1. トップ
  2. 桃井かおり主演「女検事 霞 夕子」シリーズや内藤剛志主演「迂回路」など、「火曜サスペンス劇場」配信作を一挙紹介

桃井かおり主演「女検事 霞 夕子」シリーズや内藤剛志主演「迂回路」など、「火曜サスペンス劇場」配信作を一挙紹介

  • 2024.6.15
  • 27 views
「女検事 霞 夕子」シリーズ「青い指」より (C)ユニオン映画
「女検事 霞 夕子」シリーズ「青い指」より (C)ユニオン映画

【写真】内藤剛志“佐倉”に対してファイティングポーズをとる布施博“嶋田”

「松本清張シリーズ」や「浅見光彦ミステリー」など伝説的なサスペンス作品が揃い、1981年~2005年の長きにわたり放送されてきた「火曜サスペンス劇場」(日本テレビ系)。“火サス”の愛称で知られ、今なおコアなファンに愛され続ける「火曜サスペンス劇場」作品は、現在動画配信サービス・Huluにて見放題配信中。本記事では、Huluで配信中の作品に加え、今後配信予定の作品のあらすじや見どころを紹介していく。

川崎市で発生した強盗事件を捜査する「十字路」

印象的なオープニングテーマ曲が懐かしさを覚える「火曜サスペンス劇場」は、船越英一郎や片平なぎさなどの名優が出演し、平均視聴率18%と高水準をキープしていた人気シリーズだ。

約24年間にわたって数多くのサスペンスドラマを放送してきたが、中でも5月16日にHuluで配信がスタートした「十字路」「分岐点」「迂回路」の3タイトルは、いずれも内藤剛志が男らしい刑事役を演じた作品として知られている。

「十字路」では、川崎市で3人組による現金輸送車襲撃事件が発生し、刑事の佐倉(内藤剛志)は前科ありの元ボクサー・嶋田(布施博)を犯人と見て捜査する。しかし犯人の乗る逃走車から別の容疑者が浮上し、嶋田は遺体で発見される。佐倉は苦しい立場に追い込まれるが、かつて服役中の嶋田の妻・みどり(南果歩)と嶋田の小競り合いを目撃しており、“嶋田犯人説”を唱え続ける――。

「分岐点」では、川崎市内で発生した現金強盗事件の現場の遺留指紋から、2人組の犯人が浮上する。そのうち1人は3年前に相模原で起きた3人組による現金輸送車襲撃事件の関係者だと判明し、犯人の1人・永澤(西川忠志)の事故死を目撃した川崎東署の工藤(内藤剛志)が事件を担当することに。そして、工藤が襲撃の様子が映っている防犯ビデオを見ていたところ、自身と父親を捨てて家を出た母・降矢(吉行和子)が映っていることに気付き――。

お互いの“誇り”を貫く、熱い刑事たちの物語が描かれる「迂回路」

「迂回路」では、刑事の海堂(内藤剛志)が新橋で起きた宝石窃盗事件を捜査中、定年退職済みの先輩刑事・樋口(夏八木勲)と再会し、彼も密かにこの事件を追っていることを知る。樋口の娘・栞(斉藤慶子)はかつて海堂の婚約者だったが、樋口が警察の内部情報を暴力団に売り渡していると知り、海堂から別れを告げていたのだ。そしてその栞が、渋谷で起きた殺人事件の容疑者になっていることが判明し――。

そんな本作では、“刑事の誇り”にフォーカスを当てた部分が見どころの一つだ。樋口が現役時代に不正を働いた際、海堂は「“刑事の誇りを持て”と教えてくれたのになぜだ」と樋口に殴りかかりながら責め立てるのだが、物語が進むにつれて、実は樋口は複雑な事情を抱えていることを知る。

しかし海堂はその事実を知らぬまま樋口を恨むことで自らの信念を突き通し、また樋口も自ら選択した道を最後まで歩こうとする…。お互い刑事としての“強い誇り”がぶつかり合う様子は、何とももどかしく、切ない気持ちにさせられる。

黒木瞳や柴田恭兵が出演する“火サス”2作品

Huluでは、5月30日より「深夜の法廷」「二通の手紙」の2作品の配信もスタート。

「深夜の法廷」では、主婦の香江(黒木瞳)が綿密な計画のもと、教師である夫・洋平(内藤剛志)の不倫相手の女性を殺害。犯人として逮捕された洋平は精神に異常をきたして入院した挙句、“禁治産者”を宣言され、香江は洋平の父親から離婚届と3000万円の慰謝料を受け取る。しかし、香江のこの綿密な計画を見破る者が現れ――。

「二通の手紙」では、建築士の伊織(柴田恭兵)の当時5歳だった長男が誘拐、殺害された事件から15年を迎え、時効の日を迎えていた。伊織は妻と娘、娘の婚約者とともに墓参りをするが、その2日後に伊織のもとに衝撃的な内容の手紙が届く――。

「女検事 霞 夕子」シリーズも一挙配信

6月10日からは「火曜サスペンス劇場」の中でも人気の「女検事 霞 夕子」シリーズ7作品が配信され、7月には「新・女検事 霞 夕子」シリーズの10作品が配信予定となっている。

「女検事 霞 夕子」シリーズは1985年から桃井かおり主演で放送され、1994年からは鷲尾いさ子主演で「新・女検事 霞 夕子シリーズ」として再スタートを切り、20作品を放送。2003年からは床嶋佳子主演で5作品放送された。東京地検の新任検事・霞夕子を通じて様々な事件が展開される、夏樹静子原作のドラマ化作品だ。

Huluでは「女検事 霞 夕子」シリーズとして、「青い指」「闇の演出」「ペルソナ・ノン・グラータ」「罪深き血」「乗り遅れた女」「輸血のゆくえ」「雨に濡れた遺書」の7作品を配信中。また「新・女検事 霞 夕子シリーズ」では、7月2日(火)に「捨てられた女」「幻想家族」を、7月9日(火)に「花を捨てる女」「俯く女」を、7月16日(火)に「二粒の火」「遺産相続」「執念」「家族写真」を、7月23日(火)に「早朝の手紙」「知らなかった」をそれぞれ配信する。

中でも、鷲尾が主演を務める「知らなかった」は、とある夫婦のそれぞれ“知らなかった想い”が徐々に明かされるストーリー展開となっており、単なるサスペンス要素だけでなく、素直になれないもどかしさなど、人間のリアルな心情部分も表現した作品に仕上がっている。特に、物語終盤で明かされる“切ない真実”には、思わず心が動かされるだろう。

元記事で読む
の記事をもっとみる