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アメリカの威信をかけフェイク映像でっちあげ? 上からの厳命に苦悩する男…

  • 2024.6.20
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アメリカの威信をかけフェイク映像でっちあげ? 上からの厳命に苦悩する男…
『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』

アポロ11号の月面着陸の舞台裏を描く『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』

スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、ウディ・ハレルソン初共演により、アポロ11号の月面着陸の舞台裏を描く映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。本作のファイナル予告編を紹介する。

人類最大の偉業といわれるアポロ11号の月面着陸。その歴史的瞬間はテレビで全世界に生中継され、当時の人々は人間が<リアル>に月の上を歩く映像を見て興奮し胸を熱くした。しかしその後、その映像や写真は実は“偽物<フェイク>”だったのでは?という説が流れ、マスメディアでも取り上げられた。そのウワサをきっかけに生まれたのが本作だ。

とはいえ、これは陰謀説を描く映画ではない。監督のグレッグ・バーランティは、「本作は人間が月に行ったことがなぜ重要なのかを描いている。人類史上最も有名な瞬間の一つを偽るという映画を作るのであれば、人類の歴史における真実の瞬間をとてもリアルに感じさせなければならない」と語る。完全オリジナル脚本に惚れ込んだ主演のスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、『ザ・ロストシティ』(22年)のチャニング・テイタム、『ヴェノム』(18年)のウディ・ハレルソンら豪華キャストの競演が実現した。

今回紹介するファイナル予告は、「アポロ11号へ成功を祈る」という声とともに、発射を待つアポロ11号の姿をとらえる。計画を率いるのは、実直なNASAの発射責任者コール(テイタム)だ。「この国家プロジェクトでアメリカ人を月に立たせる。人類初の偉業だ」。アポロ計画を成功に導こうとするコールの声がNASA職員たちの心を奮い立たせ、重大ミッションに向かう宇宙飛行士3名に盛大な拍手が送られる。

そんな光景を「ビートルズより有名になる」と見守るのはPRマーケティングのスペシャリスト、ケリー(ヨハンソン)。人類初の偉業達成に向けて発射を待つアポロ11号。カウントダウンが続く中、政府関係者のモー(ハレルソン)は、「世界中が注目している。極秘で準備を進めてくれ。“もう一つ”の月面着陸を」とケリーに極秘ミッションを発令する。「フェイク映像を作る?」とケリーは耳を疑うが、モーは「失敗は許されない。アメリカの威信がかかっている」と言い切る。

1969年当時、宇宙開発競争は熾烈を極めていた。第2次世界大戦後、米ソは冷戦時代を迎え、1955年にベトナム戦争が勃発。2大国の代理戦争だと称されるほど両国の関係性は悪化していた。そんな中、宇宙技術の開発で技術力の優位性を示すために、米ソ間の宇宙開発競争がさらに加速していった。61年には。ソ連のガガーリンが世界初の有人宇宙飛行に成功。後塵を拝したアメリカは、「アポロ計画」を推進し、世界の覇権を懸けて人類初の“月面着陸”成功を目指していたのだ。

「フェイクなんてやめろ! 今までの努力がすべて水の泡だ」と反対するコール声に、過去の発射失敗の衝撃シーンやNASAに作られた月面のセット、船内に乗り込む飛行士たちの映像が連射されていく。「上からの命令は絶対だ。月への競争だけじゃない。世界の覇権をかけた争いだ」とモーが威嚇する。計画成功に向けて一丸となったNASAの職員、フェイク映像を依頼されたPRのプロ、そして政府関係者。それぞれの想いが交錯し、全世界が注目する中、ついにアポロ11号が発射の時を迎える。

全世界が目撃したアポロ11号の月面着陸は果たして、リアルか、フェイクか——。本編に一層期待が高まる予告となっている。

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日より全国公開。

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