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“熱男”松田宣浩が王貞治監督と飯の席をともにした3日間 忘れられないエピソードのオチが完璧すぎる<ダグアウト!!!>

  • 2024.6.18
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“熱男”松田宣浩が王貞治監督と飯の席をともにした3日間 ※提供画像
“熱男”松田宣浩が王貞治監督と飯の席をともにした3日間 ※提供画像

【動画】“熱男”松田宣浩に捧ぐ、チームメイトからの応援メッセージが熱い

6月11日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストは福岡ソフトバンクホークスで7度の日本一に貢献し、WBCにも2度出場した経歴を持つ松田宣浩。そして芸術的なアーチのホームランや「歌舞伎投げ」でファンを魅了した吉村裕基だ。松田がプロ入り直後、王貞治監督と3日間ご飯をともにしたときに聞いた金言を大事そうに振り返った。

松田が「天才」を自覚した瞬間は“熱男”

質問に○×札で回答する“○×ダグアウト”のコーナー。松田は「現役時代、俺って天才と思った瞬間がある」という質問に、○の札を出した。

18年という長いプロ歴を誇り、40歳までプレーをしていた松田。「野球選手は野球をするのが仕事だ」と語る。そんな松田が“俺って天才”だと思ったのは、「ホームランを打ったあとの“熱男”であったり、ヒーローインタビューの“1・2・3マッチ”とか小ネタが多い」ところだという。これを聞いたMCのますだおかだ・岡田圭右がすかさず「なんやねん」とツッコミを入れて、スタジオは笑いに包まれる。

しかしツッコむだけではなく、「“小ネタ”といいましたけど、パフォーマンスでお客さんを楽しませる松田選手は天才」と松田を讃える岡田。“小ネタ”を初めてやったときのチームメイトや周りのリアクションを聞かれると、松田は「こいつ何しよんや」という感じだったと振り返った。

“小ネタ”は一見おちゃらけているようにもとれてしまう。しかし当時の松田には、「野球選手として、“小ネタ”を続けて広めるためには野球で結果を出すしかない」というプラス方向の責任感が生まれていたと告白する。

「ホームラン1本で“熱男”してても、なんやこいつと言われてしまう」と思った松田は、“熱男”を始めたときのシーズンで35本塁打という記録を樹立。パフォーマンスをやるからには、成績が伴わないといけない。そんな当時を振り返り、「プレッシャーかけながら野球をしていた」と自らを鼓舞していたことを明かした。

「3日間一緒にご飯食べよう」王監督との時間で松田が得たもの

“○×ダグアウト”で続いて飛び出した質問「監督にものすごく怒られたことがある」に、またしても○という答えを出した松田。プロに入りたてのホークス時代、王貞治監督に怒られたことはいまでも覚えているそうだ。

場所は千葉マリンスタジアムの、ロッカー裏のスイングルーム。当時2年目で全然結果を出せていなかったものの、松田はえり足や髭を伸ばしてオシャレに気を使っていた。

いま思えば“若気の至り”だったようだが、そんな松田を試合中、5回が終わったときに王監督が呼び出す。「お前はゆるんどる」「3日間一緒にご飯食べよう」とまさかの誘いを受けることに。

球界のレジェンドから直接呼び出しを受けた松田は、失礼があってはいけないと髭を剃り、髪の毛を黒に染め、短髪にして身支度を整える。そして3日間、千葉の宿舎であるホテルで王監督とご飯を食べたというのだ。

王監督は“人生とは”、“野球とは”など、人として、これから野球人として何が必要かを松田にアドバイスしてくれたという。忘れられるはずもない貴重なエピソードだが、岡田が「特にその3日間で、その言葉というのを1つ挙げるとしたら」と聞かれたところ、「この料理美味しいだろ?」と予想外の言葉が。

フリもオチも完璧なエピソードに、同じく○を掲げていた吉村は「ないですね。そんな、立派な話されたら…」と札を引っ込めるのだった。

パフォーマンスの裏にある努力と責任感

“熱男”、“1・2・3マッチ”といった小ネタで現役時代は多くの野球ファンを魅了してきた松田。一見おちゃらけていたり、勝利を喜んでいるだけに見えるかもしれない。しかし松田は「自分にプレッシャーかけながら野球をしていた」と、ファンに見せないところで自分自身と戦っていたことを明かす。

たった1本のホームランを打って“小ネタ”をしたら、それはただの「お調子者」。ファンの心には響かない。パフォーマンスをするからには成績を残して、応援してくれる人の心を掴む…言うは易いが、なかなか実践できるものではないだろう。そして自分が生んだプレッシャーを原動力に変え、1シーズンに35本ものホームランという結果を残した松田はまさにヒーローだ。

パフォーマンスもあいまって、ヒーローインタビューからは明るく楽しいイメージがあった松田。今回のトークで陽気なキャラクターのなかにある真面目さが垣間見え、一段と株を上げる結果になった。“ペッパーミル”など近年はさまざまなパフォーマンスが目を惹くが、その裏ではプレッシャーと戦う選手の姿があるのかもしれない。同じようにより深い目線で野球を楽しむきっかけとなるエピソードを、今後も期待したい。

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