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メルボルンのアートシーンを彩る クリエイターのアトリエを訪ねて「スペースクラフト・スタジオ」

  • 2024.6.17
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炭や古いレンガを使ったエコロジカルな創作

◆SPACECRAFT STUDIO(スペースクラフト・スタジオ)

Stewart Russell(スチュワート・ラッセル)さん。

Stewart Russell(スチュワート・ラッセル)

スコットランド出身。美術大学卒業後にスリランカでテキスタイルデザイナーのもとで経験を積む。その後、ロンドンで6年間創作活動を行い2000年にメルボルンに移住し「スペースクラフト・スタジオ」を立ち上げる。

シルクスクリーンを丁寧にチェックしている。「10代の時、レコードジャケットのデザインを見てアートに目覚めた」というラッセル氏。

シルクスクリーンプリントを用いた作品を手がけるスチュワート・ラッセル氏は、個人宅を飾るアートワークから、美術館や大学などのパブリックスペースまで、幅広いクリエイションで活躍しているアーティスト。

彼のアトリエ兼ショップ「スペースクラフト・スタジオ」が、メルボルン中心部から車で約15分のマリバーノン川近くにある。

オリジナルの顔料で染色。

レンガ倉庫をリノベーションしたアトリエには、7メートルもの長さのある印刷用テーブルが2台。

この上にキャンバス地を張りモチーフを投影したスクリーンを乗せ、顔料で色付けしていく。この顔料が大事な要素でほとんどが手作りだという。

作品はオーダーメイドでき日本への発送も行っている。

木を集めて燃やした炭、廃墟の建物のレンガ、廃材といったエコロジカルな素材を用いた制作スタイルを追求している。

スクリーンに投影するモチーフは植物やグラフィカルなパターンなど様々。

“アートを着る”ように楽しめるTシャツ 各75ドル~。

アトリエでは多彩なアートワークを見ることができ、2階のショップでは作品をハンドプリントしたTシャツの他、クッションカバーなどのテキスタイルアイテムを販売。

暮らしの中でアートを楽しんでほしいとの思いがあった。「僕はスコットランド出身でロンドンにも住んでいましたが、メルボルンの人たちは、アートへの関心が高く、絵などを家に飾ることが多い。

パッチワークのベッドカバー(クイーンサイズ)1,200ドル。

購入することでアーティストをサポートしようという気風がある気がします」とラッセル氏。クリエイター同士の繋がりも深く、お互い助け合ってアートシーンを盛り上げようという一体感があるという。

いい循環がこの街には巡っている。

共同設立者でパートナーのドナ・オブライエン氏がショップを担当。

SPACECRAFT STUDIO(スペースクラフト・スタジオ)

所在地 7/ 107-109 Whitehall Street, Footscray
電話番号 03 9486 0718
営業時間 10:00~17:00(土曜 10:00~16:00)
定休日 日・月曜
https://www.spacecraftmelbourne.com/
※日本からの問い合わせはHACHIGO(project@hachigo.com.au)へ

文=梅崎奈津子
撮影=橋本 篤
コーディネート=池谷仁美

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