1. トップ
  2. キャラクター解体新書で関係性をおさらい『密輸 1970』桐野夏生、こがけん、阪元裕吾監督からの絶賛コメントも!

キャラクター解体新書で関係性をおさらい『密輸 1970』桐野夏生、こがけん、阪元裕吾監督からの絶賛コメントも!

  • 2024.6.19
  • 46 views

韓国のヒットメーカー、リュ・スンワン監督作『密輸 1970』が7月12日(金)より日本公開される。このたび豪華出演陣が登場人物を紹介するキャラクター解体新書映像、さらに各界著名人の絶賛コメントが解禁された。

【写真を見る】海女としての意地とプライドを胸に戦いに挑むジンスクを演じるのはヨム・ジョンア

2023年の第44回青龍映画賞で最優秀作品賞を含む4冠に輝き、同年サマーシーズンの韓国で500万人以上を動員して、年間興収ランキング3位を記録した大ヒット作『密輸 1970』。キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソンら豪華俳優陣が集結し、稀代のヒットメーカー、リュ・スンワン監督が衝撃の実話から着想を得て作り上げた本作は、予測不能な海洋クライムアクションとなった。金塊を巡る駆引きも、命を懸けた激闘も、こじれた友情も、決着をつけるのは海の中となる。

本作で見どころの1つが、四つ巴の生き残りバトルを繰り広げる多彩なキャラクターたちだ。今回、豪華出演陣が自ら、曲者ぞろいの登場人物をキーワードで紹介するキャラクター解体新書の映像が解禁された。まずキム・ヘス演じるチュンジャについては、「姉妹であり親友でもある」(ヨム・ジョンア)、「地元クイーン」(コ・ミンシ)と女性陣が連帯を示す一方、チョ・インソンは「なぜか気になるし人間味に惹かれる人」と紹介する。次にヨム・ジョンア演じるジンスクについては「最高の相棒。私たちは運命の2人です」(キム・ヘス)、「超合理的」(チョ・インソン)、そして「愛憎の関係。頼りになるけど一方では…」と弟分だったはずのパク・ジョンミンは、なにか裏がありそうだ。

チョ・インソン演じる密輸王クォン軍曹については、「怖い人。危険人物」(ヨム・ジョンア)、「イケてる密輸王」(コ・ミンシ)と意見が割れるなか、キム・ヘスは「なにやら怪しい関係?」と意味ありげにニッコリ。パク・ジョンミン演じるチンピラのドリについては「一方通行の恋。ドリはオップンのことが大好きなんですが、オップンはそうでもないんです」と思いをよせるオップン役コ・ミンシにばらされ、キム・ヘスには「私には勝てませんよ」と一蹴される。

さらに税関・ジャンチュン役キム・ジョンスと小悪魔オップンが互いを「怖い」「怖いもの知らずで予測不可能」と説明するなど、それぞれの思惑と関係性が透けて見える興味深い紹介映像は必見だ。海女さんVS密輸王VSチンピラVS税関による一攫千金の金塊を巡る騙しあい、そして誰が味方で誰が敵か、予測不能なその駆け引きに観客は引き込まれていくこと間違いなしだ。

また、公開に先駆けて本作を鑑賞した各界著名人11名より本作への熱量溢れる絶賛コメントが到着。深町秋生(ミステリ作家)、こがけん(芸人)、阪元裕吾(脚本家・映画監督)、あんこ(映画バカ芸人)、人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)、ギンティ小林(ライター)、ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)らのコメントからは、スリル・アクション・笑い・涙…と、すべてのエンタテインメント要素が詰まった本作に心踊らされた様子が伝わってくる。本作を彩り豊かに盛り上げる70年代のファッションや音楽に言及しているのは、桐野夏生(作家)、カータン(ブロガー)。また、韓国映画に精通する古家正亨(ラジオDJ/MC)、西森路代(ライター)は、リュ・スンワン監督やキャスト陣に改めて魅了された様子がうかがえる。

著名人たちが絶賛する、四つ巴の戦いが展開する本作を、ぜひ劇場で見届けてほしい!

<著名人コメント>

●あんこ(映画バカ芸人)

「じぇじぇじぇ!アワビより貴重な”海女クライムムービー”がここに誕生した!海女さんを活かした密輸とアクションは胸熱!シスターフッドにサメパニックありと、豊かなエンタメの幸が大漁…この映画でしか味わえない!!」

●カータン(ブロガー)

「海底にある金塊をめぐり、ワルい男と海女たちが繰り広げる争奪戦。命懸けの海中バトルはスリル満点、だけどコミカル。何も考えずただ楽しみたい、そんな時にオススメの1本!70年代の韓国歌謡とファッションも見ていて楽しい!」

●桐野夏生(作家)

「『しっかりしなさい!』キム・ヘス姐さんに、そう叱られたい。サイケでカラフル。騒がしくも、したたかな海女たちの復讐」

●ギンティ小林(ライター)

「腹がすわって、頭の回転が画期的に速くて、必ず筋を通す海女さんが反社、汚職役人、そして人喰いザメがうごめくハードコアな裏社会&海の底を命がけのサバイブ!法律&道徳的には大間違いかもしれませんが、映画的には笑えて泣けて、シビれるぐらいカッコいいノワールが誕生!とにかくキム・ヘスたちが演じる海女さん軍団が『ハスラーズ』のジェニファー・ロペスたちに匹敵するカッコ良さ&痛快さを提示してくれますので!」

●こがけん(芸人)

「陸も地獄!海中でも地獄!画面から匂いたつ煙草と血の香り…これはならず者な女たちの“韓国製エクスプロイテーションムービー”じゃないか!激動の時代を生きた彼女たちの代償と友情の物語が、ノスタルジックな韓国歌謡とともに心に刻まれる!」

●阪元裕吾(脚本家・映画監督)

「実話をスーパーエンタメ映画にすることでお馴染みのリュ・スンワン監督最新作にして、最高傑作!密輸でのし上がる海女さんたちの実録犯罪映画かと思いきや、興奮と爆笑と涙が入り混じる史上最高のクライマックス!こういうのが見たくて、映画観てんだよなあ…!」

●ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)

「"海女さん水中バトルモード"が病みつきになる愛おしさ!あそこ何度も見たい!こういう唐突で変なシーンに出会うために映画を見続けてるんだと実感させられ、ニヤニヤが止まりませんでした。おそらく今年の夏で一番歪なエンタテインメントです」

●西森路代(ライター)

「男性主人公のアクション映画のイメージの強いリュ・スンワン監督だが、2002年の『血も涙もなく』は女性2人が繰り広げるクライム・アクションで早すぎた傑作だった。いつかそんな作品をまた撮らないかなと思っていたら、海女のキム・ヘスとヨム・ジョンアという最高の2人で実現していた!」

●人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)

「やっぱりリュ・スンワンは最高だ……!!シリアスも人情もコメディも、もちろん切れ味鋭い格闘アクションに無茶なスタントも全部やり切る!でも胃もたれしない奇跡的バランス!誰もが楽しめること間違いなしの超快作!!」

●深町秋生(ミステリ作家)

「リュ・スンワン監督は土壇場を描かせたら天下一品だ。海を汚す化学工場、権力を笠に着た役人たち、密輸にかかわる残忍な悪党どもと、今回も息苦しいほど四面楚歌。それだけに海女さんたちの海洋ファイトと固い結束にシビれずにはいられない。完璧な娯楽作品だった」

●古家正亨(ラジオDJ/MC)

「名優キム・ヘスとヨム・ジョンアが海女になって活躍!というだけでも必見だが…往年の日活アクション映画を思わせる音楽、そして、色使い…そんな雰囲気にリュ・スンワン監督節炸裂のアクション演出が冴えわたるんだから面白くないわけがない。でも、何より1970年代のサイケデリックな雰囲気にチョ・インソンという俳優の持つオーラがドンピシャにハマるのだからやっぱり彼はすごい!」

文/山崎伸子

元記事で読む
の記事をもっとみる