は独学で勉強できないタイプなので自分自身を学校へ追い込み、ようやく現地で仕事できるレベルになれたが、本書では海外で働き・暮らすという夢のために、最初から無理な目標を立てずに「ミニマム目標」を立てる、英語で会話する時は正確さよりも流暢さ、自分の言葉で話すことが大事……などなど、英語だけでなく多言語でも応用できる勉強方法がたっぷり詰まっている。語学学習は自分自身を知り、自分と向き合うことでもあるのだ。

一方、子供時代を共産主義圏で過ごしロシア語通訳者として活躍された故・米原万里さんの著書『旅行者の朝食』では、食にまつわるユニークなエピソードが満載だが、「言語」職のプロとしての苦悩も垣間見える。「通訳に沈黙は許されない」とあるように、通訳者は通訳する時点での知識・教養での勝負となる(政治的な場面での通訳など考えただけで、冷や汗が出るほど恐ろしい)。自身のスキルに語学をプラスし夢を叶える、語学を職にする……ただぼんやりと勉強を始めるよりも明確な目標と学習方法、プランニングも重要だろう。

語学はあくまでコミュニケーションツールの一つだけれど、同じ言語で対話できるということは想像以上に交友関係も世界も広がる。いくつになって始めたって遅くない、人生を豊かにしてくれる魔法のツールなのだ。 文=東山サリー

『北欧をこじらせた私の サバイバル英会話』 週末北欧部 chika著/KADOKAWA

カッコつけなければ、こんなに英語が話せる! 『北欧こじらせ日記』シリーズの著者による、読むだけで気持ちがラクになって、不思議と英語が話したくなる、新感覚英語学習エッセイ。著者の単語帳や文法ノートも初公開。

『旅行者の朝食』 米原万里著/文春文庫

ロシアでのヘンテコな缶詰からトルコ蜜飴まで、美味珍味が満載のグルメ・エッセイ集。「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」をモットーに、美味珍味を探索する。うんちくネタや小咄も楽しめる一冊。


今回、おすすめ書籍を教えてくれたのは…
東山サリーさん

2016年から韓国カフェにどっぷりハマり、訪れたカフェは延べ1100軒を超える。韓国が好きすぎて、2018年に勤めていた出版社を辞めフリーランスに。ソウルへ移住し、韓国で会社員をしながら日々現地で情報収集をしている。

『本当は秘密にしたいソウルのおいしいもの巡り 2024-2025』 ¥1,760/産業編集センター

おいしい! かわいい! コスパよし! メディアで話題の韓国コーディネイターが本当におすすめしたい店だけを厳選し、100店舗掲載。韓国の最新情報が詰まった、とっておきの最旬マッチプ(おいしい店)ガイド。

※InRed2024年7月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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