可愛い娘×可愛い猫に興奮が止まらない！ 愛猫との毎日をハイテンションで綴った猫ラブエッセイ

親バカっぷりが話題を呼んだ子育てエッセイ『娘が可愛すぎるんじゃ～！』の著者・きくまきさんが新たに描く、愛猫を愛でるハイテンションな毎日を綴った『タレ目猫そむが可愛すぎるんじゃ～！』（きくまき/KADOKAWA）。

きくまきさん家族と愛猫「そむ」との毎日が描かれた本作は、そむの可愛らしさだけでなく家族愛まで感じられる贅沢な猫ラブエッセイとなっている。

常日頃から「猫を飼いたい！」という願望を抱いていたきくまきさんの夫は、親猫と離れてしまった茶トラ猫の仔猫「そむ」と出会う。

弱りきっていたそむをすぐに自宅へ連れ帰り、きくまき家の正式な家族として迎え入れることに。こうして、そむときくまきさん家族のにぎやかな毎日がはじまった。

タイトルにもなっている「タレ目」はそむのチャームポイントのひとつ。そむの瞳は獲物を前にすると、ぽよんとさがったタレ目になる。そのあまりの可愛らしさにめろめろになったきくまきさんがそむのマンガをSNSに投稿したところ、大反響！ こうして「タレ目猫そむ」はエッセイまで発売される人気猫となった。

本作ではそむを家族の一員として迎え入れてからの様子と、新しい家族「ムスメチャン」の誕生で変化していく毎日を中心に、きくまきさん家族がそむへの愛情を大爆発させる様子がハイテンションに描かれている。

とくに、後から生まれたムスメチャンをそむが無条件で受け入れ、きくまきさんたちと共に成長を見守っていくエピソードの数々は愛おしさが満載だ。

ムスメチャンから理不尽な対応をうけても根気強く付き合ったり、じっと堪えたり。そんなお兄ちゃんな対応をしたかと思えば、いままでと変わらず自由気ままにふるまうこともあるそむの様子が、おもしろおかしい。

きくまきさん自身も、可愛い娘と可愛いそむの組み合わせに興奮を抑えきれなかったようで、子煩悩で猫煩悩な様子がしっかりと記録されている。

そんなそむの様子にめろめろなのは、きくまきさん家族だけではない。

そむの可愛らしさに心を奪われ、かつての家族やペットとの思い出を懐かしむ人。そむのタレ目顔に癒される人。エッセイで大笑いして元気をチャージしている人など、健気で気ままなそむの様子は多くの読者のハートを鷲掴んでいるようだ。

さらに猫を飼う人々からは、そむの性格の良さも評判になっている。

そむと出会ったことで幸せな毎日をすごしているきくまきさん家族。しかし動物と暮らすことは必ずしもハッピーな出来事ばかりではない。

出産を前にしたきくまきさんは、生まれてくる娘がもしも猫アレルギーだったら、と心配に。

「妊娠中の私とそむ」では、猫との日常エッセイという枠にとどまらず、動物と暮らすとはどういうことか、家族が増えるとはどういうことかを、きくまきさんの体験を通して紹介していく。

動物と共に生きること。そのためにわたしたち飼い主ができることはなんなのか。生まれてくる娘と同じように、大切な家族の一員であるそむを思う夫婦の葛藤は、猫と暮らす人だけでなく多くの読者がほろっとさせられるはずだ。

文＝ネゴト/ あまみん