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スクーター・ブラウン、マネージメント業を引退。HYBEアメリカCEOは継続

  • 2024.6.18
Scooter Braun attends the Justin Bieber: Our World event at The Edge at Hudson Yards on September 14, 2021 in New York City.

ジャスティン・ビーバーを見出し、アリアナ・グランデデミ・ロヴァートイディナ・メンゼルといった大物アーティストを顧客に抱えていたスクーター・ブラウンが、マネージメント業からの引退を表明した。HYBEアメリカのCEOは続ける。

6月17日(現地時間)、ブラウンはインスタグラムに投稿した長い声明文の中で、19歳で始めた23年間のマネージャー人生を「世界でもっとも才能あふれる人々の旅路を目撃し、関わることができた。(映画)『フォレスト・ガンプ』のような人生を送ることができたことに感謝している。ここまで来られたのが、信じられない」と振り返り、「音楽マネージャーとしての章が幕を閉じる」と引退を宣言した。

24時間365日マネージャー業に身を捧げてきたというブラウンだが、2022年に離婚が成立した元妻ヤエル・コーエンとの間に生まれた3人の子どもたちが成長するにつれ、プライベートと仕事が衝突するようになったと綴る。「子どもたちこそが失いたくないスーパースターだと気がついた」

2年前から引退を考えていたというが、現実味を帯びたのは「友人でもある大物クライアントから、新しい世界に飛び立ちたいと言われた」2023年夏のことだそう。「10年に渡って僕らは一緒にさまざまなことを乗り越えてきたが、痛みを感じるのではなく、きっかけだと感じた」と綴る。韓国の大手芸能事務所HYBEのトップ、パン・シヒョクは真の友人として、こうした彼の状況に理解を示してくれたそうだ。

Bang Si-Hyuk and Scooter Braun at the Billboard Power 100 Event held at Goya Studios on February 1, 2023 in Los Angeles, California.

ジャスティンやアリアナはじめ、デミ、イディナ、アンドリュー・ワット、トリー・ケリー、カーリー・レイ・ジェプセン、カニエ・ウェストやザ・キッド・ラロイら、これまで一緒に仕事をしたアーティスト一人ひとりとの思い出を振り返ったうえで、こう記す。「成功したときは笑い、攻撃されたときは、正しい道を選ぶよう努めてきた。だけどこの3年間、正しいと思われた道が混乱を生み、僕らのアイデンティティを曖昧にしているのではないかと感じるようになった」

この数年、ブラウンはテイラー・スウィフトの初期のアルバムの権利を彼女の同意なく獲得したことが物議を醸したほか、アリアナとデミ、イディナ、そしてJ.バルヴィンら大物スターと決別、ジャスティンとの関係悪化も取り沙汰された。彼の後任として、「すばらしくパワフルな女性」アリソン・キーとジェニファー・マクダニエルズが引き継ぐという。

YouTube Originals - "Justin Bieber: Seasons" Premiere

そしてブラウンは、HYBEのアーティストたちの展望を綴った後、こう締めくくっている。「このチャプターの終わりを考えたことなんてなかった。終わることすら想像していなかった。だけど、その時が来た。思い出の一つひとつをこれからも大切にしていくつもりだ。自分で計画を立てたけれど、神の計画の方が好きだとわかった…。乾杯!」

Text: Tae Terai

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