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創業家のストーリーを香りで紡ぐ。フェンディが初のフレグランスコレクションを発表

  • 2024.6.17
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ラグジュアリーブランド フェンディFENDI)は、来たる2025年の創業100周年のアニバーサリーイヤーを控え、メゾンの精神とフィロソフィーを投影したオーデパルファンのフレグランスコレクションを2024年6月20日(木)より、一部の直営店とオンラインで発売する。

肌の近くで漂いながら薫るオーデパルファンは、私的な側面に寄り添う、まったく新しい表現方法との考えによりクリエイト。7つのエクスクルーシブなフレグランスがメゾンの長い物語をたどり、その価値を体現し得る、個性豊かな家族の世界へと導く。

この香りの物語は、創業者であるアデーレ・カーサグランデとその夫、エドアルド・フェンディが、ローマにファーとレザーグッズの工房を開いた1925年に始まる。固い絆で結ばれた 家族を通じて、母系制やその強さ、人々にインスピレーションを与えながら得ても来た、女性たちの物語だ。その綿々と続くファミリーストーリーは、パワフルに描いて具現化。ひとたび鼻を通せば、貴重で情熱的な香りが心を捉え、パフューマリーの輝く未来の輪郭を想像させるだろう。

今回発表する7つのは、7つの個性と7つの象徴的な場所が紡ぐ物語。その家族のように一体となったつの香りに、フェンディとその主人公たちとの深い絆を投影した。化身と言える、一家を物語るフレグランスは、固い絆で結ばれたファミリーの一人ひとりの個性を光らせながら、それぞれの思い出をパフュームで表現した。

化身とも言える、一家を物語るフレグランスは7種で構成。固い絆で結ばれた家族の、それぞれに光る個性がインスピレーション源だ。2020年に最優秀パフューマーに選ばれたカンタン・ビッシュ 、ファニー・バル、 そして気鋭のアンヌ・フリポの 3人から成る、世界的に知られるマスターパフューマーのグループが鮮やかな香りで蘇らせる。

メゾンの創業者であるアデーレ・カーサグランデは「カーサグランデ(Casa Grande)」(=大きな家)と母系制を感じさせ、アデーレの娘、アンナ・フェンディを表現するのは「ドルチェ バーチョ(Dolce Bacio)」(=甘美なくちづけ)の香り。

フェンディ家3代目のシルヴィア・フェンディは口癖のように「ペルケノ(Perché No)」(=どうしてだめなの?)と繰り返し不可能などないことを示し、アイコニックな「バゲット(La Baguette)」および「ピーカブー(Peekaboo)」バッグを生み出した。そのシルヴィアの次女のレオネッタ・ルチアーノ・フェンディは溶々とした人柄を思わせる、自然な挨拶「チャオアモーレ(Ciao Amore)」 (こんにちは、愛する人)を好んだ。シルヴィアの長女、フェンディ家4代目としてジュエリー アーティスティック ディレクターとしてメゾンに参画するデルフィナ・デレトレズ・フェンディを体現するのは「センプレミーオ(Sempre Mio)」(いつもわたしのもの)。

シンプルで洗練のシグネチャーバッグ「ラバゲット(La Baguette)」と出合ったデルフィナの幼い双子のタツィオ、ダルド・ヴァセラーリ・デレトレズ・フェンディ、それからカール・ラガーフェルドの後継者でもあるイギリス人デザイナーのキム・ジョーンズのクリエーションは幼少の頃に過ごした「プリマテッラ(Prima Terra)」(ゆかりの地)が原風景だ。

本コレクションの調香を手がけたのは、カンタン・ビッシュ、ファニー・バル 、アンヌ・フリポといった世界的マスターパフューマーの3人。香りを言語に綴る新たな7つのストーリーに、メゾンの卓越性を表現するフレグランスで感じて。

〈左から〉プリマ テッラ、チャオ アモーレ、ペルケ ノ、センプレ ミオ、ラ バゲット、ドルチェ バーチョ、カサ グランデ 各100ml 各¥49,500(2024年6月20日より一部の フェンディ直営店およびフェンディ公式オンラインストアにて発売)
Generated image〈左から〉プリマ テッラ、チャオ アモーレ、ペルケ ノ、センプレ ミオ、ラ バゲット、ドルチェ バーチョ、カサ グランデ 各100ml 各¥49,500(2024年6月20日より一部の フェンディ直営店およびフェンディ公式オンラインストアにて発売)

7つの香りが描く、コンポジション

ペルケ ノ(Perché No):

自然な成分の組み合わせることでシンプルさ、鉱物質、本質主義を象るフレグランスに仕上げた。 ピンクペッパーコーンをアクセントにスパイシーに香る。そのトップからエキゾチックな雰囲気を感じさせるサンダルウッドを覗かせる。ウッディーなファセットにある、爽やかでスパイシーなトーンで、 ムスクとウッドの生むニュアンスを包み込む。

バゲット(La Baguette):

シンプリシティと温かさを感じさせる香りは、象徴的なバゲットを称えてクリエート。イタリア香水を象徴するアイリスがパウダリーに香る、センシュアルで上品な序章。感性的なベルベットのようなレザーの官能性 が混ざり合いながら、エピローグへ。中毒性のあるバニラビーンズが趣きのある香りを残すグルマンは、レザーやスパイシーなバニラのニュアンス。

ドルチェ バーチョ(Dolce Bacio):

極めて洗練された香りを表現するために、リッチな花の香りをリッチに組み合わせた、洗練の一滴。 ベルベットのように香るパワフルなローズに 溶け出すアプリコットネクター。そのディレッタンティズムにも似た香りは、土っぽさを感じさせるパチョリを加えることで、甘美で豊かな表情を描く。ベルベットとは違う、ジューシーなトーンを持たせた豊かなフローラル。

プリマ テッラ(Prima Terra):

思い出深い、共和国のボツワナの豊かな自然を香りで表現。さわやかに芳香するマンダリンのトップに 、ローズマリーのフレッシュさを付す。ラストは、アーシーなオークモス をパワフルに響かせるシトラス ノート。爽やかでありながらもパワフルな芳香は、野生の土のような印象を付与。その香りの持つ色彩は、静けさの中でも微かに、しかし確かに聞こえる音のよう。

センプレ ミオ(Sempre Mio):

100年以上続く杉とオレンジブロッサムが出会う場所である、ウリカ渓谷に庭園が浮かび上がる。その美しい自然の要素の組み合わせた、芳醇な香りは ベルガモットやインテグラーレ をブレンド。フレッシュでありながら甘やかなトップに、流れ出すように香るオレンジフラワーアブソリュート 。ラストのアトラス杉がパワフルに響かせるウッディ ノートに、眩しいほどの明るさを秘める。

チャオ アモーレ(Ciao Amore):

夏と太陽の表現に新たな解釈で生み出した香りは、オレンジブロッサム・アブソリュートから始まる。 そのフレッシュなプロローグに、イチジクの葉のみずみずしいベールをかける。 柔らかなトンカビーン・アブソリュートをラストに 、クリーミーで暖かみのあるニュアンスを付与。クリーミーで温かな、官能的なフレッシュフローラルノートを、内に秘めた情熱を持った人たちに捧ぐ。

カサ グランデ(Casa Grande):

ブランドの核の一つ、マスター・オブ・マテリアルを司るレザーが着想源。稀少な香料を組み合わせたコンポジションは、まずはチェリーリキュールが大胆に香るウード ノート。ハートノートのインセンスオイルに続くベースは、アイコニックなレザーをセレクトした。琥珀色の色付けながらアーモンドのような円みを与えた香りに、 チェリー リキュールや燻された木を想像する。

問い合わせ先/フェンディ ジャパン 0120-001-829

www.fendi.com

Text: Akira Watanabe

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