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「海外では当たり前」「外国人をどう見分ける?」世界遺産・姫路城の入場料をめぐってXで議論

  • 2024.6.19
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世界文化遺産・国宝である姫路城の入場料をめぐって、X(Twitter)上で議論が活発化している。

メディアが報じた情報によると、発端は2024年6月16日に姫路市内で行われたシンポジウムで、姫路市長が外国人観光客向けの入場料の値上げについて「検討している」と発言したことによるもの。現在の入場料は国籍を問わず18歳以上は1000円(約7ドル)だが、およそ4倍となる30ドルくらいを想定していると発言した。

X上では姫路城の「二重価格」案に対して、「姫路育ちだけど、外国人観光客の入場料値上げは大賛成」「なんなら今すぐにでも変更しても良いくらい」などと好意的な反応が多く寄せられていた。

姫路城は1993年に世界文化遺産に登録 出典:Togetterオリジナル

海外の観光地だと「二重価格」は一般的

姫路城のニュースに関しては、海外にある観光名所の入場料を比較対象として挙げる人も、Xで多く見られた。

話題に上がった各地の入場料に関するコメントをいくつかピックアップしてみた。なお、実際の価格については各自で確認いただきたい。

「タージマハルの外国人入場料は22倍です」
※編集部で調べたところ、外国人1100ルピー/インド国民50ルピーだが、写真でおなじみの墓廟はインド国民も追加料金(200ルピー)が必要なので、墓廟込だと約5倍になる
「エジプトのピラミッドは自国民は200円で外国人は1800円」
「ハワイのダイヤモンドヘッドは自国民は無料で観光客800円」
「ペトラ遺跡の入場料は『50倍』差です。現地人: 1JD (¥220)日本人: 50JD (¥11,000)」
「トプカプ宮殿 も外国人は6倍。トルコ人250TL(1250円)外国人1500TL(7500円)」
「マチュピチュ行ったけど、外国人とペルー人の入場料は数倍違った」
出典:Togetterオリジナル

こうして見ると自国民の入場料に比べ、外国人観光客の入場料を高めに設定しているケースは少なくなく、姫路城が二重価格を設定したとしても、それほどおかしくはないように思える。

自国民と外国人をどう見分けるか?という指摘も

一方で、Xでは「どうやって外国人を見分けんだよ。やりようによって差別にしかならんぞ」などという投稿が大きく拡散されるなど、実際の運用面についての問題を指摘する声も多くあった。

たしかに二重価格を採用すれば、入場券を購入する際に自国民か外国人観光客かを証明するものを提示しなくてはならず、確認作業による運営側のコストが増えてしまう懸念がある。そういった運用面を考慮して、外国人観光客の入場料を値上げするのではなく「基本料金を値上げしてマイナカードとか免許証提示で割引したほうがみんな納得だよ」という意見も見受けられた。

姫路城がどのように入場料を設定するのか、今後の動向に注目したい。

文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 編集:Togetterオリジナル編集部

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