1. トップ
  2. 「スター・ウォーズ」新作に「マトリックス」“トリニティ”キャリー=アン・モス登場で話題「さすがのアクション」

「スター・ウォーズ」新作に「マトリックス」“トリニティ”キャリー=アン・モス登場で話題「さすがのアクション」

  • 2024.6.18
  • 92 views
「スター・ウォーズ:アコライト」ジェダイ・マスターのインダーラ(キャリー・アン=モス) ディズニープラスで独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.
「スター・ウォーズ:アコライト」ジェダイ・マスターのインダーラ(キャリー・アン=モス) ディズニープラスで独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.

【写真】さすがのアクション!モス演じるインダーラの戦闘シーン

「スター・ウォーズ」最新オリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」が、本格的なアクション、“考察”不可避なミステリアスな展開で国内外で注目を集めている。同ドラマの初回冒頭でいきなりライトセーバーを手に主人公・メイ(アマンドラ・ステンバーグ)と強烈なアクションを繰り広げるのが、キャリー=アン・モス演じるジェダイ・マスター、インダーラだ。「マトリックス」でトリニティを演じた彼女の出演に、SNSでも「マトリックスのキャリー=アン・モスがジェダイというだけでワクワクする」「さすがのアクション」「めっちゃカッコ良かった」などの声が寄せられ話題に。満を持して「スター・ウォーズ」最新作に参加したハリウッド屈指のアクション・スター、キャリー=アン・モスのキャリアをあらためて振り返る。

初回開始1分半で登場する“ジェダイ・マスター”

これまで実写化されたどの「スター・ウォーズ」作品よりも早い時代であり、映画「スター・ウォーズ/ファントムメナス(エピソード1)」よりも約100年前のジェダイ黄金期を舞台に、「スター・ウォーズ」の世界観に欠かせない“ダークサイド”の勃興を描く「スター・ウォーズ:アコライト」。

その第1話冒頭、開始1分半でインダーラは登場する。にぎわう酒場で覆面姿のフォースの使い手、メイ(この時点ではまだ正体は分からない)にいきなり勝負を仕掛けられ、「ジェダイは丸腰の者を攻撃しない」と冷静に応えるインダーラ。だが、メイが周囲の客たちを無差別に攻撃し始めたのを見て、暴挙をやめさせるべく立ち上がる。

ナイフを振り回すメイに、表情を変えることなく応戦するインダーラ。キレがありつつ重力もしっかり感じさせる、生身のリアリティーあるアクションが、視聴者を否応なく「―アコライト」の世界に没入させていく。

「マトリックス」強く美しいヒロイン・トリニティ役

作品にとって重要な初回導入パートで圧巻アクションを見せるのが、8月に57歳になるモス。30年を超えるキャリアを持つ彼女だが、アクションシーンで見せる動きは50代後半に入るとは思えないほどに若々しくしなやかで、パワフルだ。

1990年頃からモデルとして活動を始め、その後ドラマや映画に進出した彼女の出世作が、1999年の映画「マトリックス」。仮想世界“マトリックス”で生きる主人公が現実世界の救世主となって戦う姿を描き、“史上最高のSF作品”ともいわれた「マトリックス」で、彼女は黒光りするボディースーツ姿で主人公のネオ(キアヌ・リーヴス)と共に戦う強く美しいヒロイン、トリニティを演じた。

東洋の武道のエッセンスや殺陣スキルも取り入れ、アクションシーンをあえてスローモーションで見せることでスピード感を強調する手法で知られる「マトリックス」は、代名詞ともいえるアクションポーズを多数生み出した。キアヌ演じるネオが体を大きく背後にのけぞらせて銃弾を避ける“マトリックス避け”はあまりにも有名だが、トリニティもキックの前に高く垂直にジャンプする“トリニティポーズ”や、片足を伸ばし片足を屈した状態で着地する“トリニティ着地”など、象徴的なポーズでファンを熱狂させた。

ハリウッド屈指のアクション・スターに

「マトリックス」は全世界で4億6000万ドル以上の興行収入を記録する大ヒット。その後、「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」(ともに2003年)、さらには「マトリックス レザレクションズ」(2021年)と、約20年越しに新作が誕生するほどの人気シリーズとなった。そんな大ヒットシリーズで一躍その名を世界に知らしめ、ハリウッド屈指のアクション・スターとなったモスはその後も、ラスベガスを舞台にしたクライムアクション・ドラマシリーズ「VEGAS/ベガス」(2012年ほか)や、スーパーヒーローを廃業して私立探偵を営む主人公の活躍を描くマーベル・シリーズ「ジェシカ・ジョーンズ」(2015年ほか)など人気作に出演してきた。

そんな彼女が「スター・ウォーズ:アコライト」でジェダイ・マスターを演じることになったきっかけも、やはり「マトリックス」シリーズのトリニティだったという。

「―アコライト」のクリエイター、レスリー・ヘッドランド監督は、英エンパイア誌のインタビューでインダーラについて「(『マトリックス』の)トリニティに非常に多くをインスパイアされた」と打ち明けている。「もし『マトリックス』のトリニティがライトセーバーを持ったら?」。そんなハリウッド映画ファンの妄想を実現させたのが、「―アコライト」のインダーラというわけだ。

アマンドラ・ステンバーグ「心臓が止まりそうでした」

冒頭のアクションシーンでインダーラと対峙(たいじ)するメイ役のアマンドラ・ステンバーグも、メイキング動画で「最初に戦う相手がキャリー=アン・モスだと聞いたときは心臓が止まりそうでした」と語っている。なにしろ1999年に「マトリックス」でモスが世界的スターに駆け上がった当時、1998年10月生まれのアマンドラはまだ0歳だったのだから、その驚きも無理はないだろう。

モス自身も「スター・ウォーズ」の世界観の中でのアクションに並々ならぬ熱意で臨んだ。トレーニング期間を含めて3カ月にわたり撮影に没頭したといい、メイキング動画でも「ジェダイを演じられるなんて本当に最高!」「戦闘シーンのトレーニングは格別でした」と語っている。

その熱意のすべてをつぎ込み、「―アコライト」の世界の幕開けを芸術的アクションで飾ったモス。壮大な「スター・ウォーズ」シリーズのはじまりの物語の端緒を開く、彼女のもはや名人芸ともいえるアクションは期待を裏切らないものだ。

「スター・ウォーズ:アコライト」は毎週水曜に最新エピソードをディズニープラスで独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

元記事で読む
の記事をもっとみる