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【雑学クイズ】紫陽花の色はどう決まる? 自然と科学のコラボレーション

  • 2024.6.19
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赤、ピンク、紫、青……紫陽花にはいろんな色があるけれど?

6月に入り、梅雨のじめじめとした季節になってきました。
どんよりとしたお天気が続きますが、この時期ならではの楽しみも。
それが「紫陽花(あじさい)」。

青やピンク、紫などさまざまな色合いで楽しませてくれる紫陽花を目にすると、
どんよりとしたお天気の中でもパッと心が明るくなる気がしますよね。

そんな色とりどりな紫陽花ですが、どうやって花の色が決まるかご存じですか?

実は品種ではなく自然の力が影響しているのですが……

正解は……

育った土によって決まる!

実はもともとの紫陽花の花の色は、赤やピンク。
これは花が持つ「アントシアニン」という天然色素本来の色味によるもので、アルカリ性の土壌ではこの色の紫陽花が多く見られます。

しかし土壌が酸性に傾くと、土に含まれているアルミニウムが溶け出し、アントシアニンと結合します。
すると、化学変化によって花の色が青や紫に変化!

つまり、土の中のアルミニウムをたくさん吸収した紫陽花は青、しなかったものは赤、その中間が紫になるのです。

日本では主に青や紫の紫陽花を多く見かけますが、これは日本が火山大国であることや、雨の多い気候によって、基本的に酸性の土壌(アルミニウムを含む土壌)であることに由来します。

紫陽花の花の色は品種によるものかと思っていましたが、土壌の性質によって色が変わるとは驚きですね。

ちなみに白い紫陽花もありますが、これは元々アントシアニンを持っていないため、土壌の性質の影響は受けずにずっと白い花を咲かせます。

また、品種の特性的に色が決まっている紫陽花もあるので、庭などに植える際に希望の色味がある場合は、土壌を改良する、もしくはそういった品種も選ぶとよいかもしれませんね。

以上、雑学クイズでした。
お読みくださり、ありがとうございました!

(編集:コノビー編集部)

▼参考
鮮やかに!紫陽花(アジサイ)の花色の変え方 花色と土壌の関係
https://provenwinners.jp/magazine/hydrangea_color_control/

紫陽花(アジサイ)の花の色が決まる理由は?
https://www.cataler.co.jp/train/qa/environment/03.php

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