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世界一まずい飴「サルミアッキ」のアイスが実は美味しい…だと?フィンランドではポピュラーな国民食の味を在住者に教えてもらった

  • 2024.6.18
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「世界一まずい」と言われているフィンランドのお菓子、サルミアッキ。これを使った「サルミアッキアイス」がX(Twitter)で話題だ。

値段は1つ3ユーロ(509円)。現地でも安くない価格だが、アイス自体は日本と同様、身近な食べ物 出典:Togetterオリジナル
色は黒くても、食べた後に口の中が黒くなったりはしないそうだ 出典:Togetterオリジナル

アイスクリームを「意外と美味しい」と投稿したのは、フィンランド在住の北欧限界中年マロニー(@marony38)さん。ゴムの味がするアイスなのかと思っていたのに、マジなのか。

サルミアッキとは薬草の一種、リコリスから抽出した成分に塩化アンモニウムを添加して作られた食品で、北欧では主にお菓子として日常的に食べられているという。

しかし食べてみると、塩味とアンモニア臭という組み合わせから「ゴムの味」「タイヤの味がする」といった評判で「世界一まずい飴」とも言われている。

こちらの白いアイスもサルミアッキが使われている。

「人生に喝を入れてくれる味」だそう。ほぉ…? 出典:Togetterオリジナル

にわかには信じがたい「美味しい」という感想や、黒くないサルミアッキアイスの存在。フィンランドではこれが「日常」なのか…?編集部ではマロニーさんにコンタクトを取り、サルミアッキを使った食品について話を聞いてみた。

ポークソテーや手羽先、ビールにも使われているサルミアッキ

「サルミアッキアイス」の味について詳しく教えてください。

外側はサルミアッキのチョコレートでコーティングされており、塩気の利いたサルミアッキがリコリスの風味のアイスの甘さとのバランスを絶妙に引き立てています。
出典:Togetterオリジナル

サルミアッキアイスは一般によく食べられているものなのでしょうか。

夏でも冬でもアイスが国民から愛されています… 同じくサルミアッキも国民から愛されています…… そんな二つがフィンランドで出会って、何も起きないはずがなく…
ということで、サルミアッキ味のアイスはとてもスタンダードな味として定着しており、大手メーカーのファッツェル以外でも、さまざまなサルミアッキアイスがあります。
ストア販売のサルミアッキだと、トッピングでサルミアッキチップを振りかけたり、サルミアッキソースをかけたりと、サルミアッキをさらに強化することもできます。
出典:Togetterオリジナル

マロニーさんの投稿を見ると「サルミアッキポークステーキ」なるものもある。こちらの味についても聞いてみた。

「サルミアッキポークステーキ」はどんな味でしたか?

ポーク自体が柔らかくて美味しかったです。サルミアッキの風味は控えめであまり気にならなかったです。
味ですが、リコリス(甘草)の香りがかすかにする甘めのソースを使っており、香辛料がまったく入っていない、中華料理みたいな風味でした。
出典:Togetterオリジナル
「サルミアッキポークステーキ」。リコリスの味はお肉に合うのかもしれない(画像はマロニーさんご提供) 出典:Togetterオリジナル

どうやらサルミアッキはキャンディやアイスだけでなく、さまざまな食材に使われているようだ。いくつか紹介してもらった。

サルミアッキを使った食べ物は、他にどんなものがありますか。

サルミアッキはフィンランドの国民的お菓子でして、お菓子にもさまざまな種類があります。
出典:Togetterオリジナル
これ全部、サルミアッキのお菓子。こんなにあるのか 出典:Togetterオリジナル
「サルミアッキビール」というのもあります。
出典:Togetterオリジナル
その他、炭酸水や「サルミアッキ手羽先」というのもあります。
出典:Togetterオリジナル
サルミアッキ味の手羽先という商品なのだとか 出典:Togetterオリジナル
手羽先は、サルミアッキの香りと鶏肉の獣臭さが混じってとても不味かったです。
炭酸水もあります。ずいぶん昔に限定で販売されていたもので、ほのかにサルミアッキの香りがする炭酸水でした。飲んだら、途中で気持ち悪くなりました...。
出典:Togetterオリジナル

思っていた以上にさまざまなお菓子や料理に使われているサルミアッキ。リコリスの味に馴染みのない日本人にとって好みが合うとは言い難いが、なぜこれを食べているのか…と考えると、他国の食文化は本当に興味深いことばかりだ。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。

文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 紫蘇 編集:Togetterオリジナル編集部

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