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【漫画】平穏に過ごしたい男子高生が“陽キャ”女子に目をつけられた…彼女の“秘密”を知った主人公に「良きかな」「好き」の声

  • 2024.6.19
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平穏に過ごしたいのに、陽キャ女子に目をつけられてしまった… (C)屋乃啓人/KADOKAWA
平穏に過ごしたいのに、陽キャ女子に目をつけられてしまった… (C)屋乃啓人/KADOKAWA

【漫画】クラスメイトが描いた漫画を“好きなんだ”と言ったのに…勘違いされる展開に「真の愛になるのかな」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、月刊コミックアライブにて連載されていた屋乃啓人さんの『明日世界滅亡しないかな』をピックアップ。

2024年5月14日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、屋乃啓人さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

透明になりたい男子高生が、クラスの中心的な“陽キャ”女子に目をつけられて…

『明日世界滅亡しないかな』より (C)屋乃啓人/KADOKAWA
『明日世界滅亡しないかな』より (C)屋乃啓人/KADOKAWA

男子高生の浦和は、クラスメイトからの頼み事は極力引き受けている。波風を立てず、誰からも目をつけられない、そして誰にも拒まれないような“透明な人間”になりたいと思っているからだ。しかしある日、同じクラスの陽キャな女子高生・板橋の“仕事を押し付けられていた浦和を手伝ってみよう”という気まぐれから、彼の学校生活に変化が訪れる。

浦和は自分を手伝ってくれたお礼にと、板橋に手作り弁当を作る約束をした。自分の得意な料理で張り切ってお弁当を作る浦和。学校で透明な存在でありたいと思っていたにもかかわらず、クラスメイトのために張り切っている自分に矛盾を感じた。でも、自分のお弁当を板橋がおいしそうに食べてくれたことを嬉しく思った。そして、「食べる相手のことを考えておいしく作る」と話したら、板橋が冗談で「さては、わたしのこと好きだな」と言ってきたときはドキッとした。彼女の前では感情が忙しく動いて、いつもの透明な自分ではいられなくなっていた。

しかし、板橋は陽キャグループで、いつもなら関わりのない人。約束も果たしてこれからはまた遠い存在になると思っていたのだが…。

いつものように頼まれ事をした浦和は、荷物を美術室に運んだ際に誰かが描いた漫画を見つけてしまう。そして、それは板橋が友達にバレないように書いていた漫画だった。そこへ板橋がやってきて“隠しておきたかった秘密”を知られたことで泣き出してしまった。しかし、浦和は“漫画を描くことは恥ずかしいことじゃないし、この作品が好きだ”と伝える。この“好きだ”を板橋が浦和からの告白だと勘違いしたことから、話は予想外の展開に進んでいくのだった――。2人のこれからが気になるストーリーに、読者からは「真の愛になるのかな」「これまた面白い漫画だ」などの声が寄せられた。

作者・屋乃啓人さん「『夢を持たなければいけない』みたいな風潮って特にやりたいことのない人にとってはある種強迫観念」

『明日世界滅亡しないかな』より (C)屋乃啓人/KADOKAWA
『明日世界滅亡しないかな』より (C)屋乃啓人/KADOKAWA

――『明日世界滅亡しないかな』を創作したきっかけや理由などをお教えください。

世間でよく言われる「夢を持たなければいけない」みたいな風潮って特にやりたいことのない人にとってはある種強迫観念で、結構しんどいんじゃないかな~と思っています。もちろんやりたいことがある人はいいんですが、そうでない人は「サポートする」という自己実現の方法もあるんじゃないかなぁと。そういうわけで夢があるけど踏み込めない女の子と、サポートする男の子の話を描きました。

――X(旧Twitter)投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか。

4年も前のふるい作品ですが、多くの人に読んでいただけて嬉しいです。

――本作のキャラクター名には浦和、板橋、渋谷などの地名が使用されていますが、理由やこだわりなどをお教えいただけますでしょうか?

特に深い意味はないです。私自身が浦和に住んでいたのと、苗字にもまれに使われるので主人公は浦和にしました。あとは響きで、例えば渋谷をヒロインに使うなら、もっと底抜けにネアカで垢ぬけていないとダメかな、とか、板橋なら新宿渋谷にも近いけどどこか垢ぬけていないホッとする印象があるな、という感じで名づけしたんだと思います。

――透明になりたいと思っている浦和には、そのような考えに至った傷ついた過去がある様子も描かれていました。漫画創作を隠しながら周りと合わせて過ごしている板橋にも、虚飾したくなるような過去があったのでしょうか?

マンガ文化はポピュラーですが、創作活動は地味で内向的な性質が強いです。学校内の目立つグループは内向的な趣味のものを小ばかにしてマウントを取ることがあり、だからこそヒロインは隠れて創作をつづけていました。オタク趣味を軽蔑するような発言を、ヒロイン自身は積極的にしないまでも、あいまいに濁してやり過ごしていたはずです。そういうときに少しずつ傷ついていたんだと思います。同好の士を裏切っている感覚もあったんじゃないでしょうか。具体的な過去というより日々摩擦を感じていたんだと思います。

――最後に、ご投稿されたお話以降の見どころやチェックしてほしいポイントなどをお教えください。

4年も前のふるい作品になのでつたない部分も多いと思いますが、ふたりの選択を応援していただけるとありがたいです。結構きれいにまとまっていると思いますのですっきりと読めると思います。

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