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【カウンセラーが回答】女性キャリア問題、実はみんな悩んでいる?「結婚」「育児」「年収」どうやって解決すべき?

  • 2024.6.18
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女性キャリア問題、未来が不安…

女性キャリア問題、未来が不安…
女性キャリア問題、未来が不安…

働く女性の多くが直面するキャリア問題。悩んでいない素振りを見せながら、実は誰に相談してよいか分からず一人で抱え込んでいる方も少なくありません。なかなか同じ悩みを持っている人に出会えず、周りの人に相談しても共感してもらえなかったり欲しい答えにたどり着けなかったりする人も多いことでしょう。そこで本記事では、キャリアに悩む女性がどんなことで悩んでいるかについてアンケート調査から紐解きます。また悩みに対する向き合い方について、産業カウンセラーの筆者が解説します。

キャリアについてみんなどこまで考えている?

キャリアの悩み/「HRtable」調べ
キャリアの悩み/「HRtable」調べ

転職・キャリア情報サイト「HRtable」が20〜40代の女性64人を対象に行った「キャリアの悩み」に関するアンケートを実施。結果によると、女性のキャリアの悩みとして次のような回答が多く寄せられました。

第1位:自分に合った仕事・働き方 第2位:今後のキャリアプラン 第3位:仕事と家事や育児との両立 第4位:年収アップ

金銭的な悩みは第4位に押し下げられ、働き方やキャリアプランといった仕事と家庭の両立といったキャリアに関する内容が上位を占めていることが分かります。

結婚をしても働き続ける女性はひと昔前と比べて増えているものの、出産後は子育てと仕事の両立のために部署や働き方を変えざるを得ず、いわゆるマミートラックが発生している職場は多くあります。そのような状況をみて、これから結婚出産を控える女性たちが今後の働き方やキャリアプランに悩みを抱えている、というケースはカウンセリング現場でもよく見かけます。

何歳から・どんなことで悩むのか?

次に、転職情報メディア「ポジサラ」が30代の男女59人を対象に行われたアンケート調査を参照してみていきましょう。「30代のキャリアに関する悩みの調査」の結果によれば、30代女性の悩みとして多くあがったものは以下のとおりでした。

第1位:仕事と結婚・育児・家庭の両立 第2位:将来のキャリアに関する漠然とした不安 第3位(同率):年収アップやキャリアアップの方法が分からない

ひとつ前の項で紹介したアンケート結果と比べると年収に関する悩みが上位に上がってきているものの、おおむね同じような結果となっています。20代、30代、40代とキャリアに関する悩みを持ち続けているのでしょう。

キャリアに関して悩み始める年齢としては、人によって差はありますが20代中ごろからというケースが多いとカウンセリング経験から感じています。ひと昔前は20代で結婚出産を迎える女性も多く、悩む前に子育てに突入してしまうケースが多かったところが、最近は30代、40代での結婚出産が増え、20代で「分からないが故の悩み」としてキャリア問題を捉える人が増えています。

悩みに対してどうアプローチする?

悩みに対してどうアプローチする?
悩みに対してどうアプローチする?

カウンセリング時に提案するアプローチとしては、主に2種類あります。ひとつはロールモデルや仲間を見つけること、もうひとつは自分の中でのスタンスや優先順位を決めておいていつでも決断できるようにしておこうと決めることです。

キャリアに悩む女性の中には、自身に似た境遇の仲間やお手本としたい先輩がいない人が多くいます。社内で女性従業員だけの交流会を開いてみたり、同業種で働く仲間と交流する機会を持ったりということを積極的に行って、ロールモデルとなる女性を見つけてみてください。

もうひとつ、自分の中で何を大切にしたいかを明確にしておいたり、身近な人と話し合っておいたりすることもお勧めしています。子育てと仕事をてんびんにかけなければならないときはどちらを優先したいか。年収とやりがいが一致しないときにどちらを優先したいか。そしてパートナーがいる人はその意見をパートナーと共有できているか。両方を選ぶことができる環境や状況が理想ですし、それに向けて工夫することも大切ですが、いざというときの自身のスタンスを早いうちから決めておけると、迷いがなくなり強く生きることができます。

自分が大切にしたいものや価値観が具体的になったら、あとは「決断するときが来たら決断しよう」と心に決めてください。先が見えない不安、分からないが故の不安はその時がくるまでモヤモヤしつづけてしまいますが「その時にまた考えよう」と決めることで、モヤモヤをある程度晴らすことができます。

コロナ禍を機にリモートワークや在宅勤務を取り入れる企業も増え、子育てや介護などをしながら働く人にとって働きやすい環境が以前より整ってきています。子育てしながらもキャリアを諦めたくない女性にとっては、例えばパートナーと週の半分ずつ在宅勤務を取り入れることで、子どもが小さいうちからフルタイム勤務がかなうようなこともあるでしょう。

実際の状況は企業により異なりますが、自身がどのような働き方をしたいかが明確になっていれば、それを意思表示することで家庭と仕事の両立の道が新たに開けてくる可能性は大いにあります。まずはぜひ、キャリアに関する悩みから自身の価値観を洗い出してみてください。

(まっきー)

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