パリ五輪で団体球技“ほぼ全滅”の韓国、男子ゴルフ出場選手が確定…女子は申ジエら4人選出の可能性

パリ五輪に挑む韓国男子ゴルフの出場メンバーは確定した。残るは女子ゴルフのみだ。

パリ五輪に出場する男子ゴルフ韓国代表は、6月17日（日本時間）に発表された世界ランキングによって、26位のキム・ジュヒョン（トム・キム／21）と27位のアン・ビョンフン（32）の2人で決定した。

キム・ジュヒョンは以前から「五輪出場が最大の目標」と強調してきた。「すべてのコンディションを五輪に合わせた」とも話したことがある。

兵役問題もあるとはいえ、韓国国旗を胸につけ、韓国代表として国際大会に出場することはキム・ジュヒョンにとってかけがえのない夢だ。

一方のアン・ビョンフンは8年ぶりの五輪復帰だ。2016年リオ五輪以来2度目の出場となる。

「国家代表に選ばれるのは常に光栄なことだ。五輪の舞台で望む結果を得るためには、自分のパフォーマンスに満足しなければならない。フィールドがどんな舞台であれ、自分のパフォーマンスを100％発揮できれば、良い結果を出す自信がある」と意欲を示した。

残るは女子だ。

女子ゴルフ韓国代表は、ゴルフが五輪種目に復帰した2016年リオ五輪から前回の2021年東京五輪まで、各大会4人の選手が五輪に出場してきた。

しかし、今大会は2人のみの出場となる可能性が高い。

五輪では、世界ランキング15位以内の選手は各国最大4人まで出場権を獲得できる。ただ、18日時点で女子ゴルフ世界ランキング15位以内にいる韓国人選手は、7位のコ・ジンヨン（28）と12位のキム・ヒョージュ（28）の2人のみだ。

まだチャンスはある。6月20日から23日にかけて行われる米国女子ツアー今季3度目のメジャー大会「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」で優勝を果たすか、上位フィニッシュができれば、世界ランキングを高く引き上げることができる。

そのラストチャンスを狙うのが、24位の申ジエ（36）と25位のヤン・ヒヨン（エイミー・ヤン／34）だ。今季米国女子ツアーで無冠が続く韓国女子ゴルファーにとっては、自分たちのプライドを取り戻す事実上最後のチャンスだ。

申ジエは「五輪出場はすべての選手の夢。力が出る限り、最善を尽くして挑戦する」と早期に目標を立てていた。

なお、パリ五輪に出場する韓国選手団は、男女サッカー、男女バレー、男女バスケなどの団体球技種目で軒並み出場を逃したことで、過去最少人数になる見通しだ。韓国がパリ五輪で出場する団体球技種目は女子ハンドボールのみとなっている。