キャップなどの帽子の頑固な汗染み・皮脂汚れ
キャップや帽子などには、額に当たる部分に汗取りがあります。
実は帽子で最も汚れているのはこの汗取りの部分。
女性の場合、よく見るとファンデーションなどがついていることもあります。
額から鼻にかかる部分は皮脂の分泌が多く、ファンデーションが浮き上がって汗取りにつきやすいのです。
子どもや男性の場合も、ファンデーションの汚れ同様に汗取りの部分には汗や皮脂がしみ込んでいます。
主に、白い粉がついていたり黄色に変色したりする汗染み、乾かしても湿っているように見える汗染みなどがついていることが多いです。
帽子(キャップ)の洗濯表示、洗い方をチェック
洗えない帽子もあるため、汚れた帽子を洗濯する時は洗濯表示を必ず事前に確認しましょう。
洗濯可のマークや手洗い表示があれば自分で洗濯することができます。
ただし、すべてのマークに×印がついている場合洗うことはできません。
洗えない帽子は歯ブラシなどで軽く汚れをこすって、硬く絞った布で拭く程度にとどめましょう。
円の中にPやFなどの表示があったら自宅での洗濯は避けてドライクリーニングに出す必要があります。
また、汗染みによる白い粉は家庭洗いでも十分落ちますが、頑固な汚れや変色した部分が落ちない場合は、クリーニング店に持ち込みましょう。
帽子(キャップ)の洗濯、シミ抜きに必要なもの
帽子を洗うのに必要なものは以下の通りです。
大きめ洗面器や桶
帽子を洗剤に浸したり、こすり洗いをしたりする時に使います。
帽子、またはキャップがすっぽりと入る大きさの桶や洗面器がなければ、洗面台などにぬるま湯を張って洗うのもよいでしょう。
中性洗剤
帽子の皮脂汚れ、汗ジミを取るのに必要です。
おしゃれ着、デリケート衣類専用洗剤を用意しましょう。
バスタオル
洗ったあとの帽子の水気をとるのに使用。
しっかりと包めるサイズがおすすめで、バスタオルの代わりにフェイスタオルを数枚使う方法もあります。
歯ブラシなどの小さめブラシ
黄色に変色した汗染みなどの部分をこするのに便利で、つばやラインの内側など細かいところを洗える小さめサイズがおすすめ。
そのほか、目に見える泥汚れなどをあらかじめこすり落とすのにも使えます。
帽子(キャップ)の洗い方と汗ジミの取り方
自分でキャップを洗濯する場合は、下準備として泥汚れなど目に見える汚れはブラシなどで軽くこすり落としておきます。
洗濯は次の手順で進めましょう。
- 洗濯表示通りの温度と濃度でおしゃれ着洗い洗剤を溶かす(汚れが気になる場合は洗剤を直接塗布)
- 優しく押し洗いをする
- 新しい水、またはぬるま湯に取り替えてていねいにすすぐ
- 大きなタオルで優しく押さえるように水気を拭き取る
- 陰干しで乾かす
白い粉がついた汗染みは、冷水で注ぐだけできれいになります。
乾かす時は型崩れを防ぐため、丸めた新聞紙に帽子をかぶせたり新聞紙の代わりにザルなどを使うのも効果的。
空気を通し短時間で乾かすのがコツです。
直射日光は色あせや劣化につながるので、必ず陰干しで乾かしましょう。
洗濯はやりすぎ注意 毎日の帽子の手入れ方法
自分で洗える帽子でも何度も洗濯を繰り返すと、けば立ちや色褪せ、型崩れの原因になります。
普段から手入れをしていれば、洗濯回数を減らすことができるので実践しましょう。
例えば、ホコリが気になる時は帽子全体をブラシで払います。
汗取り部分のファンデーションや汗染みが気になる時は、ぬるま湯で薄めた中性洗剤をつけたタオルで汚れとなじませるように拭き、硬く絞ったタオルで水拭きをします。
ひどい汚れがついてしまったら、ベンジンを含ませたタオルでたたくように汚れを移しましょう。
その後はきれいなタオルで水拭きします。
汗ジミ対策として帽子に汗取りシートをつける、除菌スプレーを使うなど普段から手入れして帽子の洗濯回数を減らすのもおすすめです。
野球帽子のひどい汗染みや皮脂汚れの落とし方
野球帽子に付着した汗染みや皮脂汚れの落とし方を紹介します。
- まず大きめの洗面器にアクロンなどの毛糸洗い用の洗剤で洗濯液を作ります。
- 次に、帽子のひどい汚れを古い歯ブラシなどでこすり洗いしてください。
- 帽子を洗い、水を2,3度替えてすすぎます。なお脱水はせず、帽子の水が切れたら陰干しします。
洗濯機ではなく手洗いの方が、野球帽子の色落ちや縮みが起こりづらいのがポイントです。
まとめ
頭皮や顔は皮脂や汗の多い部分で、知らず知らずのうちに帽子に白い粉がついたり変色したりと汚れが付着してしまいます。
汗染みが積み重なる前に、普段からこまめに手入れをすることが大切です。
さらに、自宅で上手に洗濯できれば、いつでも気持ちよく帽子のおしゃれが楽しめます。
洗えないとあきらめていた帽子も、紹介した手順ですっきりと洗濯してみてはいかがでしょうか。