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ジョナサン・グロフ、トニー賞初受賞に涙! カミングアウトを後押しした『春のめざめ』キャストに感謝

  • 2024.6.18
The 77th Annual Tony Awards

ブロードウェイ舞台『メリリー・ウィー・ロール・アロング』に出演するジョナサン・グロフが3度目のノミネートにして、トニー賞を初受賞した。スピーチで感激の涙を流し、20年近く前にカミングアウトを後押してくれたという舞台『青のめざめ』のキャストに触れた。ペンシルベニア州の保守的な地域で育ったという彼は、会場に来ている両親に向かい、「僕の家族は、若者の情熱を非難せずに応援することが、命を救う力を持つと分かっていました。広い心で僕とともに歩み、何かを成し遂げることができると思わせてくれた」と感謝。

幼い頃はトニー賞をVHSに録画していたそうで、「このコミュニティに加わることだけが望みだった」と熱く語る。「今年ニューヨークに来てからちょうど20年目となりますが、当初はウェイターの仕事などもしつつ、舞台で成功したいと願っていた。今も演劇で生計を立てることができ、夢が叶いました」。そして23歳当時、ゲイであることをカミングアウトする決意を与えてくれたという『春のめざめ』のキャストに感謝を伝えた。

2007年にトニー賞を獲得した『春のめざめ』は、18世紀に書かれたフランク・ヴェデキントの戯曲を基に、ティーンエイジャーの葛藤を描くロックミュージカル。堕胎や性的暴行など、若者を取り巻く問題を取り上げ、注目を集めた。ジョナサンのほか、リア・ミシェルやジョン・ギャラガー・Jrらが出演し、ジョナサンと恋人同士を演じたリアは本作をきっかけに親友となった。

受賞後の記者会見でジョナサンは語る。「この作品で人生が変わりました。23歳の時にカミングアウトを決意するきっかけをくれた。自分が何者なのか教えてくれ、キャリアと人生を変えてくれた。僕にとってとても大切なことなので、『春のめざめ』に関わった皆さんに触れることは不可欠だと感じました。また『メリリー・ウィー・ロール・アロング』も『春の目覚め』同様、私たちの内面に触れる作品だからです」

2年前にはキャストが再会し、舞台裏を描くドキュメンタリーが製作されたが、『春のめざめ』のキャストには、もう受賞を報告したかと聞かれ、ジョナサンは答えた。「まだ話していません。ですが、ギブソン・グリックやジョン・ギャラガー・Jrたちは、リアの自宅で観てくれています」

Text: Tae Terai

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