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目黒通りの新イタリアン、グロッラで郷土料理に舌鼓。

  • 2024.6.15

フィガロワインクラブのフレンズが推薦するレストラン、ビストロ、ワインバーをご紹介!グルメ担当まりモグが案内するのは、この5月にオープンしたばかりのイタリアづくめの一軒。

日本ではレア?北イタリアの郷土料理に出合える場所。|Grolla(グロッラ)|学芸大学

家具店散策が楽しい目黒通りは、実はおいしい店の宝庫。それも、ビストロやイタリアンなどワイン自慢の店が多々。この通りに誕生したのが、3階建てのレストラン、グロッラだ。1階はキッチンを目前にしたカウンター席、2階と3階はテーブル席なので、おひとりさまでもグループでもウエルカム。

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学芸大学駅から徒歩15分。エントランスを入るとカウンター席が広がる。

メニューは「アニョロッティ インブロード」や「トリノ風カツレツ」など、あまり聞きなれない名前が並ぶ。これらは北イタリア、ピエモンテ州などで定番の料理。南北に長いイタリアは郷土料理も村々で異なるが、ピエモンテ州は特に独特。酪農が盛んなこと、さらにフランスに隣接している地理的な要因からも、バターや生クリームを使った料理が多いことで知られている。まりモグ自身、2019年に「しあわせになるイタリア旅。」特集でピエモンテを回った時、骨太でありながら出汁や旨味が利いたその深い味にハマった記憶が。

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ピエモンテといえばコレ!旨味たっぷりの出汁に浮かべた肉詰めパスタ「アニョロッティ インブロード」¥2,500

オーナーシェフの桐山淑雅は、都内のイタリア料理店で研鑽を積んだ後、ピエモンテ州やトスカーナ州へ渡り、イタリアの家庭料理、いわばマンマの味も体験してきた人物。黒コショウが利いた牛肉の煮込み料理「ペポーゾ」はトスカーナの郷土料理で、シェフの自信作でもある。

黒コショウにひと晩漬け込んだ後、赤ワインで煮込んだ「ペポーゾ」¥2,900。ワインとの相性は言わずもがな。

ピエモンテの大定番、牛のタルタルをシェフがアレンジしたメニューも。牛肉をマグロに代え、角切りしたビーツを合わせた一品は、サラダ感覚で食べられて前菜にぴったり。

アンチョビと卵黄ソースを合わせた「マグロとビーツタルタル」¥2,100

ドリンクもイタリア色を感じるラインナップ。アペリティフと言えば、の「アペロール スプリッツ」から、ガヤ、バローロまで、ピエモンテ&トスカーナを中心にしたワインが揃う。

ワインはグラス¥800から用意する。

この店で初めて出合ったのが、酒器「グロッラ」で楽しむ食後酒。イタリア北西部にあるヴァッレダオスタという小さな州で愛されている伝統的な飲み物で、リキュールとコーヒーを合わせたホットワインのようなもの。複数ある突起部分(飲み口)からひとりずつ飲んで中身が空になるまで飲み回す、高知の返杯を思わせる独自の酒文化。

火を着けるパフォーマンスで一気に盛り上がる「グロッラ」1人¥800

本場イタリアでもなかなかお目にかかれないカルチャー、気軽に体験できるのは都内でもここだけかも⁉

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グロッラ
東京都目黒区中町1-25-19
tel:03-4400-3225
営)17:30~23:00 L.O.
休)日
Instagram:@grolla_2024

まりモグ フィガロジャポン編集部グルメ担当。幼少期から北京を拠点にアジア、欧米、太平洋の島々などを旅し、モンゴルの羊鍋からフランスのエスカルゴまで、さまざまな現地の料理を食べ歩く。特に香港は、多い時で年4回のペースで通うほどの"香港迷"。食べ過ぎ飲みすぎがたたり、28歳で逆流性胃腸炎を発症。ワイン好きが高じて、2021年にJ.S.A.認定ワインエキスパートを取得。

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