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クレジットカード…支払い滞納するとどうなる?FPが分かりやすく解説! 「最悪の事態」に陥らないために

  • 2024.6.16
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FPが警告「社会的信用を失うことに」

クレジットカードの支払いを滞納し続けると?FPが解説
クレジットカードの支払いを滞納し続けると?FPが解説

キャッシュレスで買い物ができるうえに、ポイント還元も魅力的なクレジットカード。しかし、うっかり支払いを延滞してしまうと、どうなるかをご存じでしょうか。クレジットカードは「クレジット=信用」によって成立する支払い方法なので、延滞すると信用情報を損なう恐れがあります。

本記事ではファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つ筆者が、クレジットカードの支払いを延滞したらどうなるのかと滞納した際の対処法、そして支払いを遅らせないための対策を解説します。

滞納するとどんなことが起きるのか

クレジットカードは支払い日から1日でも遅れたら延滞となり、カード会社にもよりますが日数によって次のことが起こります。

◇1日~数日:延滞1日目からペナルティーとして遅延損害金が発生し、利用額に上乗せして支払わなければなりません。加えて対象のクレジットカードが停止され、利用できなくなります。

◇数日~1か月:クレジットカード会社から電話や郵便で、支払いの督促(とくそく)が来るようになります。

◇2~3か月:このあたりでクレジットカードが強制的に解約され、利用額も一括での支払いを求められます。さらに信用情報機関(CIC、JICC、KSC)に延滞の記録が残ります。いわゆる信用情報に傷が付いた状態です。記録は5年間保管され、期間中は次のことが不利になります。

・住宅、自動車などのローン契約・新規クレジットカードの作成

◇3か月~:さらに支払いが滞ると、クレジットカード会社による訴訟に発展します。裁判で敗訴が確定しても支払わなければ、最終的に財産を差し押さえられてしまいます。

このようにカードの支払いが遅れると、社会的な信用を失う事態になりかねません。

「過去の延滞で信用情報に傷がついていないか心配」という人は、有料ですがCICに問い合わせると信用情報の開示請求が可能です。

もしも支払いが遅れてしまったら?

クレジットカード払いは“借金”。支払えなければ信用情報を損なう
クレジットカード払いは“借金”。支払えなければ信用情報を損なう

支払いの遅れに気付いたら、なるべく早い段階でクレジットカード会社に連絡しましょう。

すぐに支払えるなら「◯月◯日までに遅延損害金を含めた〇〇円を、〇〇銀行に振り込んでください」などの対応を教えてもらえます。

支払いの遅れによって発生する遅延損害金は、次のように計算されます。

「返済が遅れている金額 × 遅延損害金利率 ÷ 365日 × 延滞日数」

クレジットカードのショッピング枠では、遅延損害金の上限利率は年率14.6%と定められています。

例えば20万円の返済が遅れていて、遅延損害金利率が年率14.6%だとしましょう。日数によって、遅延損害金の額は次のようになります。

延滞7日:560円延滞30日:2400円延滞60日:4800円

遅延損害金は、返済が早ければ比較的少ない金額で済みます。金額が大きくなってしまう前に、早めに対応しましょう。

すぐに支払えない場合も、カード会社に連絡して返済の意思を示す必要があります。正直に事情を話して相談すれば、支払いを延期してもらえる可能性もあるからです。

「怖いから」「面倒くさいから」といって放置してしまうのはNG。どうしても自分の手に負えないときは、貸金業相談・紛争解決センターや弁護士に相談するのも一つの手段です。

支払いを遅らせないための対策とは

あなたの大切な信用情報を守るためにも、クレジットカードの支払い期日は必ず守りましょう。

支払いを遅らせないためには、次の3つの対策があります。

・給料の受取口座をカードの引き落とし口座に設定する・クレジットカード・家計簿アプリで利用額を確認する・クレジットカードの利用限度額を引き下げる

給料の受取口座をクレジットカードの引き落とし口座にしておけば、残高不足による延滞の可能性を低くできます。

加えてクレジットカードのアプリや家計簿アプリで、こまめに支払い額をチェックするようにしましょう。これらのアプリには支払期日が近付くと通知で知らせてくれる機能があり、うっかり忘れを防いでくれます。

どうしてもカードを使い過ぎてしまう人は、次の方法がおすすめです。

・無理なく支払いできる額までカードの利用限度額を引き下げる・クレジットカードの使用をやめて現金払いに切り替える

不便に感じるかもしれませんが、信用情報に傷が付くリスクをかなり低くできます。

クレジットカードは便利な半面、きちんと管理しないと社会的な信用を失う恐れもあります。延滞のリスクを知って、上手に活用していきましょう。

(奏かえで)

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