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“若き天才”imaseが、多忙な日々の中で大事にしていることとは?

  • 2024.6.18

SNS時代を象徴する新世代アーティスト、imaseさん。昨年、『NIGHT DANCER』が韓国を中心に世界各国で大ヒット。昨年末の“レコ大”では「優秀作品賞」を受賞した。

数多くのCMソングを手掛けるゆえ、彼の楽曲は誰もが一度は耳にしたことがあるはずだ。

国内外から熱視線を浴びる、そんな“若き天才”にインタビュー!

多忙を極める彼が大事にしていること、初のアジアツアーへの思い、2024年下半期の目標を語ってくれた。

多忙な日々のリフレッシュ方法は、“美味しいごはん”
imase
東京カレンダー


古き良き伝統を守りつつ、時代とともに進化し続ける銀座。新たなエネルギーが常に生まれるこの街に、J-POP界の新時代を切り開くアーティストimaseさんが、グリーンのシャツが映えるリラックススーツスタイルで現れた。

現在23歳。CM曲やドラマ、映画の主題歌など、ハイスピードで名曲を生み出し続ける彼に取材を行ったのは、初の全国ツアー「imase Tour 2024 “Shiki”」の真っただ中だった。

多忙な日々のリフレッシュ方法を尋ねると、「やはり、美味しいごはん」と微笑む。聞けば最近、“食”への関心が高まっているという。

「昨年3月に、地元・岐阜から東京へと引っ越してきたのですが、ひとりでも気兼ねなく入れるお店を積極的に開拓するようになりました。

お蕎麦、お鮨……少しずつ行きつけも増えてきて、最近はカウンター席のある小料理屋がお気に入りです」

仕事でアジア各国や地方を訪れる機会が増えた昨今は、空いた時間に各地のローカルフードも開拓する。

「去年、音楽フェス出演のために訪れた台湾の高雄で食べた中華料理は、どれも衝撃的な美味しさでした。特に、北京ダック!スタッフさんたちと一緒に、ものすごい量を食べた記憶があります(笑)」

imaseさんのターニングポイントとなったヒット曲『NIGHT DANCER』


imaseさんといえば、2022年にリリースしたダンサブルなナンバー『NIGHT DANCER』が、昨年、韓国をはじめとする世界各国でヒット。

ミュージックビデオの再生回数は1.9億回越えを記録し、韓国で最も権威ある音楽配信サービス「Melon」のTOP100チャートに、J-POPで初めてランクインした。

さらには、同国で年末に開催されたK -POPアワード「MMA(Melon Music Awards)」で、「J-POP Favorite Artist」を受賞する快挙を達成。名実ともに、J-POP界の未来を担うトップランナーへと躍り出た。

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「『NIGHT DANCER』は、まだ岐阜で暮らしていた時、ドライブ中にメロディーが思いついて出来上がった曲なんです。

完成した時に、自分でも手応えはあったのですが、まさかこんなにたくさんの方に聴いていただけるとは想像していなかったです。

BTSのJUNG KOOKさんをはじめ、さまざまな方のおかげでこの曲は世界中の方に知っていただけたと思いますし、活動の場をアジアにも広げることができたので感謝しています。

僕のキャリアにとって重要なターニングポイントになった一曲ですね」

「転換点といえば、メジャーデビュー曲も」と付け加えたimaseさんが、音楽制作を開始したのは、2020年10月。

ピアノもギターもまったくの未経験。独学で作詞作曲を学び、2021年5月からTikTokにショート丈のオリジナル動画を投稿し始めると、またたく間に人気を集める。

そして、2021年12月に、バイラルヒットした『Have a nice day』でメジャーデビューを果たす。

「それまでは、岐阜で家業を手伝いながら制作していたのですが、このタイミングで休職し、音楽活動に専念することを決心しました。不安はまったくなかったですね。

この頃から東京に行く機会が増えたので、そのおかげでいろんな方と出会い、音楽との接点が格段に広がりました。

いま振り返ると、あの時の決断が自分をとりまく環境を大きく変えるきっかけのひとつになったなと感じます」

初のアジアツアーへの意気込み、2024年下半期の目標は?


類まれなるセンスと行動力で、シンデレラストーリーを編んできたimaseさんが、1st Album『凡才』をリリース。地声とファルセットが作り出す、心地良い曲がそろう。

「タイトルには、『ギターも、ピアノも得意ではなかった“凡才”の僕が、試行錯誤して作った曲が、海外でも愛される“盆栽”のようになってほしい』というふたつの意味を込めました。

3年間の集大成であり、自分の名刺代わりになる作品になったと思います」

そう言って満足げな表情を見せた彼は、このアルバムを携えて、6月から初のアジアツアー「imase 1st Asia Tour “Shiki”」を6都市で開催。

imase
東京カレンダー


「昨年、韓国やタイでショーケースを開催した時に、海外の方は、ライブの楽しみ方や盛り上がり方がアグレッシブだなと感じました。

僕と一緒に大きな声で歌って、踊ってくださる方が多かったです。なので、ツアーではそんな皆さんのエネルギーに負けないくらい、盛り上げたいですね」

国内外で華々しい活動を展開する姿は、はたから見ると順風満帆そのもの。

「スランプを経験したことはありますか?」と尋ねると、「もちろんです。というか、ずっとスランプかもしれません(笑)。いつも焦りながら、インプットとアウトプットの日々を送っています」と素直に吐露する。

「最近は、休日が1日あっても制作に費やしているので、オンオフの切り替えがあまりできていない気がします(笑)。休みができたら、沖縄のビーチでゆっくりしたいです」

グローバルヒット曲の誕生以降、彼をとりまく環境は、日々目まぐるしいスピードで変化し続けている。そんな中で、変えたくないことを尋ねると、「睡眠時間」と即答。

「僕は絶対に6〜8時間は寝ないとダメなタイプなので。一気に集中して制作に取り組むことで、睡眠時間は死守しています」

2024年も間もなく下半期に突入。どんな後半戦にしたいか、目標を教えてもらった。

「夏は、『SUMMER SONIC 2024』や、韓国で開催される『Weverse Con Festival』など、たくさんの音楽フェスに出演しますし、秋には初めてのホールツアーも行います。

今年は去年に比べて、公演数がかなり増えるので、体力作りや健康管理を徹底して良いライブを届けることが目標です。

制作面では、以前、海外で公演をした際に、歌謡曲のようなメロディーの日本語曲でも海外の方に聴いていただけるということを確信することができました。

だから、今後もこれまで通り、日本語の良さをいかした曲を作っていきたいと思っています」

冒頭、店の前でのカットを撮影した際、imaseさんは、彼の楽曲にも漂う軽やかさや、自由さを感じる伸びやかなポーズを次々と繰り出した。その姿に、その場にいた誰もが、期待をふくらませずにはいられなかった。

今を輝くこの若き天才は、これからもジャンル、国境、あらゆるボーダーをさらりと乗り越え、多くの人の心を揺るがす音楽を世界へと届けていくのだろうと。

■プロフィール
imase 2000年生まれ、岐阜県出身。2021年12月に『Have a nice day』でメジャーデビューして以降、数多くのCMソングやドラマ主題歌を手掛ける。2022年に発表した『NIGHT DANCER』は世界各国でバイラルヒットし自身を代表する曲に。1st Album『凡才』が好評発売中。

■衣装
ジャケット¥88,000、パンツ¥48,400〈ともにチノ/モールド TEL:03-6805-1449〉、シャツ¥22,000〈J. プレス/J. プレス & サンズ 青山 TEL:03-6805-0315〉、シューズ¥119,900〈セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス TEL:0570-016600〉、ブレスレット¥34,100、リング(右手)¥44,000〈ともにマリハ/マリハ TEL:03-6459-2572〉


▶このほか:MAZZEL・KAIRYU&NAOYA&RANが語った、“最近色っぽいと思うメンバー”とは?



東京カレンダー最新号では、imaseさんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、“初めての銀座”での思い出とは?

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