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NCTドヨン「私を愛さないXに」、ソ・ジフン「青春ブロッサム」も…話題作続々の“韓国配信ドラマ”が熱い

  • 2024.6.17
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NCTドヨンが親友に片想いする姿がもどかしい…「私を愛さないXに」 (C) CJ ENM Co., Ltd, all rights reserved.
NCTドヨンが親友に片想いする姿がもどかしい…「私を愛さないXに」 (C) CJ ENM Co., Ltd, all rights reserved.

【写真】ソ・ジュヨンの方にもたれ掛かるソ・ジフンの横顔が尊い…

NCTのドヨンが主演を務める韓国発の青春ラブロマンス「私を愛さないXに」(2022年)が日本でも7月10日(水)から、CS放送「女性チャンネル♪LaLa TV」にて放送される(毎週月-金夜10:00-10:45、CSベーシック初放送)。韓国ではほかにも、勢いあるキャストがそろったフレッシュな作品が続々と誕生している。仕掛けているのは、TVINGやWavveといった韓国に本社を置く配信プラットフォームだ。

日本でも人気のNCTドヨンが主演を務める注目作

「私を愛さないXに」は、ドヨンと「酒飲みな都会の女たち」(2021年)のハン・ジヒョによるキャンパス・ラブストーリー。恋愛経験ゼロで自尊心も自己愛もない作詞家志望の大学生ソ・ヒス(ジヒョ)はある日、恋の叶う不思議なノートを手に入れる。ノートの秘密を知っているのは、ヒスの親友チョン・シホ(ドヨン)だけ。ヒスに密かに想いを寄せるシホは、期間限定で意味のない恋愛を繰り返すヒスをたしなめ続ける――。6月下旬には初の単独日本公演「2024 DOYOUNG CONCERT [Dear Youth,] in JAPAN」を控えるドヨンの爽やかな演技に胸キュン必至の青春ロマンスだ。

フレッシュな新進スターが出演することで話題の作品はほかにも。「女性チャンネル♪LaLa TV」で6月18日(火)から放送される「青春ブロッサム」(毎週月-金夜10:00-10:45)は、韓国で爆発的な人気を誇るWEB漫画の実写化。注目の実力派若手女優ソ・ジュヨンと、BTSのアルバム「花様年華」を基にした二次創作ドラマ「BEGINS≠YOUTH」でも話題を集めるソ・ジフンによる青春ストーリー。

「青春ブロッサム」場面写真 (C) PLAYLIST. All rights reserved.
「青春ブロッサム」場面写真 (C) PLAYLIST. All rights reserved.

母校へ教育実習に行くことになったソマン(ジュヨン)と、彼女の高校時代の記憶の中に生きるハミン(ジフン)の青春の日々が描かれるのだが、2人のほかにも同作にはソマンの教え子の高校生役でPRODUCE X 101出身のキム・ミンギュ、IZ*ONE出身のカン・ヘウォンらが出演し、フレッシュな魅力を振りまいている。

同チャンネルで6月上旬に放送された「弱いヒーロー Class1」(2022年)も、元Wanna Oneのパク・ジフン、ドラマ「二十五、二十一」のチェ・ヒョヌクが共演した話題作。原作は、さまざまな言語に翻訳され世界中にファンを持つ大ヒットWEB漫画。主演のジフンはこの作品で「青龍シリーズ賞2023」最優秀新人賞を獲得するなど高い評価を受け、すでにシーズン2の制作も決定している。

3人の少年の絆が尊い「弱いヒーローClass1」メインビジュアル (C) Content Wavve Corp.
3人の少年の絆が尊い「弱いヒーローClass1」メインビジュアル (C) Content Wavve Corp.

「ムービング」「寄生獣」…勢い増すOTTオリジナルドラマ

若手スターを積極的に起用し、勢いある青春ドラマが続々と誕生している韓国ドラマ界。その背景には、競争が激化するOTT(Over-The-Top)プラットフォームの存在がある。

OTTとは、インターネットを通じてコンテンツを提供するサービスのこと。韓国では従来、地上波3チャンネル(KBS、MBC、SBS)のほか、「愛の不時着」(2019年)・「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(2016年)などのtvN、「財閥家の末息子」(2022年)・「ドクタースランプ」(2024年)のJTBCといったケーブルテレビ局がオリジナルドラマを制作・放送してきたが、近年ではそれらに加え、OTTプラットフォーム自体が手掛けるオリジナルドラマが存在感を増している。

「私を愛さないXに」場面写真 (C) CJ ENM Co., Ltd, all rights reserved.
「私を愛さないXに」場面写真 (C) CJ ENM Co., Ltd, all rights reserved.

草分け的存在と言えるのが、アメリカに本社を置くNetflix。2016年に韓国に進出後、「キングダム」シリーズ(2019年)や「イカゲーム」(2021年)などのオリジナル作品をヒットさせてきた。最近も、菅田将暉の出演で話題になった「寄生獣-ザ・グレイ-」(2024年4月配信開始)など、注目作は多い。

同じくアメリカ発のDisney+(ディズニープラス)もここ数年、韓国オリジナルドラマ制作に力を入れている。直近では、人気俳優を多数そろえた超大作「ムービング」(2023年)が大ヒット。“韓国のゴールデングローブ賞”と言われる「第60回百想芸術大賞」大賞を受賞した。

激しい競争の中で独自コンテンツを生み出す韓国国産OTT

さらに韓国では今、こうした海外OTTに加え、韓国国産OTTサービスが制作したオリジナルドラマも熱い注目を集めている。

現時点で韓国国内最大級の国産OTTは、映画「パラサイト-半地下の家族-」(2019年)の制作で知られるCJ ENMグループ系列のTVING(ティービング)だ。ヒット作を連発する制作会社・スタジオドラゴンとパートナーシップを結び、「ユミの細胞たち」シリーズ(2021年)など話題のオリジナルドラマを制作・配信している。前述の「私を愛さないXに」もTVINGのオリジナル作品だ。

一方、「青春ブロッサム」や「弱いヒーロー Class1」を制作したWavve(ウェーブ)は、海外OTT勢の進出に対抗すべく2019年に地上波3局と通信会社SKテレコムの動画配信サービスがひとつになって生まれたOTT。豊富な資金力を背景に人気スターを起用した作品づくりを進める海外OTTに対し、TVINGやWavveは主にフレッシュなキャスティング、時機をとらえた人気WEB漫画の映像化など、若者をターゲットにした作品で存在感を見せている。

このほか、WATCHA(ワッチャ)やCoupang Play(クーパンプレイ)といった韓国発のOTTがオリジナルドラマを制作・配信している。コロナ禍でユーザーが自宅で過ごす時間が増えたことも追い風となって、2020年以降急激に存在感を強めてきた韓国の国産OTTだが、最近では、TVINGとWavveが合併を検討していると報じられるなど、再編も進んでいる様子。合併すればそれだけ資金力もアップし、作品制作にも大きなメリットが生まれる。世界から熱い注目を浴びる韓国ドラマ界の中でも、激しい競争に晒されるOTTのオリジナルコンテンツは、今後ますます充実していきそうだ。

◆文=酒寄美智子

「私を愛さないXに」メインビジュアル (C) CJ ENM Co., Ltd, all rights reserved.
「私を愛さないXに」メインビジュアル (C) CJ ENM Co., Ltd, all rights reserved.
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