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<僕のヒーローアカデミア>トガヒミコと対峙するデク… デクの微笑ましい恋愛観が垣間見えるも、トガの見せた表情には「切ない」と反響

  • 2024.6.19
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アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話が放送 (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話が放送 (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

【写真】顔を赤らめ、デクに告白するトガヒミコ(CV:福圓美里)

堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ・日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第145話が6月15日に放送された。計画とは異なる場所にワープしてしまい、トガヒミコと対峙することになったデク。好意を寄せるデクに自分の考えを否定されたトガが見せた表情に、SNSには視聴者から「切ない」という声が集まっている。(以下、ネタバレを含みます)

「僕のヒーローアカデミア」

本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2014年32号より連載中の堀越耕平による人気コミックを原作としたアニメ作品。総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、“無個性”の少年・緑谷出久(通称:デク、CV:山下大輝)が、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトの“個性”を受け継ぎ、名だたるヒーローを多く輩出する雄英高校のクラスメイトたちと共に最高のヒーローを目指していく物語だ。

“ヒロアカ”の愛称で親しまれ、原作漫画は現在40巻まででシリーズ世界累計発行部数が1億部を突破。現在テレビアニメ第7期が放送中、さらに劇場版第4作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が8月2日に公開予定となっている。

天空の棺での戦いは予想外の連続に

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

心操人使(CV:羽多野渉)の“洗脳”で青山優雅(CV:桑野晃輔)とその両親を動かし、おびき寄せたオール・フォー・ワン(AFO/CV:大塚明夫)や敵(ヴィラン)を、物間寧人(CV:天﨑滉平)が“コピー”した黒霧(CV:藤原貴弘)の“ワープ”で分断することに成功。死柄木弔(CV:内山昂輝)は、空に浮かぶ巨大な「天空の棺」となった雄英に飛ばされる。

ここまではオールマイト(CV:三宅健太)、相澤消太(CV:諏訪部順一)、塚内直正(CV:川島得愛)が考えた計画通りに事が運んでいた。しかし、死柄木を倒すための中心人物となるはずだったデクがいない。デクはワープ直前にトガヒミコ(CV:福圓美里)に引っ張られ、別の場所へワープしてしまったのだ。

天空の棺では、物間が相澤の“抹消”を“コピー”し、死柄木の“個性”を封じていた。だが、突如として死柄木の手が無数に膨れ上がり、ミルコ(CV:木下紗華)に襲いかかる。“抹消”は問題なく発動しており、ヒーローたちはこれが“個性”ではないことを理解した。

死柄木の“個性”は、五指で触れたものを壊す“崩壊”。今は“抹消”により、その“個性”は封じ込められており、ミルコは軽度の負傷で済んだが、もし発動していたらどうなっていたか。考えただけでもゾッとする。

なお、物間は同時に複数の“個性”を“コピー”することはできない。相澤は咄嗟に、“コピー”する対象を“抹消”から“ワープ”に切り替え、デクを連れ戻すのにかかる時間を約10秒と算出する。死柄木から伸びた無数の手がもしも全て“崩壊”を発動することができたとしたら、その間にジ・エンドとなる可能性が高い。相澤はデクに自力で戻ってくるように伝え、対死柄木部隊のベストジーニスト(CV:緑川光)らは「“ワン・フォー・オール”がいなくても我々で勝ってやろうじゃないか!」と心を新たにする。

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

トガのある告白に動揺するデク

デクが飛ばされた場所は、太平洋沖合から約200kmの距離にある奥渡島。ギャングオルカ(CV:松田修平)とその部下が“ニア・ハイエンド”の脳無やムーンフィッシュ(CV:松田修平)をはじめとした“ダツゴク”たちに立ち向かう中、デクは麗日お茶子(CV:佐倉綾音)と共にトガと対峙していた。

トガはナイフでデクに襲いかかるが、ワン・フォー・オール4代目継承者・四ノ森避影(CV:森川智之)の“危機感知”は反応しない。なぜならば、四ノ森が所持していた“危機感知”は自身に迫る脅威や危機を事前に察知する“個性”。トガがデクに向けているのは、純粋な「好意」であるため、“危機感知”が発動しないのだ。

デクが「僕にどうして欲しいんだよ」と問いかけると、トガからは意外な反応が返ってくる。顔を赤らめ、「私の恋人になって」と伝えるトガ。これまで2人は何度か邂逅しているが、トガから直接的に好意を伝えられたことはなく、デクは彼女の思いに気づいていなかった。その瞬間、デクは顔をゆでダコのように真っ赤にして動揺する。息もつかせぬほどの緊張感が続く展開の中でも、プレゼント・マイク(CV:吉野裕行)の「どこまでいっても彼は“クソナード”だった」というナレーションに思わず笑ってしまった。

ただ、「恋人になる」という意味はトガとデクで大きく異なっている。トガにとって「恋人になる」とは相手の血を摂取し、自分も相手の姿になること。対してデクにとって「恋人になる」とは、本人も述べているように「遊園地に行って、手を繋いでクレープを半分こする」ようなたわいもない時間を過ごすことであり、相手を傷つける行為は一切含まない。幼い頃から、オールマイトのようなヒーローになることが夢だったデクは「同じになろうとすることが心を満たすのはわかる」と認めた上で、「じゃあ、なんで心も同じになろうと思えないんだ!」「僕は好きな人を傷つけたいとは思わないよ!」と反論する。

その時、トガはとても悲しそうな顔を浮かべた。幼い頃から両親や他人に散々自分の生き方や考え方を否定されてきたトガ。友達になりたいと願ったお茶子からも「好きに生きて他人を脅かすならその責任は受け入れなきゃならない」と言われ、傷ついたトガはデクなら自分を理解してくれるかもしれないという一縷の望みを抱いていたのだろうか…。トガは「世界が私を拒むなら私も世界を拒む」と決意する。

火の海と化した神野区で対峙する轟兄弟

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

お茶子の背後に回り、その右肩をナイフで突き刺すトガ。そこに現れたのは蛙吹梅雨(CV:悠木碧)だ。蛙吹はトガを蹴り飛ばし、「あなたがすべきは今ここで恋愛話じゃないでしょ」とデクを死柄木のもとへ向かうように促す。さらに負傷したお茶子の「頑張ろう!」という力強い言葉を受け、デクは奥渡島を離れて死柄木のもとに急ぐ。

一方、神奈川県神野区では轟焦凍(CV:梶裕貴)が、エンデヴァー(CV:稲田徹)の相棒(サイドキック)3人と共に轟燈矢/荼毘(CV:下野紘)と対峙していた。だが、凄まじい火力の蒼炎を放つ荼毘に轟たちはなかなか近づくことができない。自分を見捨てた父・エンデヴァーを恨み、復讐を遂げようとする荼毘。しかし、エンデヴァーは群訝山荘跡地でホークス(CV:中村悠一)たちと巨悪オール・フォー・ワン(AFO/CV:大塚明夫)の打倒に当たっている。

父不在の中、火の海と化した神野区で向かい合う兄弟。11年前、己の火に焼かれたはずの燈矢に轟は「生きてたなら、なんで帰ってこなかった」と問いかける。燈矢は己が生き永らえた理由、そして“荼毘”となった経緯を語り始める。

敵(ヴィラン)を掃討するべく日本各地で奮闘するヒーローたちの姿が描かれた第145話。特にトガの“失恋”が大きな話題となり、視聴者からは「デクに否定された時のトガちゃんの表情がしんどすぎて泣いた」「トガちゃん…ほんと切ないなぁ…」「純粋なのよねデクくんもトガちゃんも」「トガちゃんの演技すごかったし作画も原作にめちゃ寄せてて素晴らしかった…!」という声が上がった。

■文/苫とり子

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第145話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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