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肉の旨味とパプリカの甘味を吸ったご飯が絶品!"スペアリブご飯"

  • 2024.6.18

身も心も浮きたつような香りと旨味が楽しめる一品です。豚スペアリブの骨からでる旨味を吸ったご飯は、大人も子供も大好きな味わいです。スペインの豚肉料理を料理研究家の丸山久美さんに教えてもらいました。

肉の旨味とパプリカの甘味を吸ったご飯が絶品!"スペアリブご飯"

■“スペアリブご飯”のつくり方

スペイン南東部、ムルシア地方は、パプリカの名産地。このパプリカと豚スペアリブでつくる名物ご飯は格別だ。肉のだしとパエリアの甘味を吸った米が、どうしようもなく旨い。
使用したのは鋳物鍋だが、実はこれ、平たいパエリア鍋でつくれば、れっきとしたパエリアである。肉やパプリカを炒め、生米を炒めて、温かいサフランスープを加え、炒めておいた肉を戻して、しばらく煮込むだけ。米を洗う必要もなし。スペイン料理はおおらかなのだ。
スペアリブは小さめがおすすめだ。長さ10cm程度が食べやすい。大きいものは、購入した精肉店やスーパーの精肉コーナーで切ってもらうといいだろう。


炊き上がって蓋を開けた瞬間の、なんともいえないよい香りに身も心も浮き立つ。鍋ごと食卓に出せば、歓声が上がること請け合い。


◇材料 (4人分)

豚スペアリブ:約400g(小さめのもの)
赤パプリカ:1個
米:2合
トマトソース:大さじ3
パプリカパウダー:小さじ1
にんにく:2片
サフラン:ひとつまみ
水:2と1/2カップ
オリーブオイル:大さじ1
塩:適量
黒胡椒:適量


(1)サフランを砕く
すり鉢にサフランを入れすりこ木で砕く。鍋に水とサフランを入れ温める。塩小さじ1/2を加える。

サフランを砕く
サフランを砕く

(2)パプリカをカットする
にんにくはみじん切りにする。赤パプリカはへたと種を取り除き、1cm角に切る。

パプリカをカットする
パプリカをカットする

(3)肉を焼く
豚肉に塩、胡椒する。鍋にオリーブオイルを熱し、中火で豚肉の全面をしっかり焼いたら、いったん取り出す。

肉を焼く
肉を焼く

(4)パプリカを加える
肉を取り出したところに、にんにくと赤パプリカを加えてしんなりするまで炒め、トマトソースを加えて、パプリカパウダーをふる。

パプリカを加える
パプリカを加える

(5)米を加える
米を加えて、炒め合わせる。

米を加える
米を加える

(6)サフランを加える
温めておいた①を一気に加える。

サフランを加える
サフランを加える

(7)肉を加える
③を鍋に戻す。

肉を加える
肉を加える

(8)煮る
中火で3分ほど煮込み、蓋をして弱火で12~13分ほど煮る。火を止めて10分蒸らす。

煮る
煮る
完成
完成

――教える人

「丸山久美 料理研究家」

スペイン家庭料理教室「mi mesa」主宰。スペインのマドリードに14年間滞在、その間、現地の料理教室に通いながら、家庭料理を学ぶ。帰国後、スペイン家庭料理を中心にレシピを紹介。著書に『家庭で作れるスペイン料理』(河出書房新社)、『修道院のお菓子 スペイン修道女のレシピ』(扶桑社)など。


※この記事の内容は、『技あり!dancyu豚肉料理』に掲載したものです。

文:風来 青 撮影:尾嶝太

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