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【シドニーの旅案内】 壮大な自然を感じる山登り!:モデル・道木マヤのオーストラリア旅 第2回

  • 2024.6.20
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『リンネル』をはじめ、雑誌・カタログなどでモデルとして活躍する傍ら、フォトグラファーとしても精力的に活動を続ける道木マヤさん。ひとりで訪れたオーストラリアで見た景色を、彼女ならではの視点で切り取った旅レポートをお届けします。第2回では趣味のひとつでもある登山に挑戦! 道木さんなりの山登りの楽しみ方とともにシドニーの大自然をどうぞ!

シドニーの旅を案内してくれたのは…

道木マヤ (みちき・まや)

ニュージーランド人の父と日本人の母のもとに生まれる。 2014年、モデルとしての活動を開始。 雑誌やカタログでモデルをする傍ら、写真、グラフィックデザインなど、多岐にわたってアーティスト活動も行っている。 10代の頃に独学で写真術を学び、2020年よりフォトグラファーとしての活動をスタート。 ファッションや旅をテーマに作品を発表している。

目指すは、Greater Blue Mountains(グレーター・ブルー・マウンテンズ地域)

こんにちは! 道木マヤです。

前回に続きまして、オーストラリアレポート第2弾をお送りいたします!

テーマはシドニーの山!

数年前から山登りに凝りだした私ということもありまして、今回の旅ではオーストラリアの山に登ってみたい!と思っていました。

知人に聞いてみたら、シドニーからならブルーマウンテンズに行くべきとのこと。日帰りでも歩けるハイキングコースがたくさんあるようなので行ってみることにしました!

意気揚々に森の中を進んでいく!

【Greater Blue Mountainsとは】

グレーター・ブルー・マウンテンズ地域はブルー・マウンテンズ国立公園とその周辺の公園の総称で、103万ヘクタールの広大な地域に山脈と原生林が広がっており、2000年にはユネスコ世界遺産に登録されています。

登山で使えるおすすめアプリを紹介!

ここで突然ですが、いつも登山で頼りにしているアプリを紹介したいと思います!

【YAMAP】
日本でハイキングをするときはYAMAPというアプリを使って歩きたいルートを探したり、地図をダウンロードしています。電波が悪い環境でも現在地がわかり、自分の登山記録も簡単に管理できます。

YAMAPで登場するのは日本の山のみなので、オーストラリアでは AllTrails というアプリを使いました。

【AllTrails】
ほかの人が歩いたルートやその写真も見られてコースの様子が確認できたり、オフラインでも地図と現在地を確認することができるので、知らない土地でもハイキングの予定が立てやすくなります。


調べれば調べるほど、距離もさまざまなハイキングルートが出てくるのですが、今回は滝が見たいのでWentworth Fallsを目指すことにしました!
シドニー中心地から車で約1時間、電車なら約2時間のカトゥーンバという街に駐車場があり、そこからスタートします。

ブルーマウンテンズの驚きの地形!

でも今回は予想外でした……。

公立公園の駐車場に到着し、歩道に移動してすぐ

ブルーマウンテンという名前の由来は、ユーカリの葉 に 太陽の光が当たると青く光るところから名付けられたそう 。

絶景......!

今回は滝に向かって谷を下っていくコースだったので、スタート地点が頂上だということをすっかり忘れていました。

ブルーマウンテンという名前の由来は、ユーカリの葉の油分が太陽の光を浴びると青く反射するところからきているそうで、その名の通り青い森がずっと遠くまで続いています。

景色の美しさへの感動と、映画のラストシーンだけを突然見てしまったような戸惑いを感じつつ……いやいやここで終わりなはずがない。今回の目的は滝なのだと切り替えて先に進んでいきたいと思います!

林の中の道を進んでいきます。しばらく歩くと浅い川が出てきて家族が水遊びをしていました。

この日は5月にしてはあたたかく、歩いていたらむしろ暑い。川遊びをしている子どもたちの涼しそうなこと。でもつい先ほど燃やしたばかりの闘志を冷まさぬべく先に進みます。

子供たちが冷たい水に はしゃいでいる

ひとつめの滝に着きました。

小さいですが水が透明できれいです。そのすぐうしろは崖になっていて、もしかしてこれが滝なのか? このあと見にいく滝を上から見ているのだろうか、期待が高まります!

▲最初にたどり着いた小さな滝

▲崖の先で水の大きな音がしている

崖っぷちの道とそのながーい歴史!

さらに進むと道の雰囲気がだいぶ変わってきました。

また景色が開けて、切り立った崖に沿って歩きます!

赤い岩と森のコントラストがオーストラリアらしい

このスリル満点の道ですが、なんと作られたのは1908年!

100年も前なんです!

当時の様子が写真で残されていました。

▲道は今と変わらないが、人々の衣装が時代を物語っている

▲作りもののイグアナがとてもリアル !

100年前ということは人力で岩を削っていったのでしょうか?

通路は2003年から5年の歳月をかけて、歴史的な石階段と現代的な石造技術を組み合わせて復元され、2008年に完成したそうです。

歩いている途中に焚き火用と思われる、壁面に掘られた穴も何か所か見かけ、100年前どのようにここで工事が行われたか想像させられました。

そしてこの先から階段が急になり、滝まで一気に下っていきます!

一段一段が大きいので更に急に見えます

途中すれ違ったおばちゃんたちは、階段を登って息を切らしながら、
「It’s worth it!! (行く価値があるよ!!)」 といってくれました。

そう、私たちはまだ下りのルートしか歩いていないから余裕をぶっこいていたが、帰りは登りなのだ……
辛そうなゼーゼー声のおばちゃん達だがその言葉を信じ、
「ありがとう! 登りがんばってー!」とお返事してさらに下ります。

影が伸びた岩壁

下から見る岩も美しい!

滝の音が近くなってきました!

滝に到着!達成感と水飛沫を全身で感じる!

そしてついに!

到着ーー!

細かい水飛沫がカーテンのよう!

壮大!

滝が大きくてカメラの画角に入りきりません。

崩れ落ちたのか大きな岩がゴロゴロして いる

もっと下ってみます。

離れるとさらにダイナミック!

これだけ離れても冷気と飛沫が感じられます!

このダイナミックな景色を眺めながらここで休憩することにしました。

振り返った景色も壮大。

今にもプテラとか飛んできそうな雰囲気……。

巨大な地層が露出している

今日のおやつはこちら!

スイートポテトのチップス。

今回初めて買ってみたけど、芋の甘みとシーソルトがグッドマッチ! アウトドアにぴったりのスナックでした!

スーパーで買えて、5ドルくらい! あまじょっぱさが止まらない

目的地にたどり着いたあとも続く冒険!

さて十分にお腹も満たし再出発。

今回歩く予定だったのは滝の横を通ってぐるっと周回するコースなのですが、数週間前に記録的な大雨で土砂崩れがあったらしく、残念ながら滝の先は封鎖されていました。

閉鎖されてしまった道

でもせっかくだしまだ時間もあるので戻って違うルートを歩いてみることにします。

というわけで、先ほど下ってきた急階段を登っていきます!

途中で分岐があったので、まだ歩いてない道を進んでみます。

下から見ると崖のような階段… …

垂れ下がった緑が涼しさを演出してくれる

にしてもどこの道を通っても冒険感溢れる雰囲気!

危ないところもほぼないので家族連れも何組かいました。

▲地層の隙間を歩ける道!

▲なんだかおしゃれに生える草木。こんな家があったら住みたい

このあたりの飛び石は最近作られたもののようです。

人工的すぎないデザインが景色に馴染んでいて素敵ですね。

また景色が開けてきて、最初に出発した駐車場に近づいてきたようです。

駐車場の直前で大きく穴の空いた木を見つけたので入って記念写真を撮りました。

大好きなオーストラリアと守りたい自然

大きな穴の空いた木に入ってみた!

中が炭のように黒くなっていたので、火災で空いた穴なのかもしれません。

数年前にオーストラリアで大きな森林火災があったとき、ブルーマウンテンズでも多くの森林とそこに住む生き物たちを失いました。もともと乾燥していて自然に火災が起こることもあるオーストラリアですが、一番多い火災の原因は焚き火やタバコからの引火など、人為的なものだそう。

甚大な被害をまた起こすことがないように、みんなでこの美しい森を守らなければならないと思います。

柔らかそうな草が生い茂る道

そしてついに最初の出発地の駐車場に到着!

もう一度景色を見たら、あれはさっき歩いていた道か!?

崖に2本の道が見える。あんなところを歩いていたなんて!

最初から最後まで壮大な景色と美しい自然を体験できた一日でした!

今回通った道以外にもルートがたくさんあるので、また歩きにきたいと思います。

次回、オーストラリアレポート第3弾では海編:ボンダイビーチを紹介します!

お楽しみにー!

photograph & text : Maya Michiki web edit:Hiroko Ishiwata
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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