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魯肉飯やレトロかわいいサンドイッチも! 【台湾】要注目の“台中クラシックグルメ”

  • 2024.6.18
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台湾の中でも独自進化の美味が揃う、台中クラシックグルメをご紹介。あんかけ料理に、かたまり肉の魯肉飯、レトロかわいすぎるサンドイッチ。北とも南とも違う、中部の味を体験したい。

【台中】ゆるやかな空気の中のフレッシュな出合い。

台北から高速鉄道で約1時間の中部の街、台中。在来線台中駅周辺の旧市街や街に点在する市場にはローカル食の店がひしめき、他の地域では出合えない料理もしばしば。かたまり肉の魯肉飯や、あんかけ料理。いろんな料理に真っ赤なご当地ソース「東泉辣椒醤」をかけて頬張るのが台中っ子のスタイルだ。

変わらぬ景色の一方で、緑とアートの街づくりも進行中。日本統治時代のものなど古い建築物を今の感覚で再生する計画も活発だ。かつて栄えた地域にも新風を吹き込んでみんなで前に進む。そんな街全体を包む空気感も台中ならでは。「活気はあるけど、リズムはゆっくり。そのバランスがいいんだ」とは台中育ちの若き店主の一言。ここにしかない、ゆるやかな時間が待っている。

台中クラシックグルメ

あんかけ料理に、かたまり肉の魯肉飯、レトロかわいすぎるサンドイッチ。北とも南とも違う、中部の味を体験したい。

傳記台中正老牌香※(草冠+姑)肉※(火へん+庚)(復興店)/チュァンジータイヂョンヂェンラオパイシィァングーロウガン(フーシンディェン)

ご飯&麺、どっちにかける? 台中的あんかけ「肉羹」の老舗。
台中の肉団子入りあんかけスープ「肉羹」。80年前の創業以来、3世代続くここも台中あんかけカルチャーを牽引してきたお店の一つ。黒酢の効いたあんは、ご飯にかけてもよし、ビーフンなどの麺にかけてもよし。ふわっとした肉のつみれと、椎茸の噛みしめるほどにじゅわっと深い滋味、たけのこのシャキシャキ感。とろみのある肉羹に具材の食感や味が絶妙の相性で、食べるほどにやみつきに。ご当地チリソース「東泉辣椒醤」をかけながら食べるのが台中っ子スタイル。TEL:04・2226・5255 11:00~19:00 月・火曜休 カード不可、日本語メニューなし、日本語不可。

ACCESS NAVI:台中市東區復興路四段79號

2代目店主、蘇秀珠さんと姪っ子の林孟穎さんの仲良しコンビ。

肉※(火へん+庚)麺55元。「ご飯もビーフンも同じくらい人気よ」と蘇さん無添加の台中産涼茶「羅氏秋水茶」34元。

洪瑞珍 中山路店(ホンルイジェン ヂョンシャンルーディェン)

全国区の有名サンドイッチは甘い∞しょっぱいのループが魅力。
1947年創業、台湾全土に名を馳せるベーカリー。ファンシーな菓子パンに中華菓子。ノスタルジックな味が並ぶ店内の1番人気は、種類豊富な三角サンドイッチ。例えばイチゴサンドは、たっぷりのイチゴジャムに甘めの台湾マヨネーズ、そしてスライスチーズを挟んで。掴むと崩れてしまいそうなふわっふわできめ細かいパン、その間からあふれるジャムとマヨネーズ。その甘酸っぱさとしょっぱさのバランスがたまらない。おなじみの素材で作られているのに唯一無二のおいしさだ。TEL:04・2226・8127 9:00~21:30 無休 カード不可、日本語メニューなし、日本語不可。

ACCESS NAVI:台中市中區中山路125‐2號

在来線の台中駅近くで目を引く、ポップな看板が目印。

ハムと薄焼き卵入りの「原味」をはじめ、イチゴ、ピーナッツなどバラエティ豊かな味が揃うサンドイッチは30元~。かわいいもの好きの心をくすぐるレトロな包み紙もたまらない。

台中第二市場(タイヂョンディーアーシーチャン)

1世紀以上の歴史を誇る、ローカル美食の迷宮。
1917年、三民路と台灣大道一段の交差点に生まれた市場。風水にもとづいた「六角楼」を中心に連なる建屋に食堂がひしめく。なかでも評判は、大きな角煮が白米にのった『山河魯肉飯』。がっつり系の見た目からは想像もつかない軽やかな味はていねいな下ごしらえの賜物。力を入れて捏ね上げるもちもち皮の肉まんの『顔記肉包』も名物店。熱気あふれる市場を歩くなら『老頼紅茶』の冷たい紅茶をお供に! 『山河魯肉飯』5:30~15:00 水曜休 『顔記肉包』8:00~17:00 火曜休 『老頼紅茶』7:00~17:20 不定休 カード使用、日本語メニューおよび日本語は店により異なる。

ACCESS NAVI:台中市中區三民路二段87號

右・『顔記肉包』の肉包40元。クセのない旨みのあんの具材は季節替わり。夏はタケノコ入りになる予定。同店はあっさりスープにつるりとしたワンタンのワンタンスープもおすすめ。
左・第二市場をゆく人々の公式ドリンク的存在『老頼紅茶』の老頼紅茶(アイスティー)30元。

『山河魯肉飯』の魯肉飯65元、台中名産の黄麻(モロヘイヤ)を刻んで作る夏限定スープ「※(草冠+麻)※(草冠+意)湯」50元、トッピングの煮玉子「魯蛋」20元。

※『anan』2024年6月19号より。写真・田尻陽子 取材、文・大澤千穂 コーディネーター・片倉真理

(by anan編集部)

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